ジョバンニの脚質は、好位から中団を中心に、先行と差しの両方に対応する自在型です。
前方で流れに乗る競馬だけでなく、中団から末脚を伸ばして重賞で上位に入った経験もあります。しかし、位置取りが似ていても、結果が異なったレースがありました。
この記事では、ジョバンニの通過順位と上がり3ハロンを比較し、勝利したレースの共通点や、道中の位置取りの変化から見える走りの特徴を考察します。
金鯱賞では序盤に先頭へ出てから控え、チャレンジCでは5番手から進出。道中の位置取りを変えながら、異なる形で直線へ向かってきた馬です。
ジョバンニの脚質は?好位から中団を中心とする自在型
ジョバンニは、前の馬を見ながら好位で運ぶ先行力と、中団から末脚を伸ばす差し脚を持つ競走馬です。
デビュー当初は前めの位置で競馬をすることが多く、2024年の新馬戦では4コーナーで先頭に立ち、初勝利を挙げました。
一方、同年のホープフルステークスでは中団から2着に入り、前方にいなくても上位争いができることを示しています。
その後も先行と差しの両方を経験していますが、後方待機から一気に追い込む形で勝利した実績はありません。
特定の位置取りに固定されず、レースによって異なる場所から直線へ向かえることが、ジョバンニの基本的な脚質の特徴です。
ジョバンニの通過順位と上がり3ハロンを比較
ジョバンニが実際にどの位置から競馬をしてきたのか、主なレースの通過順位と上がり3ハロンを整理しました。
| レース | 通過順位 | 上がり3F | 着順 |
|---|---|---|---|
| 2024年 2歳新馬 | 3-3-2-1 | 34.7秒 | 1着 |
| 2024年 野路菊S | 3-3-3-4 | 33.3秒 | 2着 |
| 2024年 ホープフルS | 7-7-9-7 | 34.8秒 | 2着 |
| 2025年 若葉S | 3-3-3-2 | 34.4秒 | 1着 |
| 2025年 日本ダービー | 8-8-9-9 | 34.3秒 | 8着 |
| 2025年 神戸新聞杯 | 4-3-3-3 | 33.1秒 | 3着 |
| 2026年 AJCC | 12-12-14-13 | 34.5秒 | 7着 |
| 2026年 金鯱賞 | 1-3-4-4 | 34.5秒 | 2着 |
| 2026年 小倉記念 | 6-6-5-6 | 34.9秒 | 2着 |
| 2026年 チャレンジC | 5-5-4-4 | 34.6秒 | 1着 |
| 2026年 天皇賞(秋) | 5-3-3 | 35.6秒 | 12着 |
※2026年11月1日までの国内レースから抜粋。通過順位は各コーナーでの順位を表します。東京芝2000mの天皇賞(秋)は2・3・4コーナーの順です。出走頭数や展開によって、同じ順位でも実際の位置関係は異なります。
この表からは、ジョバンニが前方だけでなく中団、時には後方からも競馬をしてきたことが分かります。
3勝すべてが4コーナー4番手以内
ジョバンニの競走成績で注目したいのは、2026年11月1日までに挙げた3勝が、いずれも4コーナー4番手以内からだったことです。
新馬戦では先頭、若葉ステークスでは2番手、チャレンジカップでは4番手で最後のコーナーを通過しています。
国内14戦のうち、4コーナー4番手以内だったレースを集計すると、次の結果になります。
| 対象 | 成績 |
|---|---|
| 4コーナー4番手以内 | 7戦3勝・2着2回・3着1回・着外1回 |
| 4コーナー5番手以下 | 7戦0勝・2着3回・3着0回・着外4回 |
※国内14戦を4コーナー通過順位で筆者集計。香港での出走は集計対象外です。
4コーナー4番手以内では好走例が多い一方、5番手以下からも2着に入ったレースがあります。
この記録はジョバンニの過去の走りを理解する手がかりになりますが、特定の位置取りだけで着順が決まるわけではありません。
同じ好位でも結果が異なる|2026年の3レースを比較
位置取りと結果の関係を見るうえで興味深いのが、2026年の金鯱賞、チャレンジカップ、天皇賞(秋)です。
3戦とも最後のコーナーを4番手以内で通過しましたが、そこに至るまでのレース運びは異なっていました。
| レース | 道中の動き | 結果 |
|---|---|---|
| 金鯱賞 | 序盤先頭から控えて4番手へ | 2着 |
| チャレンジC | 5番手で運び、4番手へ進出 | 1着 |
| 天皇賞(秋) | 5番手から3番手へ上がるも、直線で不利 | 12着 |
金鯱賞とチャレンジCは4コーナーの位置が同じ
金鯱賞では、最初のコーナーを先頭で通過したあと、前を譲って好位で競馬を進めました。
一方、チャレンジカップでは序盤から5番手で運び、勝負どころで一つ順位を上げています。
どちらも4コーナー4番手でしたが、最初から前にいた金鯱賞と、途中から前との差を詰めたチャレンジカップでは、そこまでの過程が異なります。
同じ4コーナー順位でも、序盤からどのように走ってきたかまでは分からないことが、この2戦から確認できます。
天皇賞(秋)は好位から運ぶも直線で不利
2026年11月の天皇賞(秋)では、ジョバンニは外枠から5番手につけ、3コーナー以降は3番手で運びました。
しかし、直線では不利を受けて12着に終わっています。
松山弘平騎手もレース後、外枠からよい形で進められたものの、直線での不利が痛かったと振り返りました。
このレースは、前方に位置していても、直線で十分に力を発揮できるとは限らないことを示す一例です。
ただし、不利がなければどのような着順だったかまでは判断できません。

同じ好位からの競馬でも、直線までの運び方や周囲の状況によって、違う結果になったのですね。
ジョバンニの末脚は?上がり33秒台から34秒台の実績
ジョバンニは、好位からでも中団からでも終盤に脚を使ってきた馬です。
特に2025年の神戸新聞杯では、4コーナー3番手から上がり33秒1を記録して3着に入りました。
このレースでは前方で競馬を進めながら、速い上がりを使っています。
一方、同年の日本ダービーでは、中団から上がり34秒3を記録したものの、結果は8着でした。
上がり3ハロンはゴール前600mの走破タイムです。そのため、数字が速いことと、レースで前の馬を捉えられることは同じではありません。
また、競馬のペースや距離、馬場状態によってもタイムは変わるため、異なるレースの上がりを単純に比較して末脚の優劣を決めることはできません。
ジョバンニには、前方で脚を使いながら速い上がりを記録したレースと、中団から伸びても勝ち馬に届かなかったレースの両方があることを押さえておきたいところです。
なお、上がり3ハロンだけで「持続型」「瞬発型」と厳密に分類することはできません。脚をどの程度長く使えているかを判断するには、区間ラップや実際の走り方も確認する必要があります。
ジョバンニの脚質を独自考察|自在性は4コーナーまでの過程に表れる
ここからは、公開されている競走成績と通過順位を比較した筆者の考察です。
ジョバンニの走りで私が注目したいのは、同じ位置で直線へ向かっても、そこに到達するまでの動き方が異なることです。
通過順位の表を見ると、ジョバンニはレースの途中で順位を上げることもあれば、いったん前を譲って走ることもあります。
これは、「先行馬」「差し馬」という言葉だけでは捉えにくい部分です。
ただし、通過順位は各コーナーでの順番を記録したものであり、騎手がどのように判断したのか、どこで加速したのかまで分かる数字ではありません。
また、同じ4番手でも、前の馬との距離や進路、周囲の馬の動きはレースによって異なります。
そう考えると、ジョバンニの自在性は、単に「さまざまな位置から走れる能力」とだけ表現するより、異なる道中の流れを経験しながら、その都度違う形で勝負どころを迎えてきたことに表れているのではないでしょうか。
そして、その違いは好走したレースだけでなく、思うような結果にならなかったレースからも読み取れます。
一つの勝ちパターンに当てはめるのではなく、前へ出たとき、控えたとき、中団から進んだとき、それぞれの走りを見比べる。
そこに、ジョバンニのレースを振り返る面白さがあると感じます。
勝敗だけでなく、一戦ごとに異なるジョバンニの走り方を知ることも、競走馬を応援する楽しみの一つではないでしょうか。
ジョバンニの脚質に関するよくある質問
- ジョバンニは逃げ馬ですか?
-
典型的な逃げ馬ではありません。2026年の金鯱賞では序盤に先頭へ出ましたが、その後は控えて好位で運んでいます。基本的には好位から中団を中心に競馬をするタイプです。
- ジョバンニは後方から好走したことがありますか?
-
2024年のホープフルSでは4コーナー7番手から2着、2026年の小倉記念では6番手から2着に入っています。中団からも上位に入った実績がありますが、後方待機からの勝利は2026年11月時点ではありません。
- ジョバンニは上がり33秒台を記録したことがありますか?
-
あります。2025年の神戸新聞杯では上がり33秒1、2024年の野路菊Sでは33秒3を記録しています。ただし、タイムは距離やペース、馬場状態によって異なります。
まとめ|ジョバンニは先行・差しに対応する自在型
ジョバンニは、好位から中団を中心に、先行と差しの両方に対応できる脚質の持ち主です。
実際のレースでは、序盤に前へ出る形も、中団から進出する形も経験してきました。
一つの位置取りだけで判断せず、道中の動き方まで見ることで、ジョバンニの走りの個性がより分かりやすくなります。
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※本記事は、2026年11月5日時点で確認できる競走成績、通過順位、上がり3ハロンをもとに作成しています。国内14戦の成績を集計し、海外での出走は通過順位データを確認できないため集計から除いています。脚質の分類やレース内容の比較には筆者の考察を含みます。今後のレース結果を予測するものではありません。
出典・参考資料
- JRA「2026年 天皇賞(秋)競走成績」
- netkeiba「ジョバンニの競走成績」
- 競馬ラボ「ジョバンニの戦績データ」
- スポニチ競馬Web「【天皇賞・秋】戦い終えて」(2026年11月1日・松山弘平騎手のコメント)
【ジョバンニをもっと知ろう】
ジョバンニの性格や血統については、関連記事で詳しく紹介しています。




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