引退馬の里親になるには?費用やフォスターペアレント制度の仕組みを解説

引退馬の里親になるには?牧場で過ごす4頭の馬とフォスターペアレント制度を紹介するアイキャッチ画像

引退馬の里親になるには、馬を直接引き取る方法と、フォスターペアレント制度を利用する方法があります。

認定NPO法人引退馬協会のフォスターペアレント制度なら、馬を自分で飼育する必要はなく、月額3,000円から引退競走馬の余生を支えられます。

この記事では、引退馬の里親になるための費用、フォスターペアレント制度の仕組み、申し込み方法や注意点を公式情報に沿って解説します。

目次

引退馬の里親になるには?2つの方法を解説

引退競走馬の里親には、実際に馬を引き取る方法と、会費によって支援する方法があります。

馬を引き取って飼育する里親

引退競走馬を引き取り、自分で飼育するか、養老牧場などに預けて管理を委託する方法です。

引退馬協会によると、馬を預託して生涯養う場合、預託料だけで年間40万〜100万円程度かかります。さらに、馬の購入費用や輸送費、削蹄料、医療費なども必要です。

馬を引き取る場合は、長期的な費用負担と終生飼養の責任を十分に考える必要があります。

養老牧場の預託料や維持費については、以下の記事で詳しく紹介しています。

フォスターペアレントとして支援する里親

フォスターペアレントは、支援団体が所有・管理する引退馬を、会費によって継続的に支える里親です。

馬の所有権を取得するわけではなく、飼育施設の確保や日常の世話を自分で行う必要もありません。

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比較項目馬を引き取る里親フォスターペアレント
馬の引き取り必要不要
飼育・管理自分で手配支援団体が管理
費用負担飼育費用などを負担決めた口数に応じた会費
向いている人終生飼養の責任を担える人継続的に支援したい人

馬を引き取ることが難しい場合でも、フォスターペアレントなら自分に合った金額で里親として関われます。

フォスターペアレント制度の仕組みとは?

認定NPO法人引退馬協会では、1998年からフォスターペアレント制度を運営しています。

複数の里親で1頭の引退馬を支える

引退馬協会が所有する馬は「フォスターホース」と呼ばれています。

1頭の馬を複数のフォスターペアレント会員で支え、集まった会費や寄付金などを飼育・管理に活用する仕組みです。

1人で馬の飼育費用を負担するのではなく、多くの人が協力して終生飼養を支えることを目的としています。

支援の多い馬が少ない馬を支える分かち合いシステム

フォスターペアレント制度には、馬ごとの支援格差を補う「分かち合いシステム」があります。

知名度の高い馬には多くの支援が集まる一方、そうでない馬は必要な会員数を確保できないことがあります。

そこで引退馬協会では、支援が多く集まった馬の資金を、支援の少ない馬にも分けて活用しています。

特定の馬を応援することが、ほかのフォスターホースの暮らしを守ることにもつながる制度です。

引退馬の里親になる費用はいくら?

フォスターペアレント会員の費用は、基本会費と馬の維持管理費を合計した金額です。

フォスターペアレントの月額会費と年間費用

引退馬協会の個人FP会員は、基本会費が月額1,000円、馬の維持管理費が0.5口あたり月額2,000円です。

新規入会する場合の費用を、支援口数ごとに比較しました。

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支援口数基本会費維持管理費月額合計年間合計
0.5口1,000円2,000円3,000円36,000円
1口1,000円4,000円5,000円60,000円
2口1,000円8,000円9,000円108,000円

※基本会費は1人分です。年間合計は月額費用を12か月支払った場合の金額で、2026年10月時点の会費をもとに算出しています。

すでに引退馬協会の一般会員として会費を支払っている場合などは、手続きや費用の扱いが異なることがあるため、協会に確認してください。

入会時に必要な金額と支払い方法

月払いで新規入会する場合、最初に2か月分の会費と維持管理費を振り込みます。

  • 0.5口:初回6,000円
  • 1口:初回10,000円
  • 2口:初回18,000円

その後の会費は、原則として金融機関の口座から自動引き落としとなります。年一括払いも選択可能です。

なお、FP会員の会費はクレジットカード払いには対応していません。

フォスターペアレントの会費は寄付金控除の対象になる?

FP会員の会費は、寄付金控除の対象ではありません。

引退馬協会には、会費が寄付扱いとなる「後援会員」制度もあります。こちらは所定の条件を満たすことで、税制優遇を受けられます。

税制面も考慮したい場合は、会員種別による違いを確認しておきましょう。

引退馬の里親になるまでの申し込み手順

引退馬協会の個人FP会員は、公式サイトから申し込めます。

支援したいフォスターホースを選ぶ

最初に、公式サイトのフォスターホース一覧から応援したい馬を探します。

一覧には馬のプロフィールや近況などが掲載されており、競走時代の実績や現在の暮らしを知ることができます。

特定の馬を選ばず、「フォスターホースを特定しない」という形で支援することも可能です。

応援したい馬が決まっていない方は、以下の公式一覧で募集中のフォスターホースを確認できます。

▶フォスターホース一覧

入会フォームから申し込む

支援する馬を決めたら、個人FP会員の入会フォームに必要事項を入力します。

主な入力内容は以下のとおりです。

  • 氏名・住所・連絡先などの会員情報
  • 月払い・年一括払いの選択
  • 支援したいフォスターホースと口数
  • 家族会員やボランティア登録の希望

複数のフォスターホースを指定することもできます。

会則と個人情報保護方針を確認し、同意したうえで申し込みます。

フォスターペアレントへの入会を希望する方は、以下の公式フォームから手続きを進めてください。

▶個人FP会員入会フォーム

会費の支払いと登録完了までの流れ

申し込み後、協会から案内される振込用紙や口座振替の手続き書類に従って準備を進めます。

引退馬協会の案内では、初回費用の入金と口座振替申込書の返送が確認されると、入会手続きが完了します。

オンラインのほか、郵送やFAXによる申し込みも可能です。

フォスターペアレントになるメリットと注意点

支援馬の近況を知り、余生を見守れる

FP会員には会員証やFP証書などが用意されており、会報の「RHA通信」や「FHリポート」から引退馬の近況を知ることができます。

また、会員向けのカレンダーやフォスターホースのポートレートなどの特典もあります。

馬の普段の様子を知りながら、引退後の暮らしを継続して見守れることは、フォスターペアレントならではの魅力です。

※フォスターホースを特定しないFP会員には、個別のFP証書は発行されません。

支援している馬には会いに行ける?

フォスターホースは、預託先の牧場で見学できる場合があります。

ただし、見学の条件や予約方法は施設ごとに異なり、自由に訪問できるわけではありません。

見学を希望する場合は、入会後に配信される会報で最新の見学条件を確認し、牧場のルールに従いましょう。

無理なく続けられる支援口数を選ぶ

FP会員は継続的に会費を支払う制度のため、入会前に年間の負担額まで考えておくことが大切です。

支援を始めたあとに経済状況が変わった場合は、口数の変更や会員種別の見直しについて協会に相談できます。

好きな馬を応援したい気持ちを大切にしながら、自分の生活に無理のない口数を選びたいですね。

引退馬の里親制度に関するよくある質問

フォスターホースにニンジンやリンゴを差し入れできますか?

差し入れできる場合がありますが、馬の体調や牧場のルールによって制限があります。

必ず牧場スタッフに渡し、許可なく直接与えないようにしましょう。

途中でフォスターペアレントを退会できますか?

はい。引退馬協会の会則では任意の退会が認められています。退会を希望する場合は、公式サイトの案内に従って手続きを行ってください。

フォスターホースの見学はいつからできますか?

引退馬協会では、入会手続き完了後、入会月から見学可能と案内しています。

ただし、見学条件は牧場ごとに異なるため、会報で確認してください。

まとめ|自分に合った方法で引退馬の余生を支えよう

引退馬の里親には、馬を直接引き取る方法と、フォスターペアレント制度で継続的に支える方法があります。

引退馬協会のFP会員なら、馬を自分で飼育せずに月額3,000円から里親として参加できます。

応援したい馬がいる方は、公式サイトで募集状況や会員制度を確認し、自分に合った支援方法を考えてみてはいかがでしょうか。

また、里親制度以外の支援方法については、以下の記事で紹介しています。

参考資料・出典

※制度や費用は2026年10月時点の公式情報をもとにしています。変更される場合があるため、申し込み前に最新の案内をご確認ください。

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