2025年の宝塚記念を制し、豪快な逃げ切り勝ちで多くの競馬ファンを魅了した名馬メイショウタバル。
レース中における他馬を寄せ付けない力強い走りや前向きな推進力を見ていると、非常に気が強くてタフな精神力の持ち主という印象を受けるかもしれません。
しかし、一歩レースを離れて厩舎での日常に目を向けると、関係者からは「タバさん」や「兄貴」という親しみ深い愛称で呼ばれ、実に微笑ましい素顔を見せています。
この記事では、メイショウタバルの繊細な気性や、担当スタッフとの深い信頼関係がうかがえる厩舎エピソード、ドバイ遠征を経て見せた精神的な成長について、公表されている情報をもとに詳しく整理していきます。
この記事でわかること
- メイショウタバルが持つ「臆病で繊細」という意外な性格の事実
- 厩舎スタッフから「タバさん」「兄貴」と愛される理由と甘えん坊エピソード
- ドバイ遠征による精神的な変化と、レースでの折り合い面に与えた影響
メイショウタバルはどんな性格?意外な素顔と繊細さ
結論から言うと、メイショウタバルはレースでの猛々しいイメージとは異なり、実際には非常に臆病で繊細、そして子どもっぽく甘えん坊な性格の持ち主です。
担当している上籠三男調教助手・厩務員のコメントによると、特に若い頃は周囲の環境変化や物音に対して非常に敏感だったとされています。
新聞記者や見学者が発する足音、日常とは異なるちょっとした雑音に驚いてしまう場面もあり、関係者がその過敏さに気を配るシーンも少なくありませんでした。
競馬界における「逃げ馬」は、我が強くて気性が激しいタイプを想像しがちですが、本馬のように「臆病な気性が逃げという戦法に結びついている」という可能性も指摘されています。
大舞台を経験するごとに環境への順応力を見せてはいるものの、本質的にはとてもデリケートで守ってあげたくなるようなキャラクターだと言えます。
| 性格の要素 | 具体的な特徴・エピソード | 馬の行動への影響 |
| 臆病・繊細 | 周囲の足音や聞き慣れない物音に過敏に反応する | 他馬に囲まれる環境を避け、自分のリズムを守ろうとする |
| 子どもっぽい | 厩舎の中では担当者に寄り添い、コミュニケーションを求める | 人への依存度が高く、信頼した相手には非常に従順 |
| 環境順応力 | 初めての場所でも経験を重ねることで落ち着きを取り戻す | 海外遠征などの大きな環境変化を成長の糧にできる |

豪快な逃げ脚の裏に、臆病でデリケートな素顔があると思うと見方が変わりますね。
担当者が語る「タバさん」「兄貴」の愛称と甘えん坊エピソード
メイショウタバルを語る上で欠かせないのが、厩舎内で日常的に使われている「タバさん」や「兄貴」という独特の愛称です。
これらの愛称は担当の上籠三男調教助手・厩務員が親しみを込めて呼び始めたもので、今ではファンの間でも彼のキャラクターを表す言葉として広く定着しています。
レースで見せる堂々とした風格から「兄貴」と呼びたくなる一方で、馬房の中では非常に人懐っこく、上籠さんが近くに来ると嬉しそうに近寄っていくギャップが魅力です。
特に注目を集めたのがドバイ遠征後から見られるようになったという「甘噛み」のエピソードで、以前よりもさらに担当スタッフに対して心を許し、甘えるような仕草が増えたと伝えられています。
石橋守調教師をはじめとする厩舎スタッフの手厚いケアと愛情によって、張り詰めた競走馬としての生活の中でも、リラックスできる家族のような信頼関係が築かれていることがよく分かります。
| 愛称・行動 | 由来や背景 | エピソードから見える関係性 |
| タバさん | 馬名の一部から取られた親しみやすい呼び名 | 厩舎スタッフにとって身近で愛らしい存在である証 |
| 兄貴 | レースで堂々と後続を引っ張る男らしい姿から | 普段の甘えん坊な姿とのギャップを引き立てる愛称 |
| 甘噛み | ドバイ遠征後に担当の上籠さんへ見せるようになった仕草 | 人を頼る気持ちが強くなり、信頼度がさらに増した証拠 |



「兄貴」なのに甘えん坊で甘噛みをしてしまうギャップが本当に愛らしいです。
ドバイ遠征を経て見せた精神的な成長
メイショウタバルは海外遠征を経験したことで、精神面にも少しずつ変化が見られるようになりました。
長距離の輸送や普段とは全く異なる異国の地での滞在を経験したことにより、以前よりも周囲を過度に怖がらず、一段と人を頼るようになったとされています。
言葉の通じない見知らぬ環境に身を置いたことで、唯一の味方である担当の上籠さんへの信頼の情がさらに深まり、帰国後は精神的な落ち着きが増したと関係者からも評価されています。
若い頃は精神的な幼さからレース中に力んで暴走気味になってしまう悪癖がありましたが、遠征以降は馬房内でもリラックスした表情を見せることが多くなりました。
年齢を重ねるごとにピリッとした闘争心と、普段の穏やかさのオン・オフが切り替えられるようになり、一流のGIホースにふさわしい風格が備わってきたと言えるでしょう。
| 遠征前後の変化 | 遠征前の状態 | 遠征後の状態 |
| 人への依存・信頼 | 懐いてはいたものの、まだ幼さや警戒心が残る | 担当スタッフを明確に頼るようになり、距離がさらに接近 |
| 馬房での様子 | 物音に敏感で、少し神経質な表情を見せることもあった | リラックスして過ごす時間が増え、無駄な体力を消耗しない |
| 精神的な自立 | 環境の変化に対してパニックになりやすい面があった | 経験を積んだことでどっしりとした落ち着きが芽生え始めた |



タフな海外経験が、結果として彼の繊細な心を大人へと成長させたのですね。
レースで見せる前向きな気性と逃げスタイルの関係性
メイショウタバルが選択している「逃げ」というプレースタイルは、血統的な要因だけでなく、彼の持つ独特の気性と密接に結びついています。(メイショウタバルの血統についてはこちら)
キャリアの初期段階にあたる皐月賞や日経新春杯などでは、道中で前に行きたがる気持ちが強すぎて力み、折り合いを欠いて失速する課題に苦しんでいました。
これは「他馬の後ろに控えて我慢する」という行為が、繊細で自分のリズムを邪魔されたくない彼にとって、非常に大きなストレスになっていたためと考えられます。
しかし、遮るものが何もない先頭というポジションを最初から確保する形にしてからは、周囲を気にする必要がなくなり、持ち前の持続力をフルに発揮できるようになりました。
近年は厩舎での丁寧な調整が実を結び、前向きな闘争心を失わないまま、パドックや返し馬でも適度な我慢が利くようになってきており、気性の成長がそのまま戦績の安定へと直結しています。
| 過去の課題レース | レース中の気性の状態 | 逃げ戦法による解決アプローチ |
| 皐月賞など | 前に行きたがり、馬群の中で激しく力む | 他馬に囲まれない先頭に立つことでストレスを排除 |
| 近年のレース | 精神的な成長により、道中で適度な我慢が利く | 前向きさをパワーに変え、無駄な暴走を避けて粘り込む |



自分の走りたいリズムを徹底させた結果が、あの素晴らしい逃げ馬の完成形なのですね。
メイショウタバルはなぜ愛されるのか?考察してみた
メイショウタバルという馬がなぜこれほどまでに多くの競馬ファンを引きつけ、愛されるのかという理由について、彼の「気性のギャップ」という視点から考察していきます。
競馬ファンが競走馬に魅了される要素として、圧倒的な強さはもちろんですが、その馬が持つ人間味溢れるドラマ性やキャラクター性も非常に重要なポイントとなります。
メイショウタバルの場合、ゲートが開けば凄まじい行き脚で後続を突き放し、バテそうでバテないタフな一人旅を演じるという、非常に男らしく不器用なほどの強さを持っています。
しかし、ひとたびパドックや厩舎の様子が伝わってくると、物音にビクビクしてしまったり、大好きなスタッフの腕を甘噛みして甘えたりする幼い姿が浮かび上がってきます。
メイショウタバルの魅力は、強い逃げ馬という一面だけではありません。(メイショウタバルの脚質についてはこちら)
レースでは堂々と先頭を走る一方で、厩舎では臆病で甘えん坊な素顔を見せる。その大きなギャップこそが、多くの競馬ファンを惹きつける理由なのではないでしょうか。
宝塚記念馬となった今でも、担当者との信頼関係を大切にしながら少しずつ成長を続けている姿は、多くの人に応援したくなる気持ちを抱かせてくれます。
| 読者が注目すべき観察の視点 | 良い状態のサイン(目安) | 注意すべきサイン(目安) |
| パドックでの周回時 | 首を適度に下げ、引いているスタッフの横を信頼して歩いている | 物音に激しくキョロキョロし、発汗が目立っている |
| 本馬場入場・返し馬 | ジョッキーの指示に従いつつも、力みすぎずに走れている | ゲートに入る前から過度にエキサイトして暴走気味である |



強さと脆さが同居しているからこそ、目が離せなくなる不思議な魅力があります。
メイショウタバルの気性に関するFAQ
- メイショウタバルの「タバさん」「兄貴」というあだ名は公式なものですか?
-
公式な登録名というわけではありませんが、担当の上籠三男調教助手・厩務員が親しみを込めてそう呼んでおり、メディアの取材などを通じて広くファンにも共有されている愛称です。
- 繊細で臆病な気性は、レースにおいて不利にならないのですか?
-
馬群の中で他馬に揉まれたり、他馬の出す大きな音に怯えたりする場合は不利に働くことがあります。
しかし、メイショウタバルの場合は「誰もいない先頭を走る(逃げる)」という戦法を取ることで、そのデリケートな弱点を上手く隠し、高いパフォーマンスへと変換しています。
- ドバイ遠征で具体的にどんな変化があったと言われていますか?
-
異なる輸送環境や異国の地を経験したことで精神的にタフになり、普段の馬房では以前よりリラックスして過ごせるようになったと報告されています。
また、担当者への信頼が一段と深まり、甘噛みをするなどの甘えん坊な仕草がより顕著になりました。
- 気性が荒くて手がつけられないようなタイプの馬なのですか?
-
いいえ、気性が荒くて人間に攻撃的というタイプではありません。
本質的には人懐っこく甘えん坊な性格であり、ただ周囲の環境や物音に対してビクビクしてしまいやすい「臆病」な側面が、レースでの前向きすぎる行き脚(引っかかる仕草)として表れていたと分析されています。
まとめ
メイショウタバルの気性や厩舎での愛されるエピソードについて、ここまで紹介した内容を整理すると以下のようになります。
まず、レースで見せる圧倒的な主導権を握る走りとは裏腹に、普段の性格は非常に臆病で音に敏感、そして人懐っこい甘えん坊であるという大きなギャップを持っています。
厩舎では「タバさん」や「兄貴」という愛称で呼ばれ、担当の上籠助手との間には、過酷な海外遠征を乗り越えたことでさらに強固になった深い信頼関係と絆が存在します。
若い頃に見られたレース中に行きたがって自滅してしまうような精神的な幼さも、スタッフの尽力と経験の積み重ねによって少しずつ我慢が利く大人へと成長を遂げてきました。
周囲を気にしやすいデリケートな性格だからこそ選択された「逃げ」というスタイルが、彼の豊富なスタミナと噛み合って宝塚記念馬という最高の勲章に結びついたストーリーは、血統や戦績だけでなく馬自身の内面を知ることでより一層深く味わうことができるでしょう。
【応援のその先へ】一頭でも多くの馬が幸せな未来を歩めるように
ターフを一生懸命に駆け抜ける馬たちの姿は、私たちに言葉以上の感動と勇気を届けてくれます。
そんな彼らが現役を退いたあとも、穏やかで幸せな時間を過ごせる場所を守ることは、競馬を愛する私たちにできる大切な「恩返し」だと考えています。
一頭でも多くの馬が、輝かしいキャリアの先に、温かなセカンドキャリアを歩める未来を信じて。
この記事を通じて、引退馬支援の輪が少しでも広がることを心より願っています。
私たちにできる、小さくて温かい一歩を一緒に踏み出してみませんか?


※本記事は、公開されている出典・参考資料をもとに作成しています。記事内の考察や評価には筆者の見解を含みます。内容は執筆時点の情報に基づいています。
出典・参考文献
- netkeiba(メイショウタバル )
- netkeibaニュース(宝塚記念・調教関連記事)
- 上籠三男調教助手インタビュー(note)
- netkeibaコラム(気性・厩舎エピソード)
- JRA公式(メイショウタバル)
- 【メイショウタバルをもっと知ろう】
- くろねんらいふ

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