ダノンデサイルの脚質は、好位差しを基本にしながら、逃げ・中団・後方寄りまで幅広い位置から運べるタイプです。
2024年の京成杯や日本ダービーでは好位から勝利し、有馬記念では逃げて3着。その後はAJCCを中団から制し、2025年後半から2026年にかけては中団~後方寄りから上位に入るレースが続いています。
通過順位を時系列で見ると、単純な「先行馬」「差し馬」という一言では表しにくく、年齢やレースによって位置取りが変化してきたことが分かります。
本記事では、ダノンデサイルの通過順位や上がりタイムをもとに、基本的な脚質、位置取りの変化、末脚の特徴を整理・考察します。
この記事でわかること
- ダノンデサイルの基本的な脚質
- 逃げ馬・先行馬・差し馬のどれに近いのか
- 2歳時から現在までの位置取りの変化
- 近年増えている中団~後方寄りの競馬
- 上がりタイムから見る末脚の特徴
- 通過順位から考える脚質の強み
ダノンデサイルの脚質は?基本は好位差しタイプ
ダノンデサイルのこれまでの戦績を見ると、基本形は好位から中団付近で運び、勝負どころから前との差を詰めていくタイプと考えるのが分かりやすいでしょう。
2024年の京成杯では「4-5-5-5」、日本ダービーでは「4-3-6-4」と、前方の馬を見られる位置から勝利しています。
ただし、好位にいなければ結果を残せない馬ではありません。
2024年の有馬記念では逃げ、2025年のAJCCでは中団、2026年の宝塚記念では後方寄りから上位に入りました。
| レース | 通過順位 | 着順 | 位置取り |
|---|---|---|---|
| 京成杯 | 4-5-5-5 | 1着 | 好位 |
| 日本ダービー | 4-3-6-4 | 1着 | 好位 |
| 有馬記念(2024) | 1-1-1-1 | 3着 | 逃げ |
| AJCC | 7-7-7-5 | 1着 | 中団 |
| ジャパンC(2025) | 8-8-10-9 | 3着 | 中団~後方 |
| 有馬記念(2025) | 9-9-8-7 | 3着 | 中団 |
| 大阪杯(2026) | 6-6-6-7 | 3着 | 中団 |
| 宝塚記念(2026) | 11-12-12-9 | 3着 | 後方寄り |
※通過順位は、各コーナーを通過した際のおおよその位置を表します。
この戦績から見ると、ダノンデサイルは好位差しを軸にしながら、レースによって位置を変えられるタイプと整理できます。

基本は好位差しですが、逃げ・中団・後方寄りからも結果を残しているところが特徴ですね。
ダノンデサイルの位置取りはどう変化した?
ダノンデサイルは、デビュー当初から現在まで同じ位置取りで走ってきた馬ではありません。
戦績を時系列で追うと、2歳時は前後の位置を経験し、3歳春は好位、3歳暮れは逃げ、その後は中団~後方寄りと変化してきました。
2歳時は先行も後方待機も経験
2023年の新馬戦では「10-10」で4着、京都2歳ステークスでは「11-10-9-10」で4着でした。
一方、2戦目の未勝利戦では「2-2」から勝利しています。
この時期は一つの脚質が定着していたというより、レースによって前にも後ろにも位置していた時期と見るのが自然でしょう。
3歳春は好位から大きな結果を残す
2024年に入ると、好位からの競馬で結果を残します。
京成杯では「4-5-5-5」から1着、日本ダービーでは「4-3-6-4」から1着。
特に日本ダービーでは、前方で流れに乗りながら途中で少し位置を下げ、最終コーナーでは再び4番手まで進出しました。
前すぎず後ろすぎない位置から勝負どころへ入る形が、この時期の代表的なレース運びです。
3歳暮れの有馬記念では逃げて3着
2024年の有馬記念では、それまでとは大きく異なる競馬を見せました。
通過順位は「1-1-1-1」。
先頭でレースを進め、そのまま3着に粘っています。
ただし、その後も逃げを続けているわけではありません。
そのためダノンデサイルは、逃げ馬というより、必要に応じて先頭からも運べるタイプと見る方が戦績に合っています。
4歳以降は中団~後方からの競馬が増える
2025年のAJCCでは「7-7-7-5」と中団から運び、1着。
同年のジャパンカップでは「8-8-10-9」、有馬記念では「9-9-8-7」と、3歳春より後ろの位置から3着に入りました。
さらに2026年の大阪杯は「6-6-6-7」で3着、宝塚記念は「11-12-12-9」から3着。
近年の戦績を見ると、4歳以降は中団から後方寄りで運ぶレースが増えていることが分かります。
| 時期 | 主な位置取り | 特徴 |
|---|---|---|
| 2歳 | 先行~後方 | レースによって位置が異なる |
| 3歳春 | 好位 | 京成杯・日本ダービーを勝利 |
| 3歳暮れ | 逃げ | 有馬記念で3着 |
| 4歳 | 中団中心 | AJCC勝利、GⅠでも上位 |
| 5歳 | 中団~後方 | 大阪杯・宝塚記念で3着 |



「ずっと自在」ではなく、時期によって位置取りが変わってきたところまで見ると特徴が分かりやすいですね。
ダノンデサイルの末脚は?上がりタイムから見る特徴
ダノンデサイルの脚質を見る際には、位置取りだけでなく上がりタイムも参考になります。
2024年の日本ダービーでは、好位から運びながら上がり3ハロン33秒5を記録して勝利しました。
また、2025年のジャパンカップでは「8-8-10-9」と中団~後方寄りから運び、上がり33秒8で3着に入っています。
※上がり3ハロンとは、レース最後の600mを走ったタイムで、末脚を見る際によく使われる指標です。
異なる位置から終盤に脚を使っている
日本ダービーは好位、ジャパンカップは中団~後方と、位置取りは異なります。
それでも両レースで終盤に脚を使っていることから、後方待機から直線だけに賭けるタイプではないことが分かります。
前方からでも後ろからでも、レースの位置に応じて終盤まで脚を使っている点が特徴です。
上がり時計だけで瞬発力型とは決めつけない
33秒台の上がりを記録したレースはありますが、上がりタイムはペースや馬場状態、位置取りによって変わります。
そのため「33秒台を出しているから瞬発力型」と断定するより、異なる位置から終盤まで脚を使えていると捉える方がこれまでの戦績に沿っています。
通過順位から見えるダノンデサイルの脚質の強みを考察
ここからは、公開されている通過順位とレース結果を比較した本記事での考察です。
ダノンデサイルの脚質で注目したいのは、単に多くの位置取りを経験していることではありません。
異なる位置から実際に上位へ入っていることが大きなポイントです。
京成杯・日本ダービーでは好位から勝利し、2024年の有馬記念は逃げて3着。
その後はAJCCを中団から勝ち、2025年のジャパンカップ・有馬記念、2026年の大阪杯・宝塚記念でも中団~後方寄りから3着に入っています。
この戦績からは、特定のポジションを取ること自体が好走の絶対条件にはなっていないと考えられます。
「自在型」だけではなく位置取りの変化を見る
逃げ・好位・中団・後方寄りから結果を残しているため、ダノンデサイルを「自在型」と表現することはできます。
ただし、時系列で見ると、最初から常に同じように幅広い位置を選んでいたわけではありません。
3歳春は好位から結果を残し、3歳暮れには逃げ、その後は中団~後方寄りの競馬が増えています。
そのためダノンデサイルは、
好位差しで大きな結果を残したあと、経験を重ねる中で中団・後方まで位置取りの幅を見せているタイプ
と整理すると、これまでの戦績をより正確に表現できるでしょう。



「何でもできる」で終わらず、位置取りがどう変化してきたのかを見るところがポイントですね。
ダノンデサイルの脚質に関するよくある質問
- ダノンデサイルは逃げ馬ですか?
-
逃げた経験はありますが、逃げ専門の馬ではありません。2024年の有馬記念では「1-1-1-1」から3着に入りましたが、ほかの好走レースでは好位や中団から運んでいます。
- ダノンデサイルは差し馬ですか?
-
中団や後方から差す競馬にも対応しています。ただし、日本ダービーなど好位からの勝利もあるため、典型的な後方待機型の差し馬とは異なります。
- 最近は後ろからの競馬が増えていますか?
-
2025年のジャパンカップは「8-8-10-9」、有馬記念は「9-9-8-7」、2026年の宝塚記念は「11-12-12-9」と、中団~後方寄りから運ぶレースが見られます。
まとめ|ダノンデサイルは好位差しから位置取りの幅を広げているタイプ
ダノンデサイルの脚質を通過順位から見ると、好位差しで大きな結果を残しながら、その後は逃げ・中団・後方寄りまで異なる位置から上位に入っているタイプです。
3歳春には京成杯・日本ダービーを好位から勝利し、2024年の有馬記念では逃げて3着。
その後はAJCCを中団から制し、2025年後半から2026年にかけては中団~後方寄りからGⅠで3着に入るレースが続いています。
これらを合わせると、単に「自在型」と表現するだけでなく、時期によって位置取りを変えながら結果を残してきた馬として見ると、ダノンデサイルの脚質がより分かりやすくなります。
今後のレースでも、スタート後にどの位置を選び、そこから勝負どころへどう進んでいくのかに注目です。
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※本記事は、公開されている競走成績・通過順位・上がりタイムをもとに作成しています。「位置取りの変化」「脚質の特徴」などには、複数レースを比較した筆者の考察を含みます。
出典・参考資料
- JRA「競走馬情報 ダノンデサイル」
- netkeiba「ダノンデサイル 競走成績」
【ダノンデサイルをもっと知ろう】
ダノンデサイルの気性や血統については、関連記事で詳しく紹介しています。




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