マスターソアラの血統は、父シスキン、母マスターワーク、母父ダイワメジャーという配合です。
父シスキンは愛2000ギニーを制したGⅠ馬で、米国と欧州の血統を受け継いでいます。
一方、母マスターワークはダイワメジャー産駒。祖母イグジビットワンから広がる牝系には、メートルダール、パラレルヴィジョン、パントルナイーフなどの重賞実績馬がいます。
さらに5代血統表には、ザイザフォン、ヘイルトゥリーズン、ノーザンダンサーの3種類の5×5クロスが確認できます。
この記事では、マスターソアラの父系・母系・牝系・クロス・兄弟馬を整理し、同じ父と母父を持つ競走馬との比較から配合の特徴を考察します。
この記事でわかること
- マスターソアラの父・母・母父
- 父シスキンの競走実績と血統背景
- 母マスターワークとダイワメジャーの血統
- 祖母イグジビットワンから広がる牝系
- 3種類の5×5クロスとその配置
- マスターソアラの兄弟・近親馬
- 同じ父・母父を持つ競走馬との配合比較
マスターソアラの血統は?父シスキン×母父ダイワメジャー
マスターソアラは、父シスキン、母マスターワーク、母父ダイワメジャーという血統です。
主要な血統を表にまとめると、次のようになります。
| 関係 | 馬名 |
|---|---|
| 父 | シスキン |
| 父父 | ファーストディフェンス |
| 父母 | バードフロウン |
| 母 | マスターワーク |
| 母父 | ダイワメジャー |
| 母母 | イグジビットワン |
| 母母父 | シルバーホーク |
父シスキンはミスタープロスペクター系に属し、母マスターワークにはサンデーサイレンスやロベルトへ続く血統が入っています。
まずは、それぞれの血統背景を分けて見ていきましょう。

父と母父だけでなく、その一代奥まで見ると、マスターソアラの血統の構造が分かりやすくなりますね。
父シスキンは愛2000ギニーを制したGⅠ馬
マスターソアラの父シスキンは、2017年生まれの米国産馬です。
アイルランドを中心に活躍し、通算8戦5勝。引退後は日本で種牡馬入りしました。
シスキンは2歳・3歳時にGⅠを制覇
シスキンは2歳時の2019年にフェニックスステークスを制し、GⅠ初勝利を達成しました。
翌2020年には、アイルランドのクラシック競走である愛2000ギニーにも優勝しています。
主な重賞実績は次の通りです。
| レース | 格 | 着順 |
|---|---|---|
| 2019年 レイルウェイステークス | GⅡ | 1着 |
| 2019年 フェニックスステークス | GⅠ | 1着 |
| 2020年 愛2000ギニー | GⅠ | 1着 |
| 2020年 サセックスステークス | GⅠ | 3着 |
2歳から3歳にかけて、欧州の芝短距離・マイル戦線で実績を残した競走馬です。
父ファーストディフェンスから続く米国血統
シスキンの父はファーストディフェンスです。
その父系は、アンブライドルズソング、アンブライドルド、ファピアノへとつながります。
さらに先にはミスタープロスペクターがおり、シスキンは米国のミスタープロスペクター系に属する種牡馬です。
また、ファーストディフェンスの母オネストレディは、シアトルスルーを父に持っています。
父側には、米国競馬で実績を残した名馬の血が組み込まれています。
母バードフロウンから続く欧州血統
シスキンの母はバードフロウンです。
その父オアシスドリームは、グリーンデザートを経てダンジグへとつながります。
一方、バードフロウンの母シルバースターの父はザフォニックです。
ザフォニックの母にはザイザフォンが入っており、マスターソアラの5代血統表にも登場します。
このようにシスキンは、父側の米国血統と母側の欧州血統を併せ持つ配合となっています。



欧州の芝GⅠ馬として活躍したシスキンですが、血統表をさかのぼると米国の名馬にもつながっているのですね。
母マスターワークはダイワメジャー産駒
マスターソアラの母マスターワークは、2017年生まれの鹿毛の牝馬です。
中央競馬で2勝を挙げており、父はダイワメジャー、母はイグジビットワンです。
母父ダイワメジャーはサンデーサイレンス産駒
ダイワメジャーは、父サンデーサイレンス、母スカーレットブーケという血統です。
サンデーサイレンスの父ヘイローをさらにたどると、ヘイルトゥリーズンへとつながります。
一方、スカーレットブーケの父はノーザンテーストで、その父がノーザンダンサーです。
母父ダイワメジャーを通じて、サンデーサイレンスとノーザンテーストの血を受け継いでいることが分かります。
母母イグジビットワンにはロベルトとサドラーズウェルズが入る
マスターワークの母イグジビットワンは、父シルバーホーク、母ツァーズプライドという血統です。
シルバーホークの父はロベルトで、さらにその父はヘイルトゥリーズンです。
一方、ツァーズプライドの父はサドラーズウェルズで、その父はノーザンダンサーです。
つまりマスターワークには、ダイワメジャー側とイグジビットワン側に共通する祖先が存在することになります。
これらの祖先がマスターソアラの血統表でどのように重なっているのかは、クロスの章で整理します。
マスターソアラの牝系はイグジビットワンから広がる
マスターソアラの母系で特に注目したいのが、祖母イグジビットワンです。
イグジビットワン自身が海外重賞を勝ち、その子孫からも重賞実績馬が誕生しています。
祖母イグジビットワンは海外GⅢを2勝
イグジビットワンは2002年生まれの牝馬で、海外3勝を挙げました。
主な実績は、パオロメッツァノッテ賞とカルロダレッシオ賞のGⅢ勝利です。
さらに、ミラノ大賞典ではGⅠ3着、ポモーヌ賞ではGⅡ3着に入っています。
競走馬として重賞で活躍しただけでなく、繁殖牝馬としても日本で複数の産駒を残しました。
メートルダールやパントルナイーフも同じ牝系
イグジビットワンの産駒には、2017年の中日新聞杯を制したメートルダールがいます。
また、娘アールブリュットからは、ダービー卿チャレンジトロフィーを勝ったパラレルヴィジョンが誕生しました。
さらに同じアールブリュットの産駒パントルナイーフは、2025年の東京スポーツ杯2歳ステークスを制し、2026年の日本ダービーでも2着に入っています。
近親馬の主な実績を整理すると、次の通りです。
| 馬名 | マスターソアラとの関係 | 主な実績 |
|---|---|---|
| メートルダール | 母の兄 | 中日新聞杯 GⅢ・1着 |
| アールブリュット | 母の姉 | 中央4勝 |
| パラレルヴィジョン | いとこ | ダービー卿チャレンジトロフィー GⅢ・1着 |
| パントルナイーフ | いとこ | 東京スポーツ杯2歳S GⅡ・1着、日本ダービー GⅠ・2着 |
牝系のつながりを簡単に表すと、次のようになります。
イグジビットワン
- マスターワーク → マスターソアラ
- アールブリュット → パラレルヴィジョン、パントルナイーフ
- メートルダール
このように、祖母イグジビットワンの子と孫の世代から、複数の重賞実績馬が誕生していることが分かります。



メートルダールは母の兄、パントルナイーフは同じ祖母を持ついとこ。近親関係を整理すると牝系のつながりが見えてきますね。
マスターソアラには3種類の5×5クロスがある
マスターソアラの5代血統表には、同じ祖先が2回ずつ登場する3種類のクロスが確認できます。
| クロス | 血量 | 配置 |
|---|---|---|
| ザイザフォン 5×5 | 6.25% | 父側と母側 |
| ヘイルトゥリーズン 5×5 | 6.25% | 母側の2経路 |
| ノーザンダンサー 5×5 | 6.25% | 母側の2経路 |
※5×5とは、同じ祖先が5代前に2回登場することを表します。血量6.25%は、2つの経路から受け継ぐ理論上の割合です。
ザイザフォン5×5は父側と母側にまたがる
ザイザフォンは、父シスキン側と母マスターワーク側の両方に登場します。
父側では、バードフロウンからシルバースター、ザフォニックを経てザイザフォンへつながります。
母側では、イグジビットワンからツァーズプライド、ボールドエンプレスを経てザイザフォンへとつながります。
つまり、父と母のそれぞれに存在するザイザフォンが、マスターソアラの配合で重なっていることになります。
ヘイルトゥリーズンとノーザンダンサーは母側で重なる
残る2種類のクロスは、どちらも母マスターワーク側の異なる経路から生じています。
ヘイルトゥリーズンは、ダイワメジャー側のヘイローと、イグジビットワン側のロベルトを経由して登場します。
ノーザンダンサーは、ダイワメジャー側のノーザンテーストと、イグジビットワン側のサドラーズウェルズを通じて登場します。
これらは、母マスターワークが持つ2つの血統経路に由来するクロスです。
マスターワーク自身の血統表では4×4にあたり、その娘マスターソアラでは5×5として現れています。
クロスの血量だけで能力は判断できない
3種類のクロスはいずれも5×5で、理論上の血量は6.25%です。
ただし、同じ血量でも祖先が現れる場所は異なります。
クロスは血統を読み解く材料の一つですが、特定のクロスがあることだけで競走能力や適性を断定することはできません。
血量とともに、父系・母系のどこに配置されているのかを確認することが大切です。
マスターソアラの兄弟馬
母マスターワークからは、マスターソアラ以外にも産駒が誕生しています。
2026年10月15日時点で確認できる産駒は次の3頭です。
| 馬名 | 生年 | 父 |
|---|---|---|
| マイスターヴェルク | 2022年 | ドレフォン |
| マスターソアラ | 2023年 | シスキン |
| モンビスキュイ | 2024年 | マインドユアビスケッツ |
3頭は母マスターワークを共通に持つ姉妹ですが、父はそれぞれ異なります。
同じ母系を受け継ぎながら、異なる父系が組み合わされていることが分かります。
血統全体から見えるマスターソアラの特徴を考察
ここからは、公開されている血統表と重賞実績を比較した筆者の考察です。
マスターソアラの配合で注目したいのは、父と母父が同じ競走馬でも、母系の奥に入る血統は異なるという点です。
同じシスキン×ダイワメジャーの重賞勝ち馬を比較
2026年には、マスターソアラと同じ父シスキン、母父ダイワメジャーという組み合わせから、ジーティーマイカとロックターミガンも重賞を制しています。
3頭の母系と主な実績を比較すると、次のようになります。
| 馬名 | 母 | 母母 | 2026年の主な実績 |
|---|---|---|---|
| マスターソアラ | マスターワーク | イグジビットワン | 紫苑S GⅡ・1着(芝2000m) |
| ジーティーマイカ | ベルカプリ | ボランス | 中京2歳S GⅢ・1着(芝1400m) |
| ロックターミガン | リリカルホワイト | リリウム | 京浜盃 JpnⅡ・1着(ダート1700m) |
3頭はいずれも父シスキン、母父ダイワメジャーですが、母と母母はそれぞれ異なります。
また、主な勝利実績を見ると、芝1400m、芝2000m、ダート1700mと条件にも違いがあります。
この比較から、父と母父が共通していても、すべての産駒が同じ条件で活躍するわけではないことが分かります。
ただし、距離や馬場の違いが母系だけによって生じたと判断できるわけではありません。
競走成績には個体差や育成環境、レース条件なども関係するため、血統は複数の要素の一つとして考える必要があります。
母母までたどると見えるザイザフォン5×5
マスターソアラでは、母母イグジビットワンの血統に含まれるザイザフォンが、父シスキン側の同じ祖先と重なり、ザイザフォン5×5のクロスを形成しています。
この重なりは、「シスキン×ダイワメジャー」という父と母父の組み合わせだけでは分かりません。
同じ基本配合の馬を比較するときこそ、母母やクロスの配置まで確認することで、それぞれの血統の違いがより明確になります。



父と母父が同じでも、血統表の奥まで見ると、それぞれの配合の特徴が見えてくるのですね。
マスターソアラの血統に関するよくある質問
- マスターソアラの牝系は何号族ですか?
-
マスターソアラの牝系は、ファミリーナンバー9-eに属します。母マスターワーク、祖母イグジビットワンも同じ牝系です。
- マスターソアラとジーティーマイカは兄弟馬ですか?
-
父シスキンが共通する異母きょうだいです。母父もダイワメジャーで共通していますが、マスターソアラの母はマスターワーク、ジーティーマイカの母はベルカプリです。
まとめ|マスターソアラはシスキンと重賞実績豊富な牝系を持つ配合
マスターソアラの血統は、父シスキン、母マスターワーク、母父ダイワメジャーという配合です。
父シスキンは欧州でGⅠを制した種牡馬で、母側にはサンデーサイレンスやロベルトなどが入っています。
祖母イグジビットワンから広がる牝系には、メートルダールやパントルナイーフといった重賞実績馬がおり、5代血統表には3種類の5×5クロスが確認できます。
また、同じ父シスキン・母父ダイワメジャーを持つ重賞勝ち馬と比較すると、母母の異なる配合がそれぞれ実績を残していることも分かります。
父と母父の組み合わせだけでなく、牝系やクロスの位置まで確認すること。
そこに、マスターソアラの血統を読み解く面白さがあるのではないでしょうか。
【応援のその先へ】一頭でも多くの馬が幸せな未来を歩めるように
ターフを一生懸命に駆け抜ける馬たちの姿は、私たちに言葉以上の感動と勇気を届けてくれます。
そんな彼らが現役を退いたあとも、穏やかで幸せな時間を過ごせる場所を守ることは、競馬を愛する私たちにできる大切な「恩返し」だと考えています。
一頭でも多くの馬が、輝かしい競走生活のあとも、温かなセカンドキャリアを歩める未来を願っています。
この記事を通じて、引退馬支援の輪が少しでも広がることを心より願っています。
私たちにできる小さな一歩が、一頭でも多くの馬の未来につながります。まずは、できることから始めてみませんか。


※本記事は執筆時点の公開情報をもとに作成しています。血統表・牝系図・競走成績を参考にしており、配合の特徴に関する考察には筆者の見解を含みます。血統だけで競走能力や適性を断定するものではありません。
出典・参考資料
- 日本中央競馬会「競走馬情報 マスターソアラ」
- ネットケイバ「マスターソアラ 5代血統表・牝系図」
- ジェイビスサーチ「マスターソアラ 5代血統表・クロス」
- ジェイビスサーチ「シスキン 種牡馬成績・主な産駒」
- ジェイビスサーチ「ジーティーマイカ 血統・競走成績」
- ジェイビスサーチ「ロックターミガン 血統・競走成績」
- 日本中央競馬会「ダービー卿チャレンジトロフィー パラレルヴィジョン」
- ネットケイバ「ジーティーマイカと父シスキンの配合に関する血統コラム」
【マスターソアラをもっと知ろう】
マスターソアラの気性や脚質については、関連記事で詳しく紹介しています。




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