ニシノティアモの脚質は、先行・差しの両方で勝利しており、位置取りに幅があるタイプです。
2025年の甲斐路ステークスでは後方寄りから差し切り、続く福島記念では2番手から押し切って重賞初制覇を果たしました。
一方、2026年のアイルランドトロフィーでは中団から後方寄りで運び、7着。同じ東京芝1800mで勝利した甲斐路ステークスとは異なる結果になりました。
この記事では、ニシノティアモの基本的な脚質、通過順位、先行・差しの実績、末脚の特徴、位置取りと結果の関係を競走成績から分析します。
この記事でわかること
- ニシノティアモの基本的な脚質
- 先行して勝利したレース
- 中団・後方から差した実績
- 上がりタイムから見える末脚の特徴
- 代表3戦の比較から考える脚質の強み
ニシノティアモの脚質は?先行・差しの両方で結果を残すタイプ
ニシノティアモは、前方につける先行と、中団から後方で脚をためる差しの両方で勝利している馬です。
2025年には異なる位置取りから4連勝を達成しました。2026年の重賞でも、レースごとに前方・中団・後方寄りと位置取りが変わっています。
主なレースの通過順位と上がりタイムを整理しました。
| レース | 通過順位 | 上がり3F | 着順 |
|---|---|---|---|
| 2025年 1勝クラス | 4-2-2 | 34.0秒 | 1着 |
| 2025年 白河特別 | 4-3-5-5 | 35.4秒 | 1着 |
| 2025年 甲斐路S | 9-9-10 | 33.1秒 | 1着 |
| 2025年 福島記念 | 2-2-2-2 | 34.0秒 | 1着 |
| 2026年 中山牝馬S | 10-12-10-9 | 35.1秒 | 5着 |
| 2026年 ヴィクトリアマイル | 2-2 | 34.1秒 | 6着 |
| 2026年 府中牝馬S | 7-7-7 | 35.4秒 | 10着 |
| 2026年 アイルランドT | 10-9-8 | 34.3秒 | 7着 |
※2026年10月11日までの主な競走成績を掲載。通過順位は各コーナーでの位置を表します。
4コーナー10番手から差し切った実績もあれば、2番手から押し切った勝利もあります。
そのため、先行・差しのどちらか一方に固定せず、位置取りに幅のあるタイプと捉えるのが自然でしょう。
ニシノティアモは先行しても勝利している
ニシノティアモは、デビュー当初から前方でレースを運び、複数の勝利を挙げています。
未勝利戦と1勝クラスでは前方から勝利
2023年11月の2歳未勝利戦では、「2-2」と2番手から運び、上がり34秒2で初勝利を挙げました。
2025年6月の東京芝1800mでも、序盤4番手から2番手へ進出し、上がり34秒0で勝利しています。
この2戦は、前方で流れに乗りながら、直線でも脚を使って勝てることを示した実績です。
福島記念は2番手から重賞初制覇
2025年11月の福島記念では、16頭立ての2番手からレースを進めました。
通過順位は「2-2-2-2」。直線では上がり34秒0を記録し、エコロヴァルツに0秒2差をつけて勝利しました。
重賞でも前方の位置を保ちながら押し切ったことが、このレースの特徴です。
一方、2026年のヴィクトリアマイルでは「2-2」と先行して6着。前につけられることと、好走できることは必ずしも同じではありません。
中団・後方からの競馬でも結果を残している
ニシノティアモは、前方だけでなく中団から後方で脚をためる競馬も経験しています。
甲斐路Sは4コーナー10番手から差し切り
2025年10月の甲斐路ステークスでは、18頭立ての中団より後ろからレースを進めました。
通過順位は「9-9-10」。直線で上がり33秒1を記録し、2着に0秒3差をつけて勝利しています。
また、2024年のスイートピーステークスでも「6-5-5」から2着に入っています。
これらの実績から、前方につけなくても上位争いができることが確認できます。
2026年アイルランドTは8番手から7着
2026年10月11日のアイルランドトロフィーでは、16頭立ての中団から後方寄りでレースを進めました。
通過順位は「10-9-8」。4コーナーでは8番手まで順位を上げましたが、上がり34秒3で7着となりました。
勝ち馬カムニャックとの差は0秒9です。
今回は道中で徐々に順位を上げたものの、直線では上位に届かなかったことが分かります。
ただし、通過順位と上がりタイムだけでは、敗因を一つに特定することはできません。

後方から勝った実績もありますが、同じような位置取りなら必ず好走するわけではないのですね。
ニシノティアモの末脚は?上がりタイムから見る特徴
ニシノティアモの末脚を考えるうえで重要なのは、速い上がりを使う位置が一つに限られていないことです。
甲斐路ステークスでは後方から上がり33秒1を記録し、福島記念では前方から上がり34秒0で勝利しました。
前者は直線に向けて脚をためる差しの形、後者は好位置を保ちながら終盤まで脚を使う先行の形です。
どちらも勝利していますが、求められたレース運びは異なります。
また、上がり3ハロンは最後の600mのタイムであり、レース全体のペースや馬場状態、コースによって数字が変わります。
そのため、33秒1と34秒0の差だけで、どちらの末脚が優れていたかを判断することはできません。
差し切る競馬と前方から押し切る競馬の両方で、終盤に脚を使って勝利した実績があること。
これが、ニシノティアモの末脚を考えるうえで押さえておきたい特徴です。
3つのレースを比較|ニシノティアモの脚質の強みを考察
ここからは、公開されている通過順位とレース結果を比較した筆者の考察です。
ニシノティアモの脚質を理解するために、異なる位置取りから勝った2戦と、同じコースで結果が異なった2戦を分けて考えます。
甲斐路Sと福島記念|異なる位置取りから連勝
2025年の甲斐路ステークスでは4コーナー10番手、続く福島記念では2番手から勝利しました。
この2戦で重要なのは、後方からの差しと前方からの先行という異なる形で連勝したことです。
先行しなければ勝てない馬でも、後方待機に限定される馬でもないことが分かります。
ただし、両レースはコースや距離が異なるため、どちらの位置取りが最も適しているかまでは判断できません。
甲斐路SとアイルランドT|同じ東京芝1800mでも結果は異なる
一方、2025年の甲斐路ステークスと2026年のアイルランドトロフィーは、どちらも東京芝1800mで行われ、津村明秀騎手が騎乗しています。
両レースを比較すると、次のような違いがありました。
| 比較項目 | 甲斐路S(2025年) | アイルランドT(2026年) |
|---|---|---|
| レース格 | 3勝クラス | GⅡ |
| コース | 東京芝1800m | 東京芝1800m |
| 前半600m | 35.6秒 | 34.3秒 |
| レース後半600m | 34.1秒 | 34.9秒 |
| 4コーナー | 10番手 | 8番手 |
| 自身の上がり | 33.1秒 | 34.3秒 |
| 着順 | 1着 | 7着 |
アイルランドトロフィーは甲斐路ステークスより、レース前半600mが1秒3速い流れでした。
また、甲斐路ステークスでは4コーナー10番手から勝利した一方、アイルランドトロフィーでは8番手から7着となっています。
この比較からは、同じコースで似た位置から運んでも、レースの流れや相手関係によって結果が異なることが分かります。
特に、甲斐路ステークスは3勝クラス、アイルランドトロフィーはGⅡという違いもあります。
そのため、2026年の7着だけを理由に「差しが合わない」と判断することはできません。
ニシノティアモは、先行・差しの両方で勝利できる位置取りの幅を持ちながら、その対応力をすべてのレースで発揮できるとまでは断定できないタイプと考えられます。



先行でも差しでも勝っていますが、位置取りだけで結果を説明できないところが競走成績から見えてきますね。
ニシノティアモの脚質に関するよくある質問
- ニシノティアモは逃げた経験がありますか?
-
2024年のフリージア賞では、通過順位が「1-3-4」となっており、一時は先頭で運んだ記録があります。
ただし、結果は5着で、逃げを基本とする馬ではありません。
- ニシノティアモの上がり3ハロン最速は何秒ですか?
-
2026年10月11日までの競走成績では、33秒1が最速です。
2025年の甲斐路ステークスで記録し、1着となりました。
まとめ|ニシノティアモは先行・差しの両方で結果を残すタイプ
ニシノティアモの脚質は、先行・差しの両方で勝利しており、位置取りに幅があるタイプです。
2025年には対照的な位置取りから連勝し、2026年には同じ東京芝1800mでも異なる結果を経験しました。
これまでの実績からは、一つの位置取りに固定されない一方、好走にはレースの流れや相手関係も関わると考えられます。
先行馬・差し馬のどちらかに決めつけず、実際の通過順位と末脚を合わせて見ることが、ニシノティアモの脚質を理解するポイントでしょう。
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※本記事は、2026年10月11日までの公開競走成績・通過順位・上がりタイムをもとに作成しています。位置取りの幅や脚質の特徴については、複数レースを比較した筆者の考察を含みます。
出典・参考資料
- netkeiba「ニシノティアモ 競走成績」
- JRA「競走馬情報 ニシノティアモ」
- JRA「2025年 甲斐路ステークス レース結果」
- JRA「2025年 福島記念 レース結果」
- JRA「2026年 アイルランドトロフィー レース結果」
【ニシノティアモをもっと知ろう】
ニシノティアモの気性や血統については、関連記事で詳しく紹介しています。




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