競走馬を深く知るうえで、父や母だけでなく、その先にどのような血がつながっているのかを見る「血統」は大きな楽しみの一つです。
エンブロイダリーは、父アドマイヤマーズ、母ロッテンマイヤー、母父クロフネという配合で誕生しました。
さらに母系をたどると、アーデルハイトを経てビワハイジへとつながる牝系を持っています。
5代血統表では、サンデーサイレンス3×4(18.75%)のクロスも確認できます。
本記事では、エンブロイダリーの父系・母系・クロス・兄弟や近親を整理しながら、この馬がどのような血統構成を持っているのかを詳しく見ていきます。
この記事でわかること
- エンブロイダリーの父・母・母父
- 父アドマイヤマーズから続く父系
- 母ロッテンマイヤーと母父クロフネ
- ビワハイジにつながる牝系
- サンデーサイレンス3×4のクロス
- エンブロイダリーの兄弟・近親
- 血統表から見えるエンブロイダリーの特徴
エンブロイダリーの血統は?父アドマイヤマーズ×母ロッテンマイヤー
エンブロイダリーの血統を簡単に整理すると、次のようになります。
| 区分 | 馬名 |
|---|---|
| 父 | アドマイヤマーズ |
| 父父 | ダイワメジャー |
| 母 | ロッテンマイヤー |
| 母父 | クロフネ |
| 母母 | アーデルハイト |
| 母母母 | ビワハイジ |
| クロス | サンデーサイレンス3×4(18.75%) |
父アドマイヤマーズはダイワメジャー産駒。
一方、母ロッテンマイヤーはクロフネ産駒です。
さらに母系にはアグネスタキオンやビワハイジの名前があり、父母双方からサンデーサイレンスへつながることで3×4のクロスが成立しています。
まずは、父側と母側をそれぞれ分けて見ていきましょう。

父だけでなく母系までたどると、エンブロイダリーの血統構成がより分かりやすくなりますね。
父アドマイヤマーズはダイワメジャー産駒
エンブロイダリーの父はアドマイヤマーズです。
父系をたどると、
アドマイヤマーズ
↓
ダイワメジャー
↓
サンデーサイレンス
とつながります。
父父はダイワメジャー
アドマイヤマーズの父はダイワメジャーです。
つまりエンブロイダリーから見ると、ダイワメジャーは父父にあたります。
さらにダイワメジャーの父がサンデーサイレンス、その父がヘイローです。
| 世代 | 馬名 |
|---|---|
| 父 | アドマイヤマーズ |
| 父父 | ダイワメジャー |
| 父父父 | サンデーサイレンス |
| 父父父父 | ヘイロー |
エンブロイダリーの父側には、ダイワメジャーを通じてサンデーサイレンスの血が入っています。
アドマイヤマーズの母はヴィアメディチ
アドマイヤマーズの母はヴィアメディチです。
ヴィアメディチの父はメディシアン。
さらにその父はマキャベリアンで、ミスタープロスペクターへとつながります。
ヴィアメディチの母ヴィアミラノの父はシングスピールです。
そのためアドマイヤマーズ側は、ダイワメジャーから続くサンデーサイレンス系だけではなく、母側にも海外由来の血が組み合わされています。
| アドマイヤマーズ側 | 主な馬 |
|---|---|
| 父 | ダイワメジャー |
| 父父 | サンデーサイレンス |
| 母 | ヴィアメディチ |
| 母父 | メディシアン |
| さらに母系 | マキャベリアン・シングスピールなど |
ここでは、エンブロイダリーの父が単にアドマイヤマーズというだけでなく、その奥に複数の系統が組み合わされていることを押さえておくとよいでしょう。
母ロッテンマイヤーはクロフネ産駒
エンブロイダリーの母はロッテンマイヤーです。
ロッテンマイヤーは2013年生まれの牝馬で、父はクロフネ。
中央で3勝を挙げ、クイーンCでは3着に入っています。
母父はクロフネ
母父クロフネの父系は、
クロフネ
↓
フレンチデピュティ
↓
デピュティミニスター
とつながります。
クロフネの母はブルーアヴェニューです。
エンブロイダリーは、父側にサンデーサイレンス系を持つ一方、母父にはクロフネが入る配合となっています。
母ロッテンマイヤー自身もクイーンCで3着
血統表だけでなく、母ロッテンマイヤー自身の競走成績にも注目したいところです。
ロッテンマイヤーはクイーンCで3着。
その娘エンブロイダリーは2025年のクイーンCを勝利しています。
母娘で同じ重賞に出走し、エンブロイダリーが母を上回る着順を残したことになります。
これは血統上の特徴を証明するものではありませんが、母娘の競走歴を追ううえでは印象的な共通点です。
エンブロイダリーの母系はビワハイジにつながる牝系
母ロッテンマイヤーからさらに牝系をたどると、アーデルハイト、そしてビワハイジへとつながります。
関係を簡単に表すと、
ビワハイジ
↓
アーデルハイト
↓
ロッテンマイヤー
↓
エンブロイダリー
となります。
母母アーデルハイトはアグネスタキオン産駒
エンブロイダリーの母母にあたるアーデルハイトは、
父アグネスタキオン
×
母ビワハイジ
という血統です。
アグネスタキオンの父はサンデーサイレンス。
この経路が、後述するサンデーサイレンス3×4の母側のルートになります。
ビワハイジにつながるファミリー
netkeibaの牝系図を見ると、アーデルハイトからはロッテンマイヤー以外にも複数の競走馬が誕生しています。
主な馬を整理すると次の通りです。
| 馬名 | エンブロイダリーとの関係 | 主な実績 |
|---|---|---|
| ロッテンマイヤー | 母 | 中央3勝・クイーンC3着 |
| エーデルブルーメ | 叔母 | 中央4勝・マーメイドS2着 |
| アーデルワイゼ | 叔母 | 中央2勝 |
| マイエンフェルト | 叔母 | 中央3勝 |
| アーデルリーベ | 叔母 | エーデルワイス賞3着 |
エンブロイダリーだけを見るのではなく、この牝系全体を追うことで、母系がどのように続いてきたのかが分かります。



ロッテンマイヤーだけでなく、その母アーデルハイト、さらにビワハイジまでたどると牝系のつながりが見えてきますね。
エンブロイダリーはサンデーサイレンス3×4
エンブロイダリーの5代血統表では、サンデーサイレンス3×4、血量18.75%のクロスが確認できます。
父側では、
アドマイヤマーズ
→ダイワメジャー
→サンデーサイレンス
という経路。
母側では、
ロッテンマイヤー
→アーデルハイト
→アグネスタキオン
→サンデーサイレンス
という経路になります。
| 経路 | サンデーサイレンスの位置 |
|---|---|
| 父側 | 3代前 |
| 母側 | 4代前 |
| クロス | 3×4 |
| 血量 | 18.75% |
つまり、父側の3代前と母側の4代前に同じサンデーサイレンスが存在しています。
これが「サンデーサイレンス3×4」です。
ただし、血統のクロスだけを理由に競走能力や適性を断定することはできません。
ここでは、エンブロイダリーが父母双方からサンデーサイレンスの血を受けている配合であることを確認しておけば十分でしょう。



同じサンデーサイレンスが父側と母側の両方に登場することで、3×4のクロスが成立しているんですね。
エンブロイダリーの兄弟・近親
母ロッテンマイヤーには、エンブロイダリー以外にも複数の産駒がいます。
netkeibaの兄弟情報では、次の馬が確認できます。
| 馬名 | 性別 | 生年 | 父 |
|---|---|---|---|
| ゼーゼマン | 牡 | 2021 | エピファネイア |
| エンブロイダリー | 牝 | 2022 | アドマイヤマーズ |
| バートラガッツ | 牡 | 2023 | リアルスティール |
| ヨハンナ | 牝 | 2024 | クリソベリル |
| ロッテンマイヤーの2025 | 牡 | 2025 | リオンディーズ |
同じロッテンマイヤーを母に持っていても、父はそれぞれ異なります。
そのため兄弟馬を見る時は、「同じ母を持つ」という共通点と、「父が異なる」という違いの両方を見る必要があります。
エンブロイダリーは、その中でアドマイヤマーズを父に持つ配合です。
エンブロイダリーの血統から見える特徴を考察
ここまで血統表を整理すると、エンブロイダリーの血統の特徴は、父側だけでは全体像を説明できないことにあると考えられます。
これは血統表を整理したうえでの筆者の考察であり、関係者が直接このように評価したものではありません。
父アドマイヤマーズ側には、
ダイワメジャー
→サンデーサイレンス
という流れがあります。
一方、母側には、
クロフネ
+
アグネスタキオン
+
ビワハイジにつながる牝系
があります。
さらに父側と母側の間には、サンデーサイレンス3×4のクロスが成立しています。
つまりエンブロイダリーは、
アドマイヤマーズの父系
+
ロッテンマイヤーの母系
+
サンデーサイレンス3×4
という複数の要素が組み合わされた血統です。
特に注目したいのは、父アドマイヤマーズだけを見て終わらず、母系をたどることでアーデルハイトやビワハイジまでつながる点です。
そのため、エンブロイダリーの血統を理解するうえでは、
「アドマイヤマーズ産駒」であることと、「ビワハイジにつながる牝系」であることの両方を見る
という視点が重要ではないでしょうか。
血統だけから脚質や気性を断定することはできませんが、父系・母系・クロスを分けて見ることで、エンブロイダリーがどのような配合から誕生した馬なのかはより分かりやすくなります。



父だけを見るより、母系とクロスまで合わせて見ることでエンブロイダリーの血統構成が立体的に見えてきますね。
エンブロイダリーの血統に関するよくある質問
- エンブロイダリーの母系はどこまでたどれますか?
-
母ロッテンマイヤーから、アーデルハイト、ビワハイジへとつながります。
エンブロイダリー
→ロッテンマイヤー
→アーデルハイト
→ビワハイジという牝系です。
- サンデーサイレンス3×4とはどういう意味ですか?
-
エンブロイダリーから見て、父側の3代前と母側の4代前にサンデーサイレンスがいるという意味です。
血量は18.75%となります。
- エンブロイダリーとロッテンマイヤーには共通する重賞がありますか?
-
あります。
母ロッテンマイヤーはクイーンCで3着。
娘エンブロイダリーは2025年のクイーンCを勝利しています。
同じ重賞に母娘で出走実績がある点は、競走歴を比較するうえで興味深い部分です。
まとめ|エンブロイダリーは父アドマイヤマーズ×母ロッテンマイヤー
エンブロイダリーの血統を整理すると、父はアドマイヤマーズ、母はロッテンマイヤーです。
父系は、
アドマイヤマーズ
→ダイワメジャー
→サンデーサイレンス
とつながります。
母父はクロフネ。
さらに牝系は、
ロッテンマイヤー
→アーデルハイト
→ビワハイジ
へと続きます。
また、父側のダイワメジャーと母側のアグネスタキオンを通じて、サンデーサイレンス3×4(18.75%)のクロスが成立しています。
エンブロイダリーの血統を見る際には、
父アドマイヤマーズ
+
母父クロフネ
+
ビワハイジにつながる母系
+
サンデーサイレンス3×4
という4点を押さえると、全体像が分かりやすいでしょう。
父だけでなく母系やクロスまでたどることで、エンブロイダリーという馬の血統背景をより深く知ることができます。
【応援のその先へ】一頭でも多くの馬が幸せな未来を歩めるように
ターフを一生懸命に駆け抜ける馬たちの姿は、私たちに言葉以上の感動と勇気を届けてくれます。
そんな彼らが現役を退いたあとも、穏やかで幸せな時間を過ごせる場所を守ることは、競馬を愛する私たちにできる大切な「恩返し」だと考えています。
一頭でも多くの馬が、輝かしい競走生活のあとも、温かなセカンドキャリアを歩める未来を願っています。
この記事を通じて、引退馬支援の輪が少しでも広がることを心より願っています。
私たちにできる小さな一歩が、一頭でも多くの馬の未来につながります。まずは、できることから始めてみませんか。


※本記事は、公開されている出典・参考資料をもとに作成しています。記事内の考察や評価には筆者の見解を含みます。内容は執筆時点の情報に基づいています。
出典・参考文献
【エンブロイダリーをもっと知ろう】
血統だけでなく、気性や脚質についてもあわせて読むことで、エンブロイダリーの特徴を別の角度から知ることができます。












