アドマイヤテラの脚質は、好位~中団を中心に運びながら、展開に応じて後方からも勝負できる持続型です。
2024年の菊花賞では後方から一気に進出し、2026年の阪神大賞典では中団から徐々に位置を上げて勝利しました。
一方、2026年10月4日の凱旋門賞では、好位から競馬を進めながらも、直線の瞬発力勝負で11着に敗れています。
この記事では、アドマイヤテラの通過順位・位置取り・勝負どころでの動きをもとに、基本的な脚質やロングスパートの特徴、凱旋門賞で見えた課題を整理します。
この記事でわかること
- アドマイヤテラの基本的な脚質
- 主なレースでの通過順位と位置取り
- 菊花賞や阪神大賞典で見せたロングスパート
- 凱旋門賞11着から見えた脚質の特徴
アドマイヤテラの脚質は?好位~中団から動ける持続型
アドマイヤテラは、単純な先行馬や差し馬に分けるよりも、好位~中団を中心に運びながら、レース後半に長く脚を使える持続型と考えるのが分かりやすいでしょう。
自らハナに立ってレースを引っ張ることは少なく、序盤は流れに合わせて位置を取る競馬が中心です。
特徴的なのは、スタート直後の位置よりも、勝負どころに向けて前との差を詰める動きです。
| 脚質のポイント | 特徴 |
|---|---|
| 基本の位置取り | 好位~中団が中心 |
| 後方からの競馬 | 菊花賞・天皇賞(春)で対応 |
| 勝負どころ | 直線前から進出できる |
| 末脚 | 瞬間的な加速より持続力に特徴 |
レースによって仕掛ける位置を変えられる一方、どのようなペースで直線を迎えるかによっても持ち味の発揮しやすさが変わると考えられます。

「先行か差しか」だけでなく、どの位置から、いつ動き出すかに注目したいですね。
主なレースから見るアドマイヤテラの位置取り
アドマイヤテラの脚質を詳しく見るために、主なレースの通過順位と着順を比較しました。
| レース | 距離 | 通過順位・道中位置 | 着順 |
|---|---|---|---|
| 菊花賞(2024年) | 芝3000m | 15-12-2-1 | 3着 |
| 大阪―ハンブルクC(2025年) | 芝2600m | 3-3-4-3 | 1着 |
| 目黒記念(2025年) | 芝2500m | 5-6-6-4 | 1着 |
| 京都大賞典(2025年) | 芝2400m | 6-7-6-3 | 4着 |
| 阪神大賞典(2026年) | 芝3000m | 6-6-5-3 | 1着 |
| 天皇賞(春)(2026年) | 芝3200m | 12-10-11-10 | 3着 |
| 札幌記念(2026年) | 芝2000m | 8-6-2-2 | 9着 |
| 凱旋門賞(2026年) | 芝2400m | 好位3~4番手※ | 11着 |
※国内レースの通過順位は各コーナーでの位置を表します。凱旋門賞の道中位置はレース報道に基づくもので、正式なコーナー通過順位ではありません。
表から分かるのは、同じ位置取りで走り続けるタイプではないということです。
武豊騎手が騎乗したレースでも、好位からの勝利だけでなく、後方から追い上げて上位に入った例があります。
ただし、途中で位置を押し上げても好結果につながらなかったレースがあり、仕掛けるタイミングや展開も重要です。
菊花賞で見せた「15-12-2-1」のロングスパート
アドマイヤテラのロングスパート能力がよく表れたのが、2024年の菊花賞です。
通過順位は「15-12-2-1」でした。
18頭立ての後方からレースを進めましたが、道中で一気に前との差を詰め、4コーナーでは先頭に立っています。
最終的には3着だったものの、直線だけで追い込む競馬とは異なり、早い段階から長く脚を使ってレースを動かしたことが特徴です。
この一戦は、後方からでも自ら進出できるアドマイヤテラの脚質を示す代表的なレースといえるでしょう。
阪神大賞典と天皇賞(春)では異なる差し方を披露
2026年の長距離重賞では、アドマイヤテラが異なる位置取りから上位に入る姿を見せました。
阪神大賞典|中団から徐々に進出して勝利
2026年3月22日の阪神大賞典では、武豊騎手を背に1着となりました。
通過順位は「6-6-5-3」。
10頭立ての中団付近を進み、勝負どころで少しずつ順位を上げています。
直線では上がり3ハロン34秒1を記録し、2着アクアヴァーナルに0秒5差をつけて勝利しました。
菊花賞ほど大きな位置の変化はありませんが、直線を迎える前から前に迫り、最後まで脚を使った点は共通しています。
天皇賞(春)|後方待機から直線で追い上げ
続く2026年5月3日の天皇賞(春)では、後方に構える競馬を選択しました。
通過順位は「12-10-11-10」。
4コーナーでも10番手でしたが、直線で上がり34秒7の脚を使い、勝ち馬から0秒1差の3着まで追い上げました。
阪神大賞典とは異なり、途中で大きく位置を上げず、直線に末脚を残す差しの形でも結果を残しています。
札幌記念では8番手から2番手へ進出するも9着
2026年8月16日の札幌記念では、芝2000mという長距離重賞より短い舞台に出走しました。
通過順位は「8-6-2-2」。
中団より後ろから徐々に前へ動き、3コーナーでは2番手まで進出しています。
しかし、直線では上がり36秒1となり、勝ち馬から1秒2差の9着に敗れました。
この結果から、途中で位置を上げられることと、最後まで脚を持続できることは必ずしも同じではないと分かります。
アドマイヤテラの脚質を評価する際は、進出する位置だけでなく、その後にどれだけ脚を残せるかも確認する必要があります。
凱旋門賞では好位から11着|瞬発力勝負で伸び切れず
2026年10月4日の凱旋門賞では、C・デムーロ騎手との初コンビでフランスのパリロンシャン競馬場に挑みました。
芝2400mのレースで、アドマイヤテラは道中3~4番手の好位につけ、先行馬の後ろで流れに乗りました。
手応えを残して直線に向かい、先頭をうかがう場面もありましたが、最後の追い比べでは伸び切れず、16頭立ての11着に終わっています。
レース後、C・デムーロ騎手は、希望する位置を取れた一方、ペースが遅く、最後に速い脚を求められる展開になったことを振り返りました。
また、友道康夫調教師も、位置取りは理想的だったものの、瞬発力勝負になったことで差が出たという見解を示しています。
今回は、菊花賞のように後方からまくるのではなく、序盤から好位で運ぶ競馬でした。
それでも結果につながらなかった点を考えると、アドマイヤテラにとっては前につけることだけでなく、道中のペースがどのように流れるかも重要だと考えられます。



凱旋門賞では、理想的な位置を取れても瞬発力勝負では厳しくなるという、新しい一面が見えましたね。
アドマイヤテラの末脚は?上がりタイムから見る特徴
アドマイヤテラは、短い距離で一気に加速するというより、レース後半から長く脚を使う競馬が目立ちます。
国内の主な好走レースで記録した上がり3ハロンを比較してみましょう。
| レース | 上がり3F | 着順 |
|---|---|---|
| 目黒記念(2025年) | 34秒5 | 1着 |
| 阪神大賞典(2026年) | 34秒1 | 1着 |
| 天皇賞(春)(2026年) | 34秒7 | 3着 |
※上がり3ハロンは馬場状態・コース・レース全体のペースによって変化するため、異なるレースの数字だけで末脚の優劣は判断できません。
これらのレースでは、道中で位置を上げる競馬と、直線まで脚を残す競馬の両方で上位に入っています。
一方、凱旋門賞ではC・デムーロ騎手が、一定のペースで走るタイプであることを説明しています。
関係者の評価も踏まえると、瞬間的な加速力だけで勝負するより、流れの中で長く脚を使うことに持ち味があると整理できそうです。
通過順位からアドマイヤテラの脚質を考察
ここからは、公開されている通過順位やレース結果、関係者コメントを比較した本記事での考察です。
アドマイヤテラの脚質を考えるうえで重要なのは、位置取りの自由度と、求められる末脚の違いではないでしょうか。
これまでの戦績では、後方から早めに進出する形でも、直線まで待つ形でも好走しています。
その一方で、札幌記念では早めに動いて9着、凱旋門賞では好位を確保しながら11着に敗れました。
つまり、前に動ける能力があっても、展開によっては最後の伸びにつながらない場合があります。
特に凱旋門賞の関係者コメントを踏まえると、急激なペースアップへの対応よりも、一定の流れから持続的に脚を使う競馬が合っている可能性があります。
単純な先行型や追い込み型ではなく、好位~中団を中心に、状況に応じて後方からも運べる持続型という評価が、これまでの戦績には合っているでしょう。
アドマイヤテラの脚質についてよくある質問
- アドマイヤテラは差し馬ですか?
-
差す競馬はできますが、後方待機だけを基本とする馬ではありません。好位や中団からの好走もあるため、位置取りの幅がある持続型と考えると分かりやすいでしょう。
- アドマイヤテラはロングスパート型ですか?
-
菊花賞や阪神大賞典では、直線を迎える前から前との差を詰める競馬を見せており、ロングスパートを使えるタイプと考えられます。ただし、毎回早めに動くわけではありません。
- 凱旋門賞ではなぜ11着だったのですか?
-
道中は好位で運べましたが、スローペースから最後に速い脚を求められる展開になりました。友道調教師は、瞬発力勝負になったことが影響したという見解を示しています。
まとめ|アドマイヤテラは持続力と位置取りの幅が特徴
アドマイヤテラは、好位・中団・後方の異なる位置から競馬ができる持続型の競走馬です。
菊花賞や阪神大賞典では長く脚を使う特徴が表れましたが、2026年の凱旋門賞では好位から運びながらも、瞬発力勝負で11着となりました。
これまでの戦績を総合すると、位置取りの自由度と持続的な末脚が持ち味であり、レース後半のペースや仕掛けるタイミングが重要と考えられます。
今後も、道中でどの位置を取り、どのタイミングから脚を使うのかに注目したいですね。
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※本記事は、公開されている競走成績・通過順位・上がりタイム・関係者コメントをもとに作成しています。「持続型」「ロングスパート」「展開との相性」といった評価には、複数レースを比較した筆者の考察を含みます。
出典・参考資料
- netkeiba「アドマイヤテラ 競走成績」
- JRA「競走馬情報 アドマイヤテラ」
- JRA「2026年凱旋門賞 レース結果・関係者コメント」
- netkeiba「凱旋門賞 アドマイヤテラ瞬発力欠き11着・友道調教師コメント」
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アドマイヤテラの気性や血統については、関連記事で詳しく紹介しています。




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