ドリームコアの血統は、父キズナ、母ノームコア、母父ハービンジャーという配合です。
父キズナは日本ダービー馬で、母ノームコアはヴィクトリアマイルと香港カップを制したGⅠ2勝馬。母方にはGⅠ4勝馬クロノジェネシスもいます。
ドリームコア自身は芝1600mの重賞を勝ち、芝2000m・2400mのGⅠでも上位争いを経験しています。
さらに5代血統表では、サンデーサイレンス3×4(血量18.75%)のクロスが確認できます。
この記事では、ドリームコアの父キズナと母ノームコアの血統背景、クロノジェネシスとの近親関係、サンデーサイレンスのクロス、兄弟・近親馬との配合の違いを整理し、血統全体の特徴を考察します。
この記事でわかること
- ドリームコアの父・母・母父の血統
- 母ノームコアのGⅠ実績
- クロノジェネシスとの近親関係
- サンデーサイレンス3×4のクロス
- 兄弟・近親馬の血統と配合の違い
- 母娘の距離別実績から見える特徴
ドリームコアの血統は?父キズナ×母ノームコア
ドリームコアは、父キズナ、母ノームコアという血統を持つ牝馬です。
父側にはディープインパクトとストームキャット、母側にはハービンジャーとクロフネが入っています。
主要な血統を表にまとめました。
| 関係 | 馬名 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| 父 | キズナ | 日本ダービー優勝 |
| 父父 | ディープインパクト | サンデーサイレンス産駒 |
| 父母 | キャットクイル | ストームキャット産駒 |
| 母 | ノームコア | GⅠ2勝 |
| 母父 | ハービンジャー | ダンシリ産駒 |
| 母母 | クロノロジスト | ノームコアとクロノジェネシスの母 |
| 母母父 | クロフネ | 芝・ダートでGⅠ各1勝 |
この血統で注目したいのは、父母の競走実績に加えて、祖母クロノロジストから続く牝系にもGⅠ馬が誕生していることです。
父キズナはディープインパクト×キャットクイル
ドリームコアの父キズナは、2013年の日本ダービーを制した競走馬です。
父はディープインパクト、母はキャットクイルという血統で、引退後は種牡馬として活躍しています。
父父ディープインパクトからサンデーサイレンスへ
キズナの父ディープインパクトは、サンデーサイレンス産駒です。
ドリームコアから父系をたどると、次のつながりになります。
ドリームコア → キズナ → ディープインパクト → サンデーサイレンス
サンデーサイレンスは、ドリームコアから数えて3代前に位置しています。
父母キャットクイルからストームキャットへ
キズナの母キャットクイルは、ストームキャットとパシフィックプリンセスの間に生まれた牝馬です。
ストームキャットの父はストームバード、その父はノーザンダンサーです。
また、パシフィックプリンセスの父はダマスカスにあたります。
つまりキズナは、父側にサンデーサイレンス、母側にストームキャットやダマスカスの血を持つ血統構成です。
母ノームコアはGⅠ2勝のハービンジャー産駒
ドリームコアの母ノームコアは、2015年生まれの芦毛の牝馬です。
現役時代には国内外でGⅠを2勝し、引退後は繁殖牝馬となりました。
ヴィクトリアマイルと香港カップを制覇
ノームコアは2019年のヴィクトリアマイルでGⅠ初制覇を果たしました。
2020年には香港カップも制し、芝1600mと2000mのGⅠで勝利しています。
そのほかにも、2018年の紫苑ステークス(GⅢ)、2019年の富士ステークス(GⅢ)、2020年の札幌記念(GⅡ)など、複数の重賞を勝っています。
マイルから中距離までの重賞で実績を残したことは、ドリームコアの母系を考えるうえで重要な特徴です。
母父ハービンジャーはダンシリの産駒
ノームコアの父ハービンジャーは、イギリスのキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスを制した競走馬です。
父系は、ハービンジャー → ダンシリ → デインヒル → ダンジグとつながります。
ドリームコアは母ノームコアを通じて、このダンジグ系の血統も受け継いでいます。
ドリームコアの牝系はクロノロジストから広がる
ドリームコアの母方の祖母は、クロフネ産駒のクロノロジストです。
クロノロジスト自身は中央競馬で1勝でしたが、繁殖牝馬としてノームコアとクロノジェネシスという2頭のGⅠ馬を送り出しました。
祖母クロノロジストはクロフネ×インディスユニゾン
クロノロジストの父はクロフネ、母はインディスユニゾンです。
インディスユニゾンの父はサンデーサイレンスで、ドリームコアの母側に入るサンデーサイレンスは、この経路からつながっています。
牝系の流れは、クロノロジスト → ノームコア → ドリームコアです。
クロノジェネシスはドリームコアの母方のおば
クロノジェネシスは、父バゴ、母クロノロジストという血統です。
ノームコアとは母が同じで父が異なる半姉妹であり、ドリームコアにとって母方のおばにあたります。
クロノジェネシスは、2019年の秋華賞、2020年と2021年の宝塚記念、2020年の有馬記念を制したGⅠ4勝馬です。
同じクロノロジストから、父の異なる2頭のGⅠ馬が誕生したことは、この牝系の大きな特徴といえるでしょう。

ドリームコアの母がノームコアで、母方のおばがクロノジェネシス。GⅠ馬が複数いる牝系なのですね。
ドリームコアにはサンデーサイレンス3×4のクロスがある
ドリームコアの5代血統表には、サンデーサイレンス3×4(血量18.75%)のクロスがあります。
クロスとは、同じ祖先が血統表に複数回登場することです。
ドリームコアの場合、サンデーサイレンスが父側の3代前と母側の4代前に位置しています。
2つの経路を表にまとめました。
| 位置 | サンデーサイレンスまでの経路 | サンデーサイレンスの理論上の血量 |
|---|---|---|
| 父側3代前 | キズナ → ディープインパクト → サンデーサイレンス | 12.50% |
| 母側4代前 | ノームコア → クロノロジスト → インディスユニゾン → サンデーサイレンス | 6.25% |
| 合計 | サンデーサイレンス3×4 | 18.75% |
※血量18.75%は、血統表に現れる祖先の位置から計算した理論値です。実際に受け継いだDNAの割合を直接示すものではありません。
ドリームコアの5代血統表で確認できるクロスは、このサンデーサイレンス3×4です。
ただし、同じ祖先の血が重なることだけで、競走能力や距離適性が決まるわけではありません。
血統を考える際には、クロスだけでなく、父母の特徴や牝系全体の構成も合わせて見ることが大切です。
ドリームコアの兄弟・近親馬を紹介
ドリームコアの血統を理解するうえでは、同じ母を持つ兄弟馬や、クロノジェネシスの産駒も参考になります。
母ノームコアの主な産駒
ノームコアの産駒には、ドリームコアのほかに、父の異なる兄弟馬がいます。
| 馬名 | 生年 | 性別 | 父 |
|---|---|---|---|
| シルバーレイン | 2022年 | 牡 | エピファネイア |
| ドリームコア | 2023年 | 牝 | キズナ |
| ソブリオ | 2024年 | 牡 | キタサンブラック |
| ノームコアの2025 | 2025年 | 牝 | イクイノックス |
※2026年10月時点で確認できる主な産駒情報です。若い産駒の馬名や競走実績は、今後更新される場合があります。
クロノジェネシスの産駒も近親にあたる
クロノジェネシスの産駒には、2023年生まれのベレシートと2024年生まれのノイエルングがいます。
ベレシートの父はエピファネイア、ノイエルングの父はサートゥルナーリアです。
両馬はドリームコアにとって、母方のいとこにあたります。
このように、クロノロジストから続く牝系には、異なる種牡馬との配合から生まれた馬が複数います。
ドリームコアの血統を考察|母娘の実績と近親馬の配合比較
ここからは、公開されている血統表と競走成績をもとにした筆者の考察です。
ドリームコアの血統を考えるうえで、母娘が実績を残した距離と、兄弟・近親馬の父の違いという2つの視点に注目しました。
母ノームコアとドリームコアの距離別実績を比較
母ノームコアとドリームコアは、異なる距離の重賞で結果を残しています。
主な競走実績を距離別に整理すると、次のようになります。
| 馬名 | 芝1600m | 芝2000m | 芝2400m |
|---|---|---|---|
| ノームコア | ヴィクトリアマイル(GⅠ)1着 | 香港カップ(GⅠ)1着 | 該当実績なし |
| ドリームコア | クイーンC(GⅢ)1着 | 秋華賞(GⅠ)3着 | オークス(GⅠ)2着 |
※代表的な重賞実績を抜粋しています。「該当実績なし」は、比較対象として掲載する重賞好走実績がないことを表します。
母ノームコアは芝1600mと2000mのGⅠを制し、ドリームコアも芝1600mで重賞を勝ちながら、芝2000mと2400mのGⅠで上位争いをしています。
この比較で興味深いのは、母娘ともに芝1600m以上で重賞実績を持ち、ドリームコア自身は芝2400mでもGⅠ・2着に入ったことです。
ただし、母が複数の距離で活躍したからといって、その適性が娘にもそのまま受け継がれるとは限りません。
父の違いや馬自身の成長、レース条件なども関係するため、血統から適性を決めつけず、実際の競走成績と照らし合わせることが重要でしょう。
兄弟・近親馬を比べると父母の組み合わせに違いがある
もう一つ注目したいのは、ドリームコア、兄シルバーレイン、近親ベレシートの配合です。
3頭はクロノロジストから続く牝系に属していますが、父母の組み合わせが異なります。
| 馬名 | 父 | 母 | 母父 | サンデーサイレンスのクロス |
|---|---|---|---|---|
| ドリームコア | キズナ | ノームコア | ハービンジャー | 3×4(18.75%) |
| シルバーレイン | エピファネイア | ノームコア | ハービンジャー | 4×4(12.50%) |
| ベレシート | エピファネイア | クロノジェネシス | バゴ | 4×4(12.50%) |
※血量は理論値です。表はサンデーサイレンスのクロスに着目した比較であり、各馬のすべてのクロスを示すものではありません。
ドリームコアとシルバーレインは母ノームコアが同じですが、父がキズナとエピファネイアで異なります。
その結果、サンデーサイレンスのクロスは3×4と4×4に分かれています。
一方、シルバーレインとベレシートは父エピファネイアが同じで、サンデーサイレンス4×4も共通しています。しかし、母はノームコアとクロノジェネシスで異なります。
この比較から、同じ母でも父が違えばクロスの位置が変わり、同じ父とクロスでも母が違えば配合全体は異なることが分かります。
ドリームコアは、実績あるクロノロジストの牝系にキズナを組み合わせ、兄や近親馬とは異なるサンデーサイレンス3×4の配合を持っています。
ただし、クロスの血量が多いことや配合が異なることは、競走能力の優劣を直接示すものではありません。
むしろ、共通する牝系の中で父母の組み合わせを比較し、それぞれの競走実績と合わせて理解することに、血統を調べる面白さがあると考えます。



同じ牝系でも、父母の組み合わせによって血統表は変わるんですね。ドリームコアならではの配合が分かりました。
ドリームコアの血統に関するQ&A
- ドリームコアの牝系は何号族ですか?
-
ドリームコアの母系は、ファミリーナンバー20-aに属します。母ノームコアや近親のクロノジェネシスも同じ牝系です。
まとめ|ドリームコアはGⅠ馬ノームコアの血を受け継ぐ良血馬
ドリームコアの血統は、父キズナ、母ノームコア、母父ハービンジャーという配合です。
母ノームコアはGⅠ2勝馬で、母方のおばにあたるクロノジェネシスもGⅠ4勝を挙げています。
また、5代血統表にはサンデーサイレンス3×4(血量18.75%)のクロスがあります。
ドリームコア自身も芝1600mで重賞を制し、芝2000m・2400mのGⅠで3着以内に入っています。
血統だけで能力を断定することはできませんが、実績あるクロノロジストの牝系と、父キズナを組み合わせた配合は、ドリームコアを理解するうえで注目したい特徴です。
【応援のその先へ】一頭でも多くの馬が幸せな未来を歩めるように
ターフを一生懸命に駆け抜ける馬たちの姿は、私たちに言葉以上の感動と勇気を届けてくれます。
そんな彼らが現役を退いたあとも、穏やかで幸せな時間を過ごせる場所を守ることは、競馬を愛する私たちにできる大切な「恩返し」だと考えています。
一頭でも多くの馬が、輝かしい競走生活のあとも、温かなセカンドキャリアを歩める未来を願っています。
この記事を通じて、引退馬支援の輪が少しでも広がることを心より願っています。
私たちにできる小さな一歩が、一頭でも多くの馬の未来につながります。まずは、できることから始めてみませんか。


※本記事は、2026年10月21日までに公開された血統表・牝系図・競走成績をもとに作成しています。兄弟・近親馬との比較には筆者の考察を含み、血統だけで競走能力や適性を断定するものではありません。
出典・参考資料
- JRA「競走馬情報 ドリームコア」
- netkeiba「ドリームコア 5代血統表・牝系図」
- netkeiba「ドリームコア 競走成績」
- netkeiba「シルバーレイン 5代血統表」
- netkeiba「ベレシート 5代血統表」
- JBISサーチ「ノームコア 牝系情報」
- JRA-VAN「名馬メモリアル ノームコア」
- JRA「2001年 NHKマイルC 競走結果」
- JRA「2001年 ジャパンカップダート 競走結果」
【ドリームコアをもっと知ろう】
ドリームコアの脚質や気性については、関連記事で詳しく紹介しています。




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