エネルジコの気性は、普段は大人しい一方で、走ることにはとても前向きで、気持ちが高ぶりやすい一面もあります。
美浦・高柳瑞樹厩舎に所属するエネルジコは、厩舎では無駄な動きをあまりせず、比較的落ち着いて過ごすタイプです。
ところが走ることへの意欲は非常に強く、担当する高野祥亨さんからは「走りたくてしょうがない」ような馬と表現されています。
その一方で、輸送や環境の変化には敏感で、若い頃にはレース後の興奮をうまく切り替えられなかったこともありました。
本記事では、厩舎関係者や騎手のコメントをもとに、エネルジコの気性、走ることへの気持ち、環境変化への反応、若い頃から見せてきた個性的な素顔について紹介します。
この記事でわかること
- エネルジコの気性や性格
- 普段は大人しいといわれる理由
- 走ることへの強い前向きさ
- 若い頃に見せた高ぶりやすい一面
- 輸送や環境変化への反応
- 高柳調教師やルメール騎手から見たエネルジコ
エネルジコの気性は?普段は大人しいが高ぶりやすい一面も
エネルジコは、普段から激しく動き回るような馬ではありません。
担当する高野祥亨さんによると、無駄な動きをあまりせず、大人しく過ごすタイプだといいます。
一方で、気持ちが高ぶりやすいところもあり、走る場面や環境が変わった時には、普段とは違った表情を見せることがあります。
| 項目 | エネルジコの特徴 |
|---|---|
| 普段 | 無駄な動きが少なく大人しい |
| 走ること | 非常に前向きで意欲が強い |
| 興奮面 | 気持ちが高ぶりやすいことがある |
| ゲート | 中でバタバタすることがあり、ゆっくり出る傾向 |
| 環境変化 | 輸送や普段と違う環境には敏感 |
調教と実戦で印象が変わる個性的な馬
エネルジコは、若い頃からひと目で完成度の高さを感じさせるタイプだったわけではありません。
高野さんが担当するようになった2歳夏ごろは、馬体が華奢で、歩く姿にも頼りなさを感じたといいます。
ところが、大きく動かしてみると印象は一変。
普段の姿からは想像しにくい、高いポテンシャルを感じさせる動きを見せました。
その特徴は成長してからも見られ、高柳瑞樹調教師は青葉賞後、調教での感触とレースでの感触が良い意味で結びつかず、これまで扱ったことのないタイプという趣旨のコメントをしています。
普段や調教だけでは分かりにくい良さを、実戦になると見せる。
このギャップも、エネルジコの個性的な気性を知るうえで興味深いポイントです。
ルメール騎手は「元気いっぱい」と評価
騎乗したルメール騎手から見ても、エネルジコはエネルギーを感じさせる馬のようです。
エネルジコについて「元気いっぱい」と評価し、精神面でもファイトする気持ちの強さを高く評価しています。
さらに、その力強さをSUVや4輪駆動車にたとえたコメントもありました。
厩舎で見せる大人しい姿と、騎乗したルメール騎手が感じたエネルギッシュな印象。
場面によって印象が大きく変わるところも、エネルジコらしい特徴といえそうです。

普段は大人しいのに、走る場面では「元気いっぱい」。エネルジコはオンとオフの差が印象的な馬ですね。
エネルジコは走ることが大好き
エネルジコの性格で特に印象的なのが、走ることへの強い前向きさです。
「走りたくてしょうがない」と感じさせる前向きさ
高野さんはエネルジコについて、走ることに後ろ向きなところがなく、むしろ「走りたくてしょうがない」という感じだと語っています。
さらに、走りに対して真面目で一生懸命な馬とも評価しています。
普段は静かに過ごしていても、「走る」という場面になると自然に気持ちが前へ向くタイプのようです。
菊花賞後には、それまで見られたイライラした様子がなくなり、スッキリした状態だったといいます。
高野さんは、その様子について「走らせてほしい」という気持ちが満たされたからかもしれないと感じていました。
新馬戦後にはスイッチが切れず大暴れしたことも
走ることへの気持ちの強さは、若い頃には難しい形で表れたこともあります。
新馬戦を勝った後には、レース後のスイッチをうまく切り替えられず、大暴れしたというエピソードが残っています。
その姿を見た高野さんは、その後ゲートや狭い場所に入った時の反応も心配していたそうです。
実際にエネルジコはゲート内でバタバタすることがあり、その影響でスタートがゆっくりになる傾向も伝えられています。
ただし、これを単純な「気性難」と捉えるより、気持ちが強く入りやすく、若い頃は切り替えに難しさがあったと見る方が、関係者の話に近いでしょう。



走ることへの気持ちが強いからこそ、若い頃はスイッチを切る方に難しさがあったのですね。
輸送や環境の変化には繊細な一面もある
競走に対して前向きなエネルジコですが、環境の変化には敏感なところがあります。
輸送はあまり好きではない
高野さんによると、エネルジコは輸送をあまり好むタイプではないそうです。
遠征では普段と異なる場所で過ごすことになるため、競馬そのものとは別に精神面への配慮も必要になります。
普段は大人しい馬ですが、「何が起きても気にしない」というタイプではないことが分かります。
菊花賞前の栗東滞在では音にも反応
菊花賞前に栗東トレセンへ滞在した際には、到着した当初にイライラする様子が見られました。
しばらくすると環境になじんだものの、調教が進むにつれて再び気持ちが高ぶる場面もあったといいます。
さらに、滞在馬房が静かだったことで、遠くの馬のいななきや車の音が目立ち、それに反応することもありました。
そのため、陣営はメンタル面にも気を配りながら調整していました。
「大人しい」という普段の性格とは別に、周囲の変化を細かく感じ取る繊細さも持っているようです。
エネルジコの気性から見える特徴を考察
ここからは、公開されている関係者コメントをもとにした筆者の考察です。
エネルジコの性格で興味深いのは、「大人しい」と「気持ちが強い」が矛盾せず同居していることではないでしょうか。
普段の落ち着きを「気持ちがおとなしい」とだけ考えると、走る時の姿との違いを説明しにくくなります。
むしろ、必要のない場面では余計なエネルギーを使わず、自分が走るべき場面になると気持ちを強く向けるタイプと考えると、エネルジコの姿がひとつにつながります。
いつでも全力なのではなく、「走る」という対象に対して特に強く反応する。
高柳調教師が感じた「調教と実戦の印象の違い」と、高野さんが語る「走りたくてしょうがない」という性格は、その同じ特徴を別の角度から捉えたものとも考えられます。
また、高野さんは馬と接するうえで「馬の気持ちを折らないこと」を大切にしていると話しています。
エネルジコが持つ強い競走意欲を抑え込むのではなく、その気持ちを大切にしながら付き合ってきたことも、この馬の個性を生かすうえで重要だったのかもしれません。
エネルジコに関するよくある質問
- エネルジコは気性が荒い馬ですか?
-
普段は無駄な動きをあまりせず、大人しいタイプと伝えられています。
一方、気持ちが高ぶりやすい面や環境変化への敏感さもあります。そのため、単純に「気性が荒い」というより、強い前向きさと繊細さの両方を持つ馬と見る方が近いでしょう。
- エネルジコは走ることが好きですか?
-
担当の高野祥亨さんは、走ることに後ろ向きなところがなく、「走りたくてしょうがない」という感じだと語っています。
また、走りに対して真面目で一生懸命な馬とも評価されています。
- エネルジコは輸送が苦手ですか?
-
担当者からは、輸送をあまり好きではないことが伝えられています。
菊花賞前の栗東滞在でも、環境や周囲の音に反応する様子があり、陣営が精神面に気を配っていました。
まとめ|エネルジコは普段は大人しく走ることにはとても前向き
エネルジコの気性を関係者のコメントから見ると、普段は大人しい一方、走ることには非常に前向きな馬であることが分かります。
無駄な動きをあまりしないタイプですが、気持ちが高ぶりやすいところもあり、若い頃にはレース後のスイッチをうまく切り替えられなかったこともありました。
さらに、輸送や普段と違う環境には敏感で、周囲の音にも反応する繊細さを持っています。
それでも走ることには後ろ向きなところがなく、担当者からは真面目で一生懸命な馬と評価されています。
普段は余計なエネルギーを使わず、走る場面では強い気持ちを見せる。
そのオンとオフの違いこそ、エネルジコの気性を知るうえで最も印象的な特徴ではないでしょうか。
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※本記事は、JRAおよび公開されている競馬メディア、厩舎関係者・騎手のコメントをもとに作成しています。気性に関する考察は、公開情報を整理したうえでの筆者の見解です。
出典・参考資料
- JRA公式サイト「競走馬情報 エネルジコ」
- 一般社団法人中山馬主協会「エネルジコ号担当 高野祥亨さん 美浦・高柳瑞樹厩舎インタビュー前編」
- 一般社団法人中山馬主協会「エネルジコ号担当 高野祥亨さん 美浦・高柳瑞樹厩舎インタビュー後編」
- ラジオNIKKEI「青葉賞 レース後コメント|エネルジコ 高柳瑞樹調教師・C.ルメール騎手」
- スポーツ報知「菊花賞1週前|エネルジコ ルメール騎手『元気いっぱい』『SUVっぽい。4輪駆動』」
【エネルジコをもっと知ろう】
エネルジコの脚質や血統については、関連記事で詳しく紹介しています。












