モンローウォークの血統は、父キズナ、母アンフィトリテⅡ、母父セブリングという配合です。
父キズナは日本ダービー馬、母アンフィトリテⅡはオーストラリアのG1勝ち馬。両親がそれぞれ重賞で実績を持ち、モンローウォーク自身も2026年の秋華賞を制しています。
5代血統表には、ヘイロー4×5とデインヒル5×4のクロスがあり、父系と母系で祖先の重なり方が異なります。
この記事では、モンローウォークの父系と豪州牝系、2つのクロス、兄弟馬との配合の違いを整理し、血統全体の特徴を考察します。
この記事でわかること
- モンローウォークの父・母・母父
- 父キズナの血統背景
- 母アンフィトリテⅡの豪州G1実績と娘の秋華賞制覇
- ヘイロー4×5とデインヒル5×4の意味
- 兄弟馬とファミリーナンバー
- 父の異なる兄弟から考える配合の特徴
モンローウォークの血統は?父キズナ×母父セブリング
モンローウォークの父はキズナ、母はアンフィトリテⅡです。
父側にはディープインパクトとキャットクイル、母側にはセブリングとオーシャンドリームが入っています。
主要な血統を表にすると、次のようになります。
| 関係 | 馬名 |
|---|---|
| 父 | キズナ |
| 父父 | ディープインパクト |
| 父母 | キャットクイル |
| 母 | アンフィトリテⅡ |
| 母父 | セブリング |
| 母母 | オーシャンドリーム |
| 母母父 | リダウツチョイス |
日本で実績を残したキズナと、豪州でG1を制したアンフィトリテⅡの組み合わせが、モンローウォークの血統の基本です。
まずは父系と母系を分けて見ていきましょう。

父キズナだけでなく、母自身もG1馬。両親の血統をたどると、配合の特徴が見えてきますね。
父キズナはディープインパクト×キャットクイル
モンローウォークの父キズナは、2013年の日本ダービーを制した競走馬です。
父ディープインパクト、母キャットクイルという血統を持っています。
父父ディープインパクトからサンデーサイレンスへ
キズナの父ディープインパクトは、サンデーサイレンス産駒です。
さらにサンデーサイレンスの父がヘイローにあたります。
モンローウォークから見ると、キズナ、ディープインパクト、サンデーサイレンス、ヘイローという父系のつながりになります。
この流れは、モンローウォークの5代血統表を理解するうえで欠かせません。
父母キャットクイルからストームキャットへ
キズナの母キャットクイルは、ストームキャット産駒です。
その父系をたどると、ストームバード、ノーザンダンサーへとつながります。
また、キャットクイルの母はパシフィックプリンセスです。
つまりキズナは、父ディープインパクトを通じたサンデーサイレンスの血統と、母キャットクイルを通じたストームキャットの血統を併せ持っています。
父側だけでなく、母側の祖先まで見ることで、キズナの血統構成が分かりやすくなります。
母アンフィトリテⅡは豪州G1を制した実績馬
モンローウォークの母アンフィトリテⅡは、2015年生まれの黒鹿毛の牝馬です。
オーストラリアで17戦5勝を挙げ、G1を含む複数の重賞で実績を残しました。
アンフィトリテⅡは豪州1000ギニーを制覇
アンフィトリテⅡの代表的な勝利が、2018年のエムアールシー1000ギニーです。
このほかにも、エドワードマニフォルドステークス、ザヴァニティで重賞勝ちを収めています。
主な重賞成績は次の通りです。
| 主なレース | 格 | 着順 |
|---|---|---|
| エムアールシー1000ギニー | G1 | 1着 |
| エドワードマニフォルドステークス | G2 | 1着 |
| ザヴァニティ | G3 | 1着 |
| オーストラリアンギニー | G1 | 3着 |
※海外重賞名はカタカナ表記に統一しています。
オーストラリアンギニーでも3着に入り、牝馬限定戦以外のG1でも好走しました。
母自身が豪州の重賞戦線で実績を残していることは、モンローウォークの血統を見るうえで大きな特徴です。
その娘モンローウォークは、2026年の秋華賞(京都芝2000m)を制覇しました。母が豪州芝1600mのG1、娘が日本芝2000mのG1を勝っており、母自身の競走実績と産駒のG1実績の両方が確認できる牝系です。
母父セブリングはモアザンレディ産駒
アンフィトリテⅡの父はセブリングです。
セブリングは、父モアザンレディ、母ピュアスピードという血統です。
モアザンレディの父はサザンヘイローで、その父がヘイロー。
一方、ピュアスピードの父はフライングスパー、その父がデインヒルです。
セブリングの父側と母側には、それぞれ異なる血統の流れがあることが分かります。
母母オーシャンドリームはリダウツチョイス産駒
モンローウォークの母方の祖母は、オーシャンドリームです。
2006年生まれの鹿毛で、海外2勝の実績があります。
父はリダウツチョイス、母はジュールジーです。
リダウツチョイスはデインヒル産駒であり、オーストラリアの競馬で知られる血統につながっています。
このように母系をたどると、アンフィトリテⅡだけでなく、その父母にも豪州で活躍した競走馬や種牡馬が並んでいます。
モンローウォークにはヘイローとデインヒルのクロスがある
モンローウォークの5代血統表には、同じ祖先が複数回登場します。
確認できるクロスは次の2つです。
| クロス | 血量 | 重なる位置 |
|---|---|---|
| ヘイロー4×5 | 9.38% | 父系と母系 |
| デインヒル5×4 | 9.38% | 母系内の2か所 |
※クロスとは、同じ祖先が血統表に複数回登場することです。「4×5」は、その祖先が4代前と5代前にいることを表します。血量は血統上の理論値です。
ヘイロー4×5は父系と母系から生じる
ヘイローは、モンローウォークの父系と母系の両方に登場します。
父側の経路は、
キズナ → ディープインパクト → サンデーサイレンス → ヘイロー
母側の経路は、
アンフィトリテⅡ → セブリング → モアザンレディ → サザンヘイロー → ヘイロー
となります。
モンローウォークから数えると、ヘイローは父側の4代前と母側の5代前に位置します。
これにより、ヘイロー4×5・血量9.38%のクロスが成立しています。
デインヒル5×4は母系内で重なっている
一方、デインヒルのクロスは、母アンフィトリテⅡの血統内で生じています。
1つ目の経路は、
アンフィトリテⅡ → セブリング → ピュアスピード → フライングスパー → デインヒル
2つ目の経路は、
アンフィトリテⅡ → オーシャンドリーム → リダウツチョイス → デインヒル
となります。
モンローウォークから見ると、デインヒルはそれぞれ5代前と4代前に入っています。
そのため、デインヒル5×4・血量9.38%のクロスとなっています。
ヘイローとデインヒルは同じ血量ですが、祖先が重なる場所は異なります。
クロスだけで能力や距離適性は決めつけない
クロスは血統の構成を理解するための材料ですが、同じ祖先が重なるだけで競走馬の能力や距離適性が決まるわけではありません。
そのため、クロスの血量だけでなく、どの祖先が血統表のどこに入っているのかを確認することが大切です。
モンローウォークの兄弟馬と牝系
モンローウォークの母アンフィトリテⅡには、父の異なる複数の産駒がいます。
母アンフィトリテⅡの産駒のうち、2021〜2025年生まれの馬を表にまとめました(2026年10月確認時点)。
| 馬名 | 生年 | 父 |
|---|---|---|
| トライデントスピア | 2021年 | ダイワメジャー |
| トリフォラート | 2022年 | サトノダイヤモンド |
| モンローウォーク | 2023年 | キズナ |
| ヴァストマーレ | 2024年 | ロードカナロア |
| アンフィトリテⅡの2025 | 2025年 | コントレイル |
トライデントスピアは中央競馬で1勝を挙げ、モンローウォークは2026年にローズステークス(G2)と秋華賞(G1)を制しました。
また、モンローウォークの母系は、ファミリーナンバー17-bに属します。
同じ母から生まれていても、父はそれぞれ異なります。この違いは、次の配合比較で取り上げます。
モンローウォークの血統を兄弟との配合から考察
ここからは、公開されている血統表と兄弟馬の情報をもとにした筆者の考察です。
モンローウォークの配合で注目したいのは、母が同じでも、父によって共通祖先までの世代数が変わるという点です。
たとえば、兄トライデントスピアの父ダイワメジャーは、サンデーサイレンスの直仔です。
そのため、トライデントスピアでは父側のヘイローが3代前に位置し、母側のヘイローと合わせると3×5の関係になります。
一方、モンローウォークの父キズナはディープインパクト産駒です。
この一代の違いによって、モンローウォークではヘイロー4×5となっています。
姉トリフォラートの父サトノダイヤモンドと、2025年生まれの産駒の父コントレイルもディープインパクト産駒です。
そのため、母側のヘイローとの世代関係は、モンローウォークと同じ4×5になります。
これに対し、弟ヴァストマーレの父ロードカナロアはキングカメハメハ産駒であり、父側の5代血統表にはヘイローが入りません。
このように、同じ母から生まれた兄弟でも、父の血統によって祖先の重なる位置やクロスの構成が変わることが分かります。
一方、母アンフィトリテⅡの血統内にあるデインヒルの重なりは、兄弟に共通する血統背景です。
つまり兄弟を比較する際には、母から共通して受け継ぐ血統と、それぞれの父との組み合わせで変化する部分を分けて見ることで、配合の違いをより具体的に捉えられます。
ただし、こうした血統構成の違いだけで、兄弟の競走能力や成績差を説明できるわけではありません。
血統表を比較する面白さは、特定の能力を決めつけることではなく、同じ母の血統が異なる父と組み合わさることで、どのような配合になるのかを読み解けることにあるのではないでしょうか。



兄弟でも父が変わると、ヘイローのクロスの位置まで違ってくるのですね。同じ母を持つ馬同士だからこそ、比較すると配合の特徴が見えてきます。
モンローウォークの血統に関するQ&A
- ファミリーナンバー17-bとは何ですか?
-
ファミリーナンバーは、母から母へと続く牝系を分類するための番号です。
モンローウォークが属する「17-b」は、17号族の一系統を示しています。数字やアルファベットは血統上の分類であり、競走能力の順位を表すものではありません。
- クロスの血量9.38%は、実際のDNAの割合ですか?
-
いいえ。クロスの血量は、血統表に記載された祖先の位置から計算する理論上の割合です。
4代前の6.25%と5代前の3.125%を合計すると9.375%となり、四捨五入して9.38%と表します。ただし、実際に受け継いだDNAの割合を正確に示す数字ではありません。
まとめ|モンローウォークは父キズナと豪州G1馬の母を持つ配合
モンローウォークの血統は、父キズナ、母アンフィトリテⅡ、母父セブリングという配合です。
母アンフィトリテⅡは豪州G1を含む海外5勝の実績馬で、5代血統表にはヘイロー4×5とデインヒル5×4のクロスが確認できます。
特に興味深いのは、同じ母から生まれた兄弟でも、父が変わることで血統表に現れる祖先の位置や重なり方が異なることです。
モンローウォーク自身のG1制覇は母系の実績を示す一例ですが、競走成績をクロスだけの効果と結びつけず、父系・母系や兄弟の配合を総合して見ることが大切です。
【応援のその先へ】一頭でも多くの馬が幸せな未来を歩めるように
ターフを一生懸命に駆け抜ける馬たちの姿は、私たちに言葉以上の感動と勇気を届けてくれます。
そんな彼らが現役を退いたあとも、穏やかで幸せな時間を過ごせる場所を守ることは、競馬を愛する私たちにできる大切な「恩返し」だと考えています。
一頭でも多くの馬が、輝かしい競走生活のあとも、温かなセカンドキャリアを歩める未来を願っています。
この記事を通じて、引退馬支援の輪が少しでも広がることを心より願っています。
私たちにできる小さな一歩が、一頭でも多くの馬の未来につながります。まずは、できることから始めてみませんか。


※本記事は、公開されている血統表・牝系図・競走馬情報をもとに作成しています。兄弟のクロスの比較や配合に関する考察は、公開データを整理したうえでの筆者の見解です。
出典・参考資料
- netkeiba「モンローウォーク 5代血統表・牝系図」
- JBISサーチ「モンローウォーク 5代血統表」
- 東スポ競馬「モンローウォーク 血統・兄弟馬一覧」
- JRA「モンローウォーク 競走馬情報」
- netkeiba・栗山求「秋華賞を血統面から振り返る」
- JRA「キズナ|3分でわかった気になる名馬」
【モンローウォークをもっと知ろう】
モンローウォークの気性や脚質については、関連記事で詳しく紹介しています。




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