ラヴァンダの脚質は、中団からの差しを基本に、先行や逃げにも対応できる自在性のあるタイプです。
2025年のアイルランドトロフィーでは後方寄りから上がり32秒4の末脚で重賞初制覇。2026年の中京記念では、比較的前に近い位置からレコード勝ちを収めました。
さらに2026年のアイルランドトロフィーでも、後方寄りから脚を伸ばして3着に入っています。
この記事では、ラヴァンダの基本的な脚質、通過順位、位置取りの変化、末脚の特徴、自在性の強みを競走成績と騎手コメントに沿って解説します。
この記事でわかること
- ラヴァンダの基本的な脚質
- 2歳時からの位置取りの変化
- 重賞4戦で見せたレース運び
- ペースによって異なる末脚の使い方
- 2年間のアイルランドT比較から見える特徴
ラヴァンダの脚質は?差しを中心に自在な位置取り
ラヴァンダは、中団から末脚を伸ばす差しを中心に、レースによって前方からも運べるタイプです。
2025年の阪神牝馬ステークスでは後方から上がり32秒7を記録して3着。一方、同年のシドニートロフィーでは「1-1-1-1」と逃げて2着に入っています。
また、岩田望来騎手は2025年アイルランドトロフィーのレース後、逃げから追い込みまで対応できることを挙げ、ラヴァンダの操縦性の高さを評価しました。
こうした実績と騎手コメントから、差し一辺倒ではなく、レースの流れに応じて位置取りを選べる馬と整理できます。

差しが基本でも、逃げや先行の経験があるのですね。位置取りの選択肢が多いところがラヴァンダの特徴です。
ラヴァンダの位置取りはどう変化した?
ラヴァンダの競走成績を時系列で見ると、2歳時の中団差しから、3歳以降は前方で運ぶ競馬も経験し、位置取りの幅を広げてきたことが分かります。
| 時期 | 主な位置取り | 特徴 |
|---|---|---|
| 2歳時 | 中団 | 脚をためて直線で伸びる競馬が中心 |
| 3歳時 | 好位~中団 | 前方から重賞でも好走 |
| 4歳時 | 逃げ~後方 | 幅広い位置取りを経験 |
| 5歳時 | 中団~後方 | マイル・1800mの重賞で末脚を発揮 |
※2026年10月11日までの競走成績から、各時期の主な傾向を整理しています。
2~3歳時|中団から好位へと選択肢が広がる
2023年の新馬戦では「6-5」から3着、続く未勝利戦では「7-6」から差し切って初勝利を挙げました。
3歳になると前寄りの競馬も増え、2024年のフローラステークスでは「3-4-4」から2着、秋華賞でも「3-4-4-4」から4着に入りました。
デビュー当初の中団差しに加え、好位からも重賞で上位に入れることを示しています。
4~5歳時|異なる位置取りから重賞で好走
4歳時には逃げる競馬も経験し、2025年のアイルランドトロフィーでは後方寄りから重賞初制覇を果たしました。
5歳時には東京新聞杯で2着、中京記念で1着、アイルランドトロフィーで3着と、複数の重賞で好走しています。
年齢を重ねても位置取りが一つに固定されておらず、中団から後方を中心に、そのレースに応じた運び方を見せていることが特徴です。
重賞レースから見るラヴァンダの末脚と立ち回り
ラヴァンダの脚質を詳しく見るため、2025年から2026年の代表的な重賞4戦を比較します。
| レース | 距離 | 通過順位 | 上がり | 着順 |
|---|---|---|---|---|
| 2025年アイルランドT | 芝1800m | 7-8-10 | 32.4秒 | 1着 |
| 2026年東京新聞杯 | 芝1600m | 9-9 | 33.3秒 | 2着 |
| 2026年中京記念 | 芝1600m | 4-6-6 | 33.6秒 | 1着 |
| 2026年アイルランドT | 芝1800m | 10-9-11 | 33.6秒 | 3着 |
※通過順位は各コーナーでの位置を表し、上がりはレース最後の600mのタイムです。
2025年アイルランドTは後方寄りから差し切り
2025年10月12日のアイルランドトロフィーでは、道中「7-8-10」と中団から後方で脚をためました。
直線では上がり32秒4の末脚を発揮し、アンゴラブラックを差し切って重賞初制覇を果たしています。
岩田望来騎手はレース後、ほかに行く馬がいれば先に行かせ、その後ろから運ぶ計画だったと説明しました。
道中で無理に前へ行かず、直線で速い脚を使う競馬が結果につながった一戦です。
2026年東京新聞杯は中団から2着
2026年2月10日の東京新聞杯では、芝1600mで「9-9」と中団からレースを進めました。
直線では上がり33秒3を記録し、勝ち馬トロヴァトーレから0秒1差の2着に入りました。
このレースでは、1800mだけでなく1600mの重賞でも、中団から末脚を生かして好走できることを示しています。
2026年中京記念は前に近い位置からレコード勝ち
2026年8月16日の中京記念では、「4-6-6」と比較的前に近い位置からレースを進めました。
直線で進路を確保して末脚を伸ばし、芝1600mを1分31秒1のコースレコードで勝利しています。
上がり3ハロンは33秒6。後方に構えたアイルランドトロフィーとは異なり、中団の前寄りから抜け出す形で重賞を制したことが特徴です。
2026年アイルランドTは後方寄りから3着
2026年10月11日のアイルランドトロフィーには、横山和生騎手との初コンビで出走しました。
16頭立ての道中は「10-9-11」と後方寄りを進み、直線では上がり33秒6を記録。勝ち馬カムニャックから0秒5差の3着に入りました。
横山騎手はレース後、先着した2頭の強さを認めながら、ラヴァンダ自身も頑張っていたと評価しています。
前年に続き、東京芝1800mで後方寄りから脚を伸ばして上位に入った一戦として整理できます。



中京記念では前寄りから勝利し、アイルランドTでは後方から好走。重賞でも異なる位置取りに対応していますね。
ラヴァンダの上がりタイムから見る末脚の特徴
ラヴァンダの末脚を考えるときは、上がりタイムの速さだけでなく、レース全体のペースとの関係を見ることが大切です。
2025年のアイルランドトロフィーは、前半3ハロン36秒4、後半3ハロン33秒2という流れでした。
序盤が比較的落ち着き、終盤に速い脚を求められる展開で、ラヴァンダは上がり32秒4を記録しています。
一方、2026年の中京記念は前半3ハロン34秒8、後半3ハロン34秒2。序盤から速い流れの中で、上がり33秒6を使って勝利しました。
この2戦からは、終盤の加速力が求められる展開だけでなく、序盤からスピードが求められる展開でも結果を残していることが分かります。
ただし、東京芝1800mと中京芝1600mではコース形態や距離が異なります。
32秒4と33秒6という数字だけで末脚の優劣を判断するのではなく、それぞれのレースの流れに対応して脚を使っていることに注目したいところです。
アイルランドTの2年間を比較|脚質の強みを考察
ここからは、2025年と2026年のアイルランドトロフィーを比較した筆者の考察です。
同じ東京芝1800mで行われた2戦ですが、レース全体の流れには大きな違いがありました。
| 比較項目 | 2025年 | 2026年 |
|---|---|---|
| 前半600m | 36.4秒 | 34.3秒 |
| レース後半600m | 33.2秒 | 34.9秒 |
| 4コーナー通過 | 10番手 | 11番手 |
| ラヴァンダの上がり | 32.4秒 | 33.6秒 |
| 着順 | 1着 | 3着 |
2026年は2025年より前半600mが2秒1速く、レースの序盤から求められるスピードが異なっていました。
一方、ラヴァンダ自身の4コーナー通過順位は10番手と11番手で、どちらも後方寄りです。
つまり、似た位置から直線へ向かっていても、そこまでのレースの流れや末脚の時計、着順は同じではなかったことが分かります。
この比較から考えたいのは、ラヴァンダの自在性を「どの位置からでも必ず同じ脚を使えること」と捉えないことです。
レースによって流れや進路が異なるため、位置取りだけで好走条件を決めることはできません。
むしろ、2026年の中京記念のように前寄りから勝利した実績も合わせると、一つの位置取りにこだわらず、そのレースで末脚を生かせる形を選べることが、ラヴァンダの強みと考えられます。
ただし、2年間の着順差をペースだけで説明することはできません。相手関係や馬場状態、レース中の進路なども考慮する必要があります。



同じコースで似た位置から運んでも、レースの流れは違います。2年間を比べることで、脚質の特徴がより分かりやすくなりますね。
ラヴァンダの脚質に関するよくある質問
- ラヴァンダは逃げ馬ですか?
-
逃げを基本とする馬ではありません。
2025年のシドニートロフィーでは逃げて2着に入りましたが、重賞では中団から後方で末脚を生かす競馬も多く見られます。
- ラヴァンダは追い込み専門の馬ですか?
-
追い込み専門ではありません。
2026年の中京記念では中団の前寄りから重賞を制しており、後方待機に限定されない位置取りの幅があります。
まとめ|ラヴァンダは差しを中心に位置取りを選べる自在型
ラヴァンダの脚質は、中団からの差しを中心に、先行や逃げにも対応できる自在性のあるタイプです。
2025年のアイルランドトロフィーでは後方から差し切り、2026年の中京記念では前に近い位置から重賞を制しました。
また、2年間のアイルランドトロフィーを比較すると、同じコースで似た位置取りをしていても、ペースや末脚の時計、結果には違いがありました。
差しを基本にしながら、レースの流れや進路に応じて末脚を生かせる位置を選べること。
それが、通過順位と重賞実績から見えるラヴァンダの脚質の特徴でしょう。
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※本記事は、2026年10月11日までのJRA・netkeibaの競走成績、通過順位、上がりタイム、関係者コメントをもとに作成しています。脚質の分類や自在性、末脚の特徴には、複数レースを比較した筆者の考察を含みます。
出典・参考資料
- netkeiba「ラヴァンダ 競走成績」
- JRA「2025年 アイルランドトロフィー」
- JRA「2026年 東京新聞杯」
- JRA「2026年 中京記念」
- JRA「2026年 アイルランドトロフィー」
- ラジオNIKKEI「2025年 アイルランドT ラヴァンダ重賞初制覇」
- ラジオNIKKEI「2026年 中京記念 ラヴァンダのレース結果・コメント」
- netkeiba「2026年 アイルランドT ラヴァンダ3着と横山和生騎手のコメント」
【ラヴァンダをもっと知ろう】
ラヴァンダの気性や血統については、関連記事で詳しく紹介しています。




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