ラヴァンダの血統は、父シルバーステート、母ゴッドパイレーツ、母父ベーカバドという配合です。
父側にはディープインパクトやシルヴァーホーク、母側にはケープクロスやコマンダーインチーフの血が入っています。
5代血統表ではロベルト4×5をはじめとする4種類のクロスが確認でき、祖母ゴッドインチーフの牝系には、ジェイビーシークラシックを制したミューチャリーもいます。
この記事では、ラヴァンダの父系・母系・牝系・クロス・兄弟馬を整理し、血統表全体から見える配合の特徴を考察します。
この記事でわかること
- ラヴァンダの父・母・母父
- 父シルバーステートの血統背景
- 母ゴッドパイレーツと祖母ゴッドインチーフの実績
- ミューチャリーとの血縁関係
- ロベルト4×5など4種類のクロス
- ラヴァンダの兄弟馬
- 血統表から考えられる配合の特徴
ラヴァンダの血統は?父シルバーステート×母父ベーカバド
ラヴァンダの父はシルバーステート、母はゴッドパイレーツ、母父はベーカバドです。
まずは主要な血統を表で確認しましょう。
| 関係 | 馬名 |
|---|---|
| 父 | シルバーステート |
| 父父 | ディープインパクト |
| 父母 | シルヴァースカヤ |
| 母 | ゴッドパイレーツ |
| 母父 | ベーカバド |
| 母母 | ゴッドインチーフ |
| 母母父 | コマンダーインチーフ |
父シルバーステートはディープインパクト産駒で、母ゴッドパイレーツは地方競馬で7勝した牝馬です。
さらに母方には、中央重賞で好走したゴッドインチーフの血が続いています。
父母だけでなく、その一代奥まで確認することが、ラヴァンダの血統を理解するポイントです。

父シルバーステートと母父ベーカバドだけでなく、祖母世代にも注目したい血統ですね。
父シルバーステートはディープインパクト産駒
ラヴァンダの父シルバーステートは、2013年生まれの青鹿毛の牡馬です。
現役時代は中央競馬で5戦4勝を記録し、引退後は種牡馬となりました。
父はディープインパクト、母はシルヴァースカヤです。
父父ディープインパクトからサンデーサイレンスへ
シルバーステートの父ディープインパクトは、サンデーサイレンスの産駒です。
父系をさかのぼると、次のようにつながります。
シルバーステート → ディープインパクト → サンデーサイレンス → ヘイロー
また、ディープインパクトの母ウインドインハーヘアの父はアルザオです。
アルザオの父はリファールで、こちらもラヴァンダの5代血統表に登場します。
つまり、父シルバーステートを通じて、サンデーサイレンスとリファールの血を受け継いでいることが分かります。
父母シルヴァースカヤからロベルトへ
シルバーステートの母シルヴァースカヤは、2001年生まれの黒鹿毛の牝馬です。
その父はシルヴァーホークで、さらにロベルトへとつながります。
シルヴァースカヤ → シルヴァーホーク → ロベルト
ロベルトは、後ほど紹介する4×5のクロスにも関係する祖先です。
父シルバーステートには、ディープインパクト側の血統だけでなく、母シルヴァースカヤを通じたロベルトの流れも含まれています。
母ゴッドパイレーツと祖母ゴッドインチーフの血統
ラヴァンダの母ゴッドパイレーツは、2014年生まれの鹿毛の牝馬です。
父はベーカバド、母はゴッドインチーフという血統で、中央・地方の両方で出走経験があります。
母ゴッドパイレーツは中央・地方で36戦7勝
ゴッドパイレーツの通算成績は、中央・地方を合わせて36戦7勝です。
内訳は中央6戦0勝、地方30戦7勝で、勝利はすべて門別競馬場で挙げています。
母父ベーカバドの父系をさかのぼると、次のようになります。
ベーカバド → ケープクロス → グリーンデザート → ダンジグ
この系統は、父シルバーステートとは異なる経路でラヴァンダに受け継がれています。
母父の名前だけでは見えにくいダンジグへと続く血統背景も、配合を理解するうえで押さえておきたい点です。
祖母ゴッドインチーフは中央重賞で好走
ゴッドパイレーツの母ゴッドインチーフは、1996年生まれの芦毛の牝馬です。
中央競馬で3勝し、重賞でも好成績を残しています。
| レース | 着順 |
|---|---|
| 阪神3歳牝馬ステークス | 3着 |
| ファンタジーステークス | 2着 |
| チューリップ賞 | 2着 |
特に当時のジーワン競走だった阪神3歳牝馬ステークスで3着に入った実績は、この母系を知るうえで注目したい点です。
ゴッドインチーフの父はコマンダーインチーフで、その父はダンシングブレーヴです。
一方、母ファーガーズプロスペクトの父はチーフズクラウンで、ダンジグへとつながります。
祖母自身の競走実績に加え、コマンダーインチーフとチーフズクラウンを通じた血統も、ラヴァンダの母系を構成しています。



母ゴッドパイレーツは地方7勝、祖母ゴッドインチーフは中央重賞で好走。母方にも競走実績を持つ馬がいるのですね。
ラヴァンダの牝系にはミューチャリーもいる
ラヴァンダの牝系で注目したいのが、2021年ジェイビーシークラシック優勝馬ミューチャリーとの血縁関係です。
両馬はゴッドインチーフを共通の祖母に持ち、いとこの関係にあります。
ゴッドインチーフから広がる牝系
ゴッドインチーフの娘には、ゴッドパイレーツのほか、ゴッドビラブドミーがいます。
この2頭は父が異なる姉妹です。
それぞれの産駒を整理すると、血縁関係が分かりやすくなります。
| 関係 | ラヴァンダの枝 | ミューチャリーの枝 |
|---|---|---|
| 祖母 | ゴッドインチーフ | ゴッドインチーフ |
| 母 | ゴッドパイレーツ | ゴッドビラブドミー |
| 産駒 | ラヴァンダ | ミューチャリー |
ラヴァンダとミューチャリーは、母同士が異父姉妹である近親馬です。
同じ祖母から二つの枝に分かれ、それぞれ活躍馬が誕生しています。
ミューチャリーはジェイビーシークラシック優勝馬
ミューチャリーは、父パイロ、母ゴッドビラブドミーという血統の牡馬です。
2021年11月3日、金沢競馬場で行われたジェイビーシークラシックを優勝しました。
同競走で地方所属馬として初めて優勝したほか、2021年の地方競馬年度代表馬にも選ばれています。
ミューチャリーはダートの大舞台で実績を残し、ラヴァンダは芝の重賞で勝利を挙げています。
同じ牝系から、異なる舞台で活躍する競走馬が出ていることは、ゴッドインチーフの一族を知るうえで興味深い点です。
ラヴァンダのクロスは?ロベルト4×5など4種類
ラヴァンダの5代血統表には、同じ祖先が複数回登場するクロスが確認できます。
クロスは全部で4種類です。
| クロス | 血量 |
|---|---|
| ロベルト 4×5 | 9.38% |
| ヘイルトゥリーズン 5×5 | 6.25% |
| リファール 5×5 | 6.25% |
| ダンジグ 5×5 | 6.25% |
※クロスの数字は、同じ祖先が何代前に登場するかを示します。血量は血統表上の世代から求めた理論値で、実際に受け継いだ遺伝情報の割合を直接測定したものではありません。
ロベルト4×5は父側と母側に登場
4種類の中で、最も近い世代にあるのがロベルト4×5です。
父側では、シルヴァースカヤの父シルヴァーホークを経由してロベルトへつながります。
一方、母側では、ゴッドインチーフの父コマンダーインチーフと、その母スライトリーデンジャラスを経由してロベルトへつながります。
この2本の経路により、ロベルトがラヴァンダから見て4代前と5代前に現れます。
これがロベルト4×5、血量9.38%という表記の意味です。
残る3種類はヘイルトゥリーズン・リファール・ダンジグ
残りのクロスは、いずれも5×5です。
- ヘイルトゥリーズン:父側のサンデーサイレンス、ヘイローを通る枝と、シルヴァーホーク、ロベルトを通る枝に登場
- リファール:父側のウインドインハーヘア、アルザオと、母側のコマンダーインチーフ、ダンシングブレーヴの枝に登場
- ダンジグ:母側のベーカバド、グリーンデザートと、ゴッドインチーフ、チーフズクラウンの枝に登場
いずれも同じ祖先が5代前に2回登場しますが、血統表のどこで重なっているかは異なります。
クロスを調べる際は、数字だけでなく、祖先へつながる経路も確認すると分かりやすくなります。
ラヴァンダの兄弟馬は?
ラヴァンダの母ゴッドパイレーツには、ほかにも複数の産駒がいます。
公開されている血統情報から、兄弟馬を一覧にまとめました。
| 馬名 | 生年 | 父 |
|---|---|---|
| ディルブランド | 2022年 | ヘニーヒューズ |
| ゴッドパイレーツの2023 | 2023年 | レイデオロ |
| トラベルメモリーズ | 2024年 | ヘニーヒューズ |
| ゴッドパイレーツの2025 | 2025年 | シルバーステート |
※公開情報は執筆時の情報です。馬名が確認できない産駒は、母名と生年で表記しています。
2025年生まれの牡馬は、ラヴァンダと父母が同じ全弟です。
一方、ほかの3頭は母が同じで父が異なる半弟にあたります。
特に全弟は、ラヴァンダと同じ父母から生まれた馬として、今後の成長にも注目したい存在です。
血統全体から見えるラヴァンダの配合を考察
ここからは、公開されている5代血統表と牝系図をもとにした筆者の考察です。
ラヴァンダの配合を考えるときに重要なのは、クロスの数と、そのクロスがどのように成立しているかを区別することだと思います。
4種類のクロスを同じ意味で扱わない
ラヴァンダの血統表には4種類のクロスがありますが、すべてが父と母の間で新しく重なったものではありません。
父母の双方に共通祖先がいることで成立したクロスがある一方、父側だけ、あるいは母側だけに共通祖先が複数回現れるものもあります。
つまり、ラヴァンダの配合によって父母の血統が交わった部分と、父母それぞれが元から持っている血統の重なりが共存しているのです。
この違いを意識すると、クロスを単に数えるだけの場合より、血統表の構造を正確に理解できます。
また、クロスの血量が同じだからといって、競走能力への影響が同じとは限りません。
血量はあくまで系譜上の理論値であり、特定の能力が何%受け継がれたかを示す数字ではないためです。
クロスの有無や血量を、能力の直接的な証拠として扱わないことも、血統分析では大切だと考えます。
牝系の実績と配合の特徴は分けて考えたい
もう一つ注目したいのは、同じ牝系から異なる競走適性を示す活躍馬が出ていることです。
ラヴァンダの近親には、芝の重賞で実績を残した馬と、ダートの大舞台で活躍した馬がいます。
しかし、同じ牝系だからといって、すべての馬が似た適性を持つわけではありません。
それぞれの馬は父が異なり、受け継ぐ遺伝情報の組み合わせも異なります。
ラヴァンダの全弟についても、父母が同じという共通点はありますが、競走能力まで同じになるとは限りません。
このことから、牝系の実績は家族の競走歴を知る材料、クロスは共通祖先の配置を知る材料として、それぞれ分けて考えるのが自然でしょう。
そのうえで、父母の組み合わせや血統表全体のつながりを見ることで、ラヴァンダという一頭の配合をより立体的に捉えられると考えます。
単に「シルバーステート産駒」「ロベルト4×5の馬」と分類するだけでは見えない、配合の構造と牝系の広がりを合わせて理解できることが、ラヴァンダの血統を見る面白さではないでしょうか。



クロスの数字だけで能力を決めるのではなく、共通祖先の位置と牝系の実績を分けて見ることが大切なのですね。
ラヴァンダの血統に関するよくある質問
- ラヴァンダの母父は誰ですか?
-
母父はベーカバドです。ケープクロスを父に持つ種牡馬で、ダンジグへと続く父系に属します。
- ラヴァンダに全兄弟はいますか?
-
2025年生まれのゴッドパイレーツの2025が全弟です。父シルバーステート、母ゴッドパイレーツという同じ配合です。
- ラヴァンダの牝系は何号族ですか?
-
ラヴァンダの母系は、血統表では3号族のディー分枝に属します。
まとめ|ラヴァンダは4種類のクロスと実績ある牝系を持つ配合
ラヴァンダの血統は、父シルバーステート、母ゴッドパイレーツ、母父ベーカバドという配合です。
父側にはディープインパクトとシルヴァースカヤ、母側にはベーカバドとゴッドインチーフが入っています。
5代血統表にはロベルト4×5を含む4種類のクロスがあり、父母の双方にまたがるものと、片側の内部で重なるものが共存しています。
また、祖母ゴッドインチーフの牝系には、ジェイビーシークラシック優勝馬ミューチャリーもいます。
父母の背景・クロスの配置・牝系の実績を分けて確認すること。
それが、ラヴァンダの血統を理解するうえで重要な視点ではないでしょうか。
【応援のその先へ】一頭でも多くの馬が幸せな未来を歩めるように
ターフを一生懸命に駆け抜ける馬たちの姿は、私たちに言葉以上の感動と勇気を届けてくれます。
そんな彼らが現役を退いたあとも、穏やかで幸せな時間を過ごせる場所を守ることは、競馬を愛する私たちにできる大切な「恩返し」だと考えています。
一頭でも多くの馬が、輝かしい競走生活のあとも、温かなセカンドキャリアを歩める未来を願っています。
この記事を通じて、引退馬支援の輪が少しでも広がることを心より願っています。
私たちにできる小さな一歩が、一頭でも多くの馬の未来につながります。まずは、できることから始めてみませんか。


※本記事は執筆時に確認できた血統表・牝系図・競走成績をもとに作成しています。配合やクロスに関する考察は、公開資料を整理した筆者の見解であり、血統だけで競走能力や適性を断定するものではありません。
出典・参考資料
- ネットケイバ「ラヴァンダ 血統表・牝系図」
- ジェイビスサーチ「シルバーステート 基本情報・血統・競走成績」
- ジェイビスサーチ「ゴッドパイレーツ 全競走成績」
- 地方競馬情報サイト「地方競馬全国協会・2021年グランプリ表彰馬 ミューチャリー」
【ラヴァンダをもっと知ろう】
ラヴァンダの気性や脚質については、関連記事で詳しく紹介しています。




ほかの競走馬を探したい方はこちら。











