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アドマイヤクワッズの真価|NHKマイルCで見せた意地と黄金の馬体重

穏やかな表情の馬の親子(または仲間)の姿と「アドマイヤクワッズの魅力」という文字が入ったアイキャッチ画像

アドマイヤクワッズ(あどまいやくわっず)は、今まさに3歳マイル路線の中心として輝きを放っている一頭です。

2023年に名門・ノーザンファームで生を受け、セレクトセールでの高額落札、そして栗東の智将・友道康夫(ともみち やすお)厩舎への入厩。その歩みは常に期待と共にありましたが、2026年5月のNHKマイルカップで見せた3着という激走は、彼が単なる良血馬ではなく、一線級の勝負根性を持った「本物」であることを証明しました。

父リアルスティール譲りの非凡なキレと、母系から受け継いだ欧州のタフネス。

本記事では、最新の戦績から読み取れる彼の真価と、パドックやレースを通じて感じた「アドマイヤクワッズの凄み」を深掘りしていきます。

要点まとめ
  • 【最新】 NHKマイルCで3着。2000mの皐月賞からマイルへの距離短縮で見せた鋭い脚。
  • 【黄金体重】 好走時の馬体重は「478kg」。徹底されたコンディション管理の賜物。
  • 【血統の妙】 リアルスティール×Zoffany。高速決着にも重馬場にも対応する万能性。
目次

アドマイヤクワッズの安定した「馬体重」に宿る芯の強さ

アドマイヤクワッズを語る上で避けて通れないのが、極限の仕上げが求められるGIの舞台で、常に「ベスト」を維持し続ける自己管理能力の高さです。

馬体重の推移データ
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レース名開催日馬体重 (kg)増減着順
NHKマイルC (GI)2026/05/10478-43着
皐月賞 (GI)2026/04/19482+215着
弥生賞ディープ記念 (GII)2026/03/08480+23着
朝日杯FS (GI)2025/12/21478±03着
デイリー杯2歳S (GII)2025/11/15478+61着🥇
2歳新馬2025/10/184721着🥇
出典:netkeiba
データの裏側にある「凄さ」

今回のNHKマイルCで最も注目すべきは、「マイナス4kg」という数字です。皐月賞(2000m)で先行して粘りを欠いた反省からか、マイル仕様に極限まで削ぎ落とした「478kg」という数字は、デイリー杯をレコード勝ちした時、そして朝日杯で3着に入った時と全く同じ体重です。

まさにこの「478kg」こそが、彼のエンジンが最も効率よく回転する「黄金のメジャー」なのだと確信しました。

ここがプロの仕事!
中2週という厳しいローテーション。中山から東京への輸送。その過酷な条件下で、しっかりと絞り込みつつも、活気を失わない。
友道厩舎の「狙ったGIへの合わせ方」には、もはや芸術的な凄みを感じます。

アドマイヤクワッズの歩み|父リアルスティールから受け継いだ至高の血統

アドマイヤクワッズが歩んできた軌跡は、まさに日本競馬が誇る最高峰の「血」と、関係者たちの情熱が結びついた結晶そのものです。

5代血統表
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世代1世代2世代3世代4世代5
父:リアルスティールディープインパクトサンデーサイレンスHaloWishing Well
(2012)ウインドインハーヘアAlzaoBurghclere
ラヴズオンリーミーStorm CatStorm BirdTerlingua
MonevassiaMr. ProspectorMiesque
母:デイトラインZoffanyDansiliデインヒルHasili
(2017)TyrannyMachiavellianDust Dancer
パシフィックリムSingspielIn The WingsGlorious Song
Prairie RunnerアラジPaix Blanche
出典:netkeiba
日欧の良血が融合した、希望の結晶

アドマイヤクワッズの強さの根幹にあるのは、世界の舞台で活躍した父リアルスティールから引き継いだ「王道のキレ」。

その先には、日本競馬の至宝ディープインパクトへと繋がる気高き命のバトンが流れています。一方で、母のデイトラインからは欧州の力強いエッセンスが注ぎ込まれました。

なぜマイルでこれほど強いのか?

父リアルスティールはドバイターフを制した名馬ですが、その底流にはディープインパクトの瞬発力があります。しかし、クワッズが重馬場の朝日杯でも崩れなかったのは、母父Zoffanyの影響が大きいと考えています。

欧州のパワー血統であるデインヒル系が、日本の高速馬場に適応しつつ、タフな展開でも「脚が上がらない」持続力を支えているのです。

アドマイヤクワッズの血統的ギフト
「和の瞬発力」×「欧の底力」のハイブリッド。
NHKマイルCのパドックを見て感じたのは、父譲りのしなやかな歩様の中にも、トモ(後ろ脚)の筋肉の隆起には母系のパワフルさが色濃く出ている点です。
これが坂のあるコースでも止まらない強さの源泉でしょう。

アドマイヤクワッズ 基本情報プロフィール

アドマイヤクワッズの素顔と、彼を支える名門チームの布陣をまとめた基本プロフィールをご紹介します。

生年月日2023年1月23日
毛色鹿毛
馬主近藤 旬子さん
調教師友道 康夫さん(栗東)
生産牧場ノーザンファーム
産地北海道安平町
馬名意味冠名+4枚の同じ数字のカードが揃った強力な役(ポーカー用語)
出典:JRA

2023年のセレクトセールにて、7,260万円という高い期待を背負って近藤旬子さんに迎えられた彼は、北海道・ノーザンファームという最高の環境で育まれました。

アドマイヤクワッズの戦績|NHKマイルCで見せた意地の切れ味

デビューからクラシック戦線まで、アドマイヤクワッズが見せてきた成長の軌跡を振り返ります。

競走成績一覧
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レース名開催日競馬場距離着順タイム上り3F
NHKマイルC 2026/05/10東京GI芝16003着1:31:734.2
皐月賞2026/04/19中山GI芝200015着1:57.935.4
弥生賞ディープ記念2026/03/08中山GII芝20003着2:00.335.6
朝日杯FS2025/12/21阪神GI芝16003着1:33.534.6
デイリー杯2歳S2025/11/15京都GII芝16001着🥇1:33.134.0
2歳新馬2025/10/18東京芝16001着🥇1:34.133.3
出典:netkeiba

※上がり3ハロンとは、ラスト600mのタイムで一瞬の速さと勝負根性を示す数値で、勝負が決まる「最後の直線での爆発力(末脚)」を数値化した指標です。

NHKマイルCを終えて

テレビ越しの観戦でしたが、最後の直線、アドマイヤクワッズが内からスルスルと伸びてきた瞬間、鳥肌が立ちました。

皐月賞の大敗で「距離が長いのか?」「早熟なのか?」という疑念を抱いたファンもいたはずです。

しかし、坂井瑠星騎手の手綱に応え、猛然と追い上げたあの姿は、まさに「マイルなら世代屈指」であることを再確認させてくれました。

これまでの戦績から、この馬は「直線の長い左回りのマイル」がベスト条件である可能性が極めて高いです。
次走、秋の富士ステークスやマイルチャンピオンシップに出てくることがあれば、古馬相手でも斤量面のアドバンテージを活かして勝ち負けできる器だと見ています。

アドマイヤクワッズをもっと知るためのQ&A

アドマイヤクワッズについて、ファンの方が気になっているポイントをQ&A形式でまとめました。彼の素顔や、これまで歩んできた成長の軌跡を感じてみてください。

アドマイヤクワッズの性格や普段の様子はどうですか?

友道康夫(ともみち やすお)厩舎では、非常に落ち着いた優等生タイプとして知られています。

レースでは勝負根性あふれる走りを見せる一方、普段はどっしりと構えており、必要以上にエネルギーを使わない賢さを持っています。

この「オンとオフの切り替え」ができる精神的な成熟度こそが、クラシック戦線でも大きく馬体を崩さず走り続けられる理由なのかもしれません。

名前に込められた意味は?

馬主の近藤旬子(こんどう じゅんこ)さんによる命名で、「冠名(アドマイヤ)+4枚の同じ数字のカードが揃った強力な役(ポーカー用語)」という意味です。

ポーカーにおける「クワッズ(フォーカード)」は、滅多に出現しない非常に強力な役として知られています。

その名の通り、「滅多に出会えない特別な存在になってほしい」という願いが込められているのかもしれません。

今後、どんな成長が期待されているのでしょうか?

朝日杯FSでは重馬場のGIで3着、弥生賞では好位から長く脚を使う競馬、そして皐月賞では先行策にも挑戦しました。

一戦ごとに異なるレーススタイルを経験しながら、少しずつ「自在性」を広げている点に、多くのファンが大きな期待を寄せています。

父リアルスティールがあと一歩届かなかったクラシックの大舞台で、アドマイヤクワッズがこれからどんな景色を見せてくれるのか――。その成長を温かく見守っていきたいですね。

アドマイヤクワッズの「変幻自在な脚質」や、レースごとに見せる戦術の変化については、脚質考察記事でさらに詳しく掘り下げています。

まとめ|アドマイヤクワッズが見せる「成長」と未来への挑戦

アドマイヤクワッズは、ポーカーの最強役「フォーカード」を意味するその名の通り、どんな状況でも揺るがない強さを持っています。皐月賞の苦い経験を糧に、NHKマイルCで再び世代トップレベルであることを証明したその姿には、競走馬としてのプライドを感じずにはいられません。

これから古馬との戦いが始まりますが、彼が見せる「一瞬のキレ」と「不屈の精神」は、必ずやさらなるビッグタイトルを引き寄せるはずです。

名門・友道厩舎が、この至宝をどう育て上げていくのか。一人の競馬ファンとして、その結末を見届けるのが楽しみでなりません。

【応援のその先へ】一頭でも多くの馬が幸せな未来を歩めるように

ターフを一生懸命に駆け抜ける馬たちの姿は、私たちに言葉以上の感動と勇気を届けてくれます。

そんな彼らが現役を退いたあとも、穏やかで幸せな時間を過ごせる場所を守ることは、競馬を愛する私たちにできる大切な「恩返し」だと考えています。

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出典・参考文献

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