ジョバンニの血統は、父エピファネイア、母ベアフットレディ、母父フットステップスインザサンドという配合です。
父は菊花賞とジャパンカップを制したGⅠ馬。母も英国とカナダで重賞を勝っており、父母の双方に競走実績があります。
さらに、半姉セキトバイーストは府中牝馬ステークスを連覇し、ジョバンニ自身もチャレンジカップを制しました。この記事では、父母の血統背景を整理し、母ベアフットレディから生まれた異父姉弟の実績を中心に紹介します。
海外で活躍した母ベアフットレディの息子。父の異なる半姉セキトバイーストとともに、日本の重賞を制した家族の一頭です。
ジョバンニの血統は?父エピファネイア×母ベアフットレディ
ジョバンニは、エピファネイアとアイルランド生まれのベアフットレディの間に生まれた、2022年生まれの牡馬です。
まずは主な血統構成を整理します。
| 関係 | 馬名 |
|---|---|
| 父 | エピファネイア |
| 父父 | シンボリクリスエス |
| 父母 | シーザリオ |
| 母 | ベアフットレディ |
| 母父 | Footstepsinthesand(フットステップスインザサンド) |
| 母母 | Lady Angharad(レディアングハラド) |
父方にはシンボリクリスエスとシーザリオ、母方にはジャイアンツコーズウェイやテンビーにつながる血統があります。
この父系と母系が、ジョバンニの血統表を構成しています。
父エピファネイアの血統|シンボリクリスエスとシーザリオ
ジョバンニの父エピファネイアは、2013年の菊花賞と2014年のジャパンカップを制した競走馬です。
その父シンボリクリスエスはロベルト系に属し、母シーザリオは2005年のオークスとアメリカンオークスを勝った名牝です。
父側の主な血統は、次の2つの流れに分けて見ることができます。
| 系統 | 主な祖先 |
|---|---|
| 父父側 | シンボリクリスエス → Kris S. → Roberto |
| 父母側 | シーザリオ → スペシャルウィーク → サンデーサイレンス |
また、シーザリオの母キロフプリミエールは、サドラーズウェルズの娘です。
エピファネイアを通じてジョバンニに受け継がれたこれらの血統は、母系と組み合わせて血統表全体を見る際の基礎になります。
母ベアフットレディは英国・カナダで重賞2勝
ジョバンニの母ベアフットレディは、2008年にアイルランドで生まれた牝馬です。
英国、アイルランド、フランス、カナダで競走生活を送り、通算20戦5勝。重賞では2勝を挙げています。
主な競走実績は次のとおりです。
| 年 | レース | 着順 |
|---|---|---|
| 2011年 | ネルグウィンS(英国GⅢ・芝約1400m) | 1着 |
| 2011年 | ミュージドラS(英国GⅢ) | 2着 |
| 2011年 | コロネーションS(英国GⅠ) | 3着 |
| 2012年 | カナディアンS(カナダGⅡ・芝約1800m) | 1着 |
2011年のネルグウィンステークスは、英国ニューマーケット競馬場で行われた芝7ハロンのレースです。
翌2012年には、カナダのウッドバイン競馬場で行われた芝9ハロンのカナディアンステークスを制しました。
国も競馬場も異なる2つの重賞を勝っていることが、母の現役時代を知るうえでの特徴です。
また、GⅠコロネーションステークスで3着に入った実績もあり、重賞路線で長く競走していたことが分かります。

ジョバンニのお母さんは、英国とカナダで重賞を勝っていたんですね。母の現役時代にも興味が湧きます。
母父フットステップスインザサンドの血統
ベアフットレディの父、フットステップスインザサンドは、2005年の英2000ギニーを制した競走馬です。
その父ジャイアンツコーズウェイから、ストームキャットへと血統がつながります。
Footstepsinthesand → Giant’s Causeway → Storm Cat
一方、ベアフットレディの母Lady Angharadの父はテンビーです。テンビーはケアレオンを父に持ち、その先にニジンスキーがいます。
ジョバンニの母側には、こうした複数の祖先が組み合わされています。
なお、母父の名前や系統だけから、ジョバンニの距離適性や競走能力を断定することはできません。
ジョバンニの兄弟・近親馬|異なる父から生まれた重賞馬
母ベアフットレディは、日本で複数の種牡馬との間に産駒を残しています。
主な兄弟と、それぞれの父を一覧にしました。
| 馬名 | 生年 | 父 | 関係 |
|---|---|---|---|
| マテンロウアレス | 2018年 | ダイワメジャー | 半兄 |
| タイセイラプソディ | 2020年 | ドゥラメンテ | 半兄 |
| セキトバイースト | 2021年 | デクラレーションオブウォー | 半姉 |
| ジョバンニ | 2022年 | エピファネイア | 本馬 |
| ソルパッサーレ | 2023年 | キズナ | 半妹 |
※母ベアフットレディの主な産駒を抜粋。全産駒の一覧ではありません。
半姉セキトバイーストは府中牝馬Sを連覇
ジョバンニの1歳上の半姉セキトバイーストは、2025年の府中牝馬ステークスで重賞初勝利を挙げました。
翌2026年6月21日には、同じレースを再び制して連覇を達成しています。
また、2024年のチューリップ賞2着、ローズステークス3着という実績も持っています。
ジョバンニも2026年9月12日のチャレンジカップを勝利し、重賞タイトルを獲得しました。
同じ母でも、父系には違いがある
半姉とジョバンニの血統を比べると、次のようになります。
| 比較項目 | セキトバイースト | ジョバンニ |
|---|---|---|
| 父 | デクラレーションオブウォー | エピファネイア |
| 父系の主な祖先 | War Front・Danzig | シンボリクリスエス・Roberto |
| 母 | ベアフットレディ | ベアフットレディ |
| 主な重賞勝利 | 府中牝馬S(2025・2026年) | チャレンジC(2026年) |
セキトバイーストの父デクラレーションオブウォーは、War Frontを通じてDanzigへつながる血統です。
対してジョバンニの父エピファネイアは、シンボリクリスエスを通じてRobertoへつながります。
母と母父は共通していますが、父から受け継ぐ血統が異なることが、姉弟を比較する際の重要なポイントです。
また、同じ母から生まれていても、競走馬としての能力や特徴がすべて同じになるわけではありません。



お母さんは同じでも、お父さんは違う姉弟。それぞれが日本の重賞を勝っているところが印象的ですね。
ジョバンニのクロス|ノーザンダンサー5×5
ジョバンニの5代血統表には、ノーザンダンサー5×5のクロスがあります。
これは、ジョバンニから見て5代前に、同じ祖先であるノーザンダンサーが父側と母側の両方に登場することを表しています。
| 経路 | 祖先のつながり |
|---|---|
| 父側 | エピファネイア → シーザリオ → キロフプリミエール → サドラーズウェルズ → ノーザンダンサー |
| 母側 | ベアフットレディ → Lady Angharad → Lavezzola → Salmon Leap → ノーザンダンサー |
一般的な血量の計算では、5×5のクロスは6.25%に相当します。
このように父母の異なる経路をたどると、同じ祖先に行き着くことが分かります。
ただし、クロスの有無だけで競走能力や気性が決まるわけではありません。血統表に見られる配合上の特徴として捉えることが大切です。
ジョバンニの血統を独自考察|同じ母から異なる父を持つ重賞馬が生まれた意味
ここからは、公開されている血統表と競走成績を比較した筆者の考察です。
ジョバンニの家族を見て、私が特に興味深いと感じるのは、同じ母を持つ姉弟でありながら、父系の異なる2頭を比較できることです。
一般的に血統を調べるときは、父から受け継いだ名馬の名前や、父系の特徴に目を向けることが多いかもしれません。
しかし、セキトバイーストとジョバンニの場合は、母を共通点として考えることができます。
2頭の血統表で変わらないのは母ベアフットレディと、そこから続く母系です。一方、父が異なることで、父方に並ぶ祖先は大きく変わります。
つまり、共通する母系を残したまま、異なる父系が組み合わされた例として見ることができるのです。
もちろん、姉弟が重賞を勝った理由を、共通する母の血統だけで説明することはできません。異なる父の影響に加え、育成や調教なども競走成績に関わるからです。
それでも、母を軸に血統表を比べると、ジョバンニの配合に対する見方が変わります。
エピファネイアの息子としてだけでなく、ベアフットレディが生んだ複数の産駒の中の一頭として位置付けられるからです。
さらに、この家族には競走舞台の変化もあります。
母は英国やカナダで走り、次の世代に当たる姉弟は日本で重賞を制しました。
母の競走生活が終わったあとも、その血統を受け継ぐ産駒たちの記録が積み重なっていることになります。
私がこの家族に魅力を感じるのは、単に重賞勝ち馬が複数いるからだけではありません。
海外で走った一頭の牝馬を起点に、日本で生まれた父の異なる姉弟へと競走実績がつながっていること。その歩みを血統表とレース結果の両方からたどれる点が、ジョバンニの血統ならではの面白さだと思います。
父の名血だけでなく、母と兄弟の歩みまで知ることで、ジョバンニという一頭の馬を、より身近に感じられるのではないでしょうか。
ジョバンニの血統に関するよくある質問
- ジョバンニとセキトバイーストは全兄弟ですか?
-
いいえ。母ベアフットレディが同じで、父が異なる半姉弟です。セキトバイーストの父はデクラレーションオブウォー、ジョバンニの父はエピファネイアです。
- ジョバンニの母は日本で競走していましたか?
-
ベアフットレディはアイルランド生まれで、英国やカナダなど海外で競走していました。現役引退後は日本で繁殖牝馬として産駒を送り出しています。
- ジョバンニにはサンデーサイレンスの血が入っていますか?
-
はい。父エピファネイアの母シーザリオはスペシャルウィークの娘で、その父がサンデーサイレンスです。ジョバンニの父方に受け継がれています。
まとめ|ジョバンニは母の競走実績と家族の歩みに注目したい血統
ジョバンニは、GⅠ馬エピファネイアと、海外重賞を2勝したベアフットレディの間に生まれた競走馬です。
半姉セキトバイーストとジョバンニは、異なる父との配合から生まれ、それぞれ重賞を制しました。
父の血統をたどるだけでなく、海外で活躍した母と、日本で生まれた兄弟たちの歩みにも目を向けたい一頭です。
【応援のその先へ】引退馬たちの幸せな未来のために
ターフを駆け抜け、私たちに感動を届けてくれる競走馬たち。現役を退いたあとも、穏やかに過ごせる未来を願っています。
一頭でも多くの馬の幸せにつながるように。引退馬支援について、私たちにできることから考えてみませんか。


※本記事は2026年11月5日時点の競走成績・血統表・牝系情報をもとに作成しています。血統構成と競走能力の因果関係を断定するものではありません。血統の比較や家族関係に関する考察には筆者の見解を含みます。
出典・参考資料
- JRA「競走馬情報 ジョバンニ」
- JRA「競走馬情報 セキトバイースト」
- JRA「2026年 府中牝馬ステークス競走成績」
- JRA「2026年 チャレンジカップ競走成績」
- netkeiba「ジョバンニ 5代血統表・兄弟馬一覧」
- netkeiba「Barefoot Lady 血統・競走実績」
- 競馬ラボ「ジョバンニ 5代血統表・インブリード」
- 東スポ競馬「ジョバンニの血統・兄弟馬一覧」
【ジョバンニをもっと知ろう】
ジョバンニの走り方や、杉山厩舎で見せてきた性格については、関連記事で詳しく紹介しています。




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