クロワデュノールの脚質は、好位先行を基本にしながら、展開によって中団からも運べるタイプです。
デビュー当初から前方の位置で競馬をするケースが多く、2025年の日本ダービーでは好位から運んで勝利しました。
一方、2026年の大阪杯ではそれまでより後ろの位置から差し切っており、前につける形だけに限定されていません。
本記事では、クロワデュノールの通過順位やレース内容をもとに、基本的な脚質、位置取りの変化、主要レースでの立ち回り、末脚の特徴を整理します。
この記事でわかること
- クロワデュノールの基本的な脚質
- 逃げ馬・先行馬・差し馬のどれに近いのか
- デビューから現在までの位置取りの変化
- 日本ダービー・大阪杯・天皇賞(春)・宝塚記念での立ち回り
- 上がりタイムから見える末脚の特徴
- 通過順位から考えるクロワデュノールの脚質の強み
クロワデュノールの脚質は?基本は好位先行タイプ
クロワデュノールのこれまでのレース内容を見ると、好位先行型と整理するのが最も分かりやすいでしょう。
後方に構えて直線だけに勝負をかけるのではなく、スタート後にある程度前の位置を確保し、勝負どころまで好位置を保ちながら運ぶ競馬が基本です。
2~5番手前後で運ぶレースが多い
主なレースの通過順位を見ると、クロワデュノールは前方から運んでいるケースが目立ちます。
| レース | 距離 | 通過順位 | 着順 |
|---|---|---|---|
| 新馬戦 | 芝1800m | 2-2-2 | 1着 |
| 東京スポーツ杯2歳S | 芝1800m | 3-3-2 | 1着 |
| ホープフルS | 芝2000m | 7-7-4-3 | 1着 |
| 皐月賞 | 芝2000m | 4-4-6-2 | 2着 |
| 日本ダービー | 芝2400m | 4-3-2-3 | 1着 |
| 大阪杯 | 芝2000m | 8-8-6-4 | 1着 |
| 天皇賞(春) | 芝3200m | 6-5-5-3 | 1着 |
| 宝塚記念 | 芝2200m | 5-5-4-3 | 2着 |
※通過順位は、各コーナーを通過した際のおおよその位置を表します。
必ず同じ位置を取るわけではありませんが、直線を迎えるまでに前との差を詰め、勝負できる位置へ入っている点は共通しています。
逃げ馬ではなく前を見ながら運ぶタイプ
クロワデュノールは、ハナを奪って自らペースを作る逃げ馬ではありません。
新馬戦や東京スポーツ杯2歳Sでも先頭には立たず、前に馬を置きながら2~3番手付近でレースを進めています。
その後のGⅠでも同じ傾向が見られるため、前を射程圏に入れながら運ぶ好位先行型と考えるのが実績に沿っています。

ハナに立たなくても前の位置を取れるのがポイント。逃げ馬というより、好位から勝負する先行タイプですね。
クロワデュノールの位置取りはどう変化した?
クロワデュノールは前方からの競馬を基本としていますが、年齢を重ねるにつれて位置取りの幅も見せています。
2歳時は前方からの競馬が中心
新馬戦や東京スポーツ杯2歳Sでは、2~3番手付近から運びました。
一方、ホープフルSでは序盤を7番手付近で進み、途中から前へ進出しています。
この時点ですでに、スタート直後の位置だけにこだわらず、道中でポジションを上げる競馬も見せていました。
クラシックでは好位からの競馬が中心
3歳クラシックでは、前方の位置から運ぶ形がより明確になります。
皐月賞では4番手付近、日本ダービーでも4番手付近からスタートし、勝負どころへ向けて前へ進出しました。
好位を確保してからレース後半に動く形が、クラシック期の基本的なレース運びでした。
古馬では中団からの競馬にも対応
2026年の大阪杯では、それまでより後ろとなる8番手付近からレースを進めました。
それでも道中で徐々に前との差を詰め、直線では勝負圏まで進出して差し切っています。
好位先行という軸は変わらないものの、序盤に中団となっても対応できる幅が加わっていると見ることができます。
| 時期 | 主な位置取り | 特徴 |
|---|---|---|
| 2歳 | 先行~中団 | 前方中心だが途中から進出する競馬も見せる |
| 3歳クラシック | 好位 | 前を射程圏に入れて運ぶ形が中心 |
| 4歳 | 好位~中団 | 後ろの位置からでも勝負圏へ進出 |



基本は好位ですが、序盤の位置が後ろになっても対応できる幅が出ていますね。
主要レースで見るクロワデュノールの立ち回り
クロワデュノールの脚質をより分かりやすく見るため、日本ダービー以降の主要GⅠでの立ち回りを整理します。
日本ダービーは好位から勝利
2025年の日本ダービーでは、「4-3-2-3」という通過順位でした。
序盤から好位につけ、道中で前との差を詰めながら直線へ入っています。
クロワデュノールの基本形である、前を射程圏に入れた位置から勝負する競馬が表れた一戦です。
大阪杯は中団から差し切り
2026年の大阪杯では、「8-8-6-4」から運びました。
序盤は8番手付近に控えましたが、そこから6番手、4番手へと位置を上げ、直線で差し切っています。
好位を取れなくてもレースを組み立てられることを示した一戦でした。
天皇賞(春)は6番手から3番手へ
天皇賞(春)では、「6-5-5-3」という通過順位でした。
序盤は6番手付近で運び、最後のコーナーでは3番手まで進出しています。
距離そのものへの適性ではなく、脚質の面で注目したいのは、長いレースでも勝負どころへ向けて位置を上げていることです。
宝塚記念も好位から前へ進出
宝塚記念では「5-5-4-3」で運び、2着に入りました。
5番手付近からレースを進め、終盤へ向けて4番手、3番手と前との差を詰めています。
| レース | 通過順位 | 位置取りの特徴 |
|---|---|---|
| 日本ダービー | 4-3-2-3 | 好位から前へ進出 |
| 大阪杯 | 8-8-6-4 | 中団から徐々に位置を上げる |
| 天皇賞(春) | 6-5-5-3 | 中団寄りから3番手まで進出 |
| 宝塚記念 | 5-5-4-3 | 好位から前との差を詰める |



スタート後の位置が違っても、直線を迎える頃には前方の勝負圏にいる点が共通していますね。
クロワデュノールの末脚は?上がりタイムから見る特徴
クロワデュノールは前方から運ぶことが多い一方で、終盤まで脚を残している点も特徴です。
2歳時の東京スポーツ杯2歳Sでは、上がり3ハロン33秒3を記録しました。
※上がり3ハロンとは、レース最後の600mを走ったタイムで、末脚の速さを比較する際によく使われる指標です。
前につけながら最後まで脚を使える
東京スポーツ杯2歳Sでは「3-3-2」と前方につけながら、終盤に33秒3の脚を使っています。
後方で脚を温存して直線だけに賭けたわけではなく、前につけながら末脚を残した点がポイントです。
そのため、クロワデュノールの末脚は後方一気の切れ味だけで勝負するタイプというより、好位置から終盤まで脚を使う形と捉える方が、これまでのレース内容には合っています。
なお、上がりタイムはレースのペースや馬場状態でも変化するため、33秒3という数字だけで脚質を判断することはできません。
通過順位から見えるクロワデュノールの脚質の強みを考察
ここからは、公開されている通過順位やレース結果を比較した本記事での考察です。
クロワデュノールの脚質で注目したいのは、何番手から走るかよりも、勝負どころまでに前との差を詰められることではないでしょうか。
日本ダービーでは好位から、大阪杯では中団から、天皇賞(春)や宝塚記念でもそれぞれ異なる位置からレースを進めています。
それでも共通しているのは、直線を迎えるまでに前方へ進出し、勝負できる位置まで上がっている点です。
「自在型」より「位置取りに幅のある先行型」が近い
大阪杯では中団から勝利しているため、「自在型」と表現することもできます。
ただし、これまでの好走歴全体を見ると、前方からの競馬が中心です。
後方待機を基本としているわけではないため、完全な自在型とするよりも、
好位先行を基本にしながら、中団からでも勝負どころへ進出できる「位置取りに幅のある先行型」
と整理する方が、これまでの通過順位には合っています。



好位が基本だけれど、中団からでも対応できる。この幅がクロワデュノールの脚質の特徴ですね。
クロワデュノールの脚質に関するよくある質問
- クロワデュノールは逃げ馬ですか?
-
逃げ馬ではありません。
前に馬を置きながら好位で運ぶケースが多く、基本的には先行タイプと考えるのが分かりやすいでしょう。
- クロワデュノールは差す競馬もできますか?
-
2026年の大阪杯では「8-8-6-4」と中団付近から運び、差し切って勝利しています。
ただし好位からの競馬が基本なので、典型的な差し馬というより、後ろの位置になっても対応できる先行型と見る方が近いでしょう。
- クロワデュノールの脚質の特徴は何ですか?
-
好位を取りやすいことに加え、序盤の位置が少し後ろになっても、勝負どころへ向けて前との差を詰められる点です。
まとめ|クロワデュノールは好位先行を基本に位置取りの幅を持つタイプ
クロワデュノールの脚質を通過順位から見ると、好位先行を基本にしながら、中団からでも勝負どころへ進出できるタイプであることが分かります。
新馬戦や東京スポーツ杯2歳Sでは前方から運び、日本ダービーでも好位から勝利しました。
一方、2026年の大阪杯では中団から徐々に位置を上げて差し切っており、前につける形だけに限定されていません。
これまでのレース内容を合わせると、クロワデュノールは完全な逃げ馬や差し馬ではなく、前方の位置を取りやすく、展開によっては中団からも動ける「位置取りに幅のある好位先行型」と整理するのが分かりやすいでしょう。
【応援のその先へ】一頭でも多くの馬が幸せな未来を歩めるように
ターフを一生懸命に駆け抜ける馬たちの姿は、私たちに言葉以上の感動と勇気を届けてくれます。
そんな彼らが現役を退いたあとも、穏やかで幸せな時間を過ごせる場所を守ることは、競馬を愛する私たちにできる大切な「恩返し」だと考えています。
一頭でも多くの馬が、輝かしい競走生活のあとも、温かなセカンドキャリアを歩める未来を願っています。
この記事を通じて、引退馬支援の輪が少しでも広がることを心より願っています。
私たちにできる小さな一歩が、一頭でも多くの馬の未来につながります。まずは、できることから始めてみませんか。


※本記事は、公開されている競走成績・通過順位・上がりタイムをもとに作成しています。「位置取りの幅」「脚質の強み」などには、複数レースを比較した筆者の考察を含みます。
出典・参考資料
- JRA「競走馬情報 クロワデュノール」
- netkeiba「クロワデュノール 競走成績」
【クロワデュノールをもっと知ろう】
クロワデュノールの気性や血統については、関連記事で詳しく紹介しています。




ほかの競走馬を探したい方はこちら。











