2025年の日本ダービーを制し、2026年には大阪杯、天皇賞(春)を連勝するなど、現役トップクラスの実力を誇るクロワデュノール。
圧倒的な実績を残している一方で、「普段はどんな性格なのか」「気性面に課題はないのか」と気になっている競馬ファンも多いのではないでしょうか。
競走馬にとって気性は能力と同じくらい重要な要素であり、どれほど高い素質を持っていても、レースで力を発揮できなければ結果にはつながりません。
クロワデュノールが多様な距離のGⅠを制覇できている背景には、肉体的な強さだけでなく、極めて優れた精神面の完成度が存在しています。
この記事では、調教師や騎手のコメント、厩舎での調整エピソードなどをもとに、クロワデュノールの気性の特徴や強さの秘密について詳しく整理していきます。
この記事でわかること
- クロワデュノールがレースで見せる賢さと精神面の強さ
- 斉藤崇史調教師や北村友一騎手が語る気性面の評価
- スタミナを温存し、異なる距離のGⅠを制し続けられる理由
クロワデュノールの基本気性とレースで見せる賢さ
クロワデュノールの気性を一言で表すなら、「非常に賢く完成度の高いタイプ」と言えます。
これまでに主要なレースを戦ってきた中で、パドックで極端にイレ込んだり、ゲート内で立ち遅れて大きな出遅れを響かせたりする場面はほとんど見られません。
また、1800mの重賞から3200mの天皇賞(春)という全く異なる距離やコース展開で結果を残していることからも、精神的な安定感の高さがうかがえます。
競馬では走る距離が延びるほど道中の折り合いが重要になりますが、クロワデュノールはどの条件でも自らをコントロールし、自分のリズムで走ることができています。
無駄な体力を一切使わずに鞍上の指示を待つことができる高い操縦性こそが、本馬の最大の武器と考えられます。
| 気性・精神面の要素 | クロワデュノールの特徴 | レースへの好影響 |
| 折り合い能力 | 非常に高い | 長距離戦でも無駄なスタミナ消費を抑えられる |
| ゲート・スタート | 安定している | 好位のポジションを無理なく確保できる |
| 環境適応力 | コース不問 | 初めての競馬場や輸送にも比較的落ち着いて対応している |

どの距離でもきっちり折り合えるのは、精神面が大人な証拠ですね。
斉藤崇史調教師が語った第一印象と気性の課題
管理する斉藤崇史調教師は、クロワデュノールが頭角を現す前の早い段階から、その精神的な素質の高さを認めていました。
調教師の過去の取材コメントによると、入厩してきた当初から非常に落ち着きがあり、手がかからない優秀な馬だったという趣旨の評価が残されています。(出典:ラジオニッケイ【皐月賞】栗東レポート クロワデュノール 斉藤崇史調教師)
若い競走馬の場合、調教を重ねる中で気持ちが先走ってしまい、制御が難しくなったり集中力を欠いたりするケースが少なくありません。
しかし、クロワデュノールは調教のたびに着実に学習し、肉体の成長とともに精神面もステップアップしてきた歴史があります。
一方で、天皇賞(春)の前後には「少し力むところがある」という趣旨のコメントも見られ、完全な従順さだけでなく、強い前向きさを内包している点が特徴です。(出典:ウマニティ【天皇賞・春】クロワデュノール・斉藤崇史調教師)
能力の高さゆえに走る方向へ気持ちが乗る場面はありますが、それをレース本番で限界の手前で我慢できる点が、凡百の先行馬とは一線を画すポイントと言えます。
| 厩舎の評価項目 | 調教師のコメント傾向 | 分析できる気性の本質 |
| 入厩初期の印象 | 非常にお手がかからず良い馬だった | 持って生まれた気性の素直さがある |
| 調教時の動き | 追い切りごとに着実に良くなった | 優れた学習能力と環境適応力を持つ |
| 実戦での注意点 | 道中で少し力むところがある | 走ることに対する強い前向きさがある |



ただ大人しいだけでなく、戦う闘志を内に秘めているのが強さですね。
北村友一騎手が感じるクロワデュノールの操縦性
主戦を務める北村友一騎手も、クロワデュノールの精神面および操縦性の高さを一貫して高く評価しています。
北村騎手のコメントを振り返ると、「欠点が少なく総合力が高い」という趣旨の発言が繰り返されていることが分かります。(出典:東スポ競馬【天皇賞春・コメントのツボ】クロワデュノール北村友一「馬が強い」)
多くの競走馬には、馬群の中に入ると怖がって怯む、あるいは他馬に絡まれると熱くなって暴走するといった、何らかの精神的な弱点が存在することが一般的です。
しかし、クロワデュノールは好位の外目をスムーズに回る競馬だけでなく、馬群の中で進路が開くまでじっと待つようなタフな展開にも動じない強さを持っています。
騎手が実戦でレースプランを組み立てる際に、気性的な制約をほとんど受けない柔軟さこそが、古馬のトップ戦線でも大崩れせずに連勝できている大きな要因です。
乗り手の指示に対して従順であり、合図を送れば即座に鋭い末脚へとシフトできるスイッチの切り替えの早さは、現役でも屈指の完成度を誇ります。
| 騎手から見た能力 | 具体的な特徴 | 実戦でのメリット |
| 総合力の高さ | 気性面での突飛な欠点がない | どのような枠順やメンバー構成でも迷わず乗れる |
| 指示への従順さ | ゴーサインに対する反応が極めて速い | 直線の短いコースでも早めに抜け出せる |
| タフな精神力 | 他馬との激しい競り合いに怯まない | GⅠの厳しいプレッシャーに負けない |



ジョッキーがこれだけ信頼を寄せる精神力は、本当に心強いです。
心身のバランスを重視する斉藤崇史厩舎の調整方針
クロワデュノールがGⅠの舞台で常に高いパフォーマンスを発揮し続けられる背景には、斉藤崇史厩舎による緻密な管理と調整法があります。
主要な重賞やGⅠのレース後、厩舎サイドからは「精神面を見ながら調整してきた」という趣旨の発言が度々聞かれます。(出典:ウマニティ【天皇賞・春】クロワデュノール・斉藤崇史調教師)
トップクラスの競走馬は、激しい調教や大歓衆の前に立たされることで、肉体だけでなく脳や神経にも大きな疲労を蓄積させていきます。
特に連勝街道を突き進む中ではプレッシャーも大きく、馬が精神的に追い詰められて走る気を無くしたり、逆にカリカリしてイレ込みが激しくなったりするリスクが常に隣り合わせです。
斉藤厩舎では、馬の肉体的な仕上がり具合だけを追うのではなく、常にクロワデュノールの心の状態を最優先に観察し、ストレスを極限まで取り除くケアを徹底しています。
この丁寧な育成方針が、馬の持って生まれた賢さを曇らせることなく、4歳春の古馬GⅠ連勝という偉業へと結実したと考えられます。(クロワデュノールの血統についてはこちら)
| 調整の着眼点 | 具体的な管理内容 | もたらされた結果 |
| メンタルケア | 精神的な疲労を見極めて調教強度を調節 | 過度なイレ込みや気性の悪化を防止 |
| 心身のバランス | 馬体の成長に合わせて無理のないローテを組む | 日本ダービーから古馬GⅠへのスムーズな成長 |
| 賢さの維持 | 馬自身が走ることを嫌いにならないよう配慮 | レース本番での高い集中力と素直な従順さ |



厩舎のスタッフが馬の心に寄り添って育てているからこその安定感ですね。
クロワデュノールはなぜ崩れないのか?精神面から見える強さの秘密
クロワデュノールの気性面について、これまでの戦績と厩舎エピソードを総合的に踏まえ、読者の皆様が今後のレースを予想する上でどのようにこの特徴を捉えればよいかを考察してみます。
一般的に、競馬界では「破天荒な気性難の馬が爆発的なスピードで勝つ」といったドラマが注目されがちですが、現代の高速化かつタフなGⅠ戦線において最も強いのは、クロワデュノールのような「弱点のない優等生タイプ」です。
血統的には父キタサンブラックのタフさと成長力、母ライジングクロスの欧州スタミナを引き継いでいますが、それらのポテンシャルを100%実戦で発揮できているのは、ひとえに「自分の感情をコントロールできる賢さ」があるからです。
斉藤調教師が指摘した「多少の力み」という点も、言い換えればレースへの高い集中力や前向きさの表れであり、鞍上の北村騎手がそれを完全に御せている現状では、崩れる要因としては極めて低いと考えられます。
特定のコース特性や、極端な馬場状態、あるいは急激なスローペースやハイペースといった展開の罠に嵌めようとしても、馬自身が賢く立ち回ってしまうため、今後どのレースに出てきても「評価の軸」として最も信頼できる1頭として整理するのが自然な見方と言えるでしょう。(クロワデュノールの脚質についてはこちら)
| 精神面から見た視点 | 今後の評価・整理の仕方 | 予想上の注意点 |
| 抜群の操縦性 | スローペースの瞬発力勝負でも大崩れしないと判断 | 他馬の極端な大逃げがあっても慌てず追える |
| 環境適応の高さ | 初コースや長距離の遠征があっても割り引く必要はない | 海外遠征などの選択肢が出ても高い信頼度を維持 |
| 前向きさと我慢 | 多少力んでも3200mをこなせるためスタミナ切れの心配は薄い | パドックでの軽い気合乗りはプラスに捉えて良い |



派手な気性難エピソードがないこと自体が、現代競馬における最大の強みですね。
クロワデュノールに関するよくある質問
- クロワデュノールは気性難の傾向がありますか?
-
いいえ、気性難の傾向はほとんどありません。
これまでのレースや調教を見ても非常に扱いやすく、安定した精神の持ち主です。
パドックやゲートでも落ち着いており、優等生タイプの気性と言えます。
- レース中に折り合いを欠いて暴走する心配はありますか?
-
大きな心配はありません。
3200mの天皇賞(春)を制している事実が示す通り、長距離戦でもきっちりと折り合える高い操縦性を備えています。
斉藤調教師から「少し力むところがある」と言及されたことはありますが、実戦では許容範囲内でしっかり我慢が効いています。
- 斉藤崇史調教師や北村友一騎手は精神面をどう評価していますか?
-
斉藤調教師は入厩当初から手がかからず、調教のたびに賢く成長する点を高く評価しています。
また、北村騎手も「大きな欠点がなく総合力が高い」と語っており、操縦性の高さに全幅の信頼を置いていることがコメントからうかがえます。
まとめ
クロワデュノールは、極めて賢く完成度の高い気性を備えた、現代競馬の理想形とも言える競走馬です。
走ることに対する強い前向きさを内に秘めながらも、実際のレースでは鞍上の指示に従ってピタッと折り合える柔軟な精神力が、これまでの輝かしい実績を支えています。
斉藤崇史調教師が語る「入厩当初からの素直さ」や、北村友一騎手が評価する「欠点のない総合力の高さ」という言葉通り、厩舎の丁寧なメンタルケアも相まって、非常に完成度の高い操縦性を獲得するに至りました。
日本ダービーという3歳最高峰の舞台を制し、さらに4歳になってからも大阪杯、天皇賞(春)という条件の異なる古馬GⅠを連勝できている背景には、この優れた気性面の完成度があります。
肉体的な衰えが見られないだけでなく、精神的にもさらに円熟味を増していくであろうクロワデュノールが、今後どのようなレース体系に挑んでいくとしても、その賢さと底力に満ちた走りで私たちを魅了してくれることは間違いありません。
気性面での不安が極めて少ない馬だからこそ、これからの挑戦も非常に楽しみな広がりを見せてくれるでしょう。
【応援のその先へ】一頭でも多くの馬が幸せな未来を歩めるように
ターフを一生懸命に駆け抜ける馬たちの姿は、私たちに言葉以上の感動と勇気を届けてくれます。
そんな彼らが現役を退いたあとも、穏やかで幸せな時間を過ごせる場所を守ることは、競馬を愛する私たちにできる大切な「恩返し」だと考えています。
一頭でも多くの馬が、輝かしいキャリアの先に、温かなセカンドキャリアを歩める未来を信じて。
この記事を通じて、引退馬支援の輪が少しでも広がることを心より願っています。
私たちにできる、小さくて温かい一歩を一緒に踏み出してみませんか?


※本記事は、出典・参考文献の公開データをもとに作成しています。内容は執筆時点の情報に基づいています。
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