シンエンペラーの血統は、父シユーニ、母スターレッツシスター、母父ガリレオという配合です。
父側にはピヴォタルやヌレイエフへとつながる欧州の血統が入り、母側にはガリレオ、さらにサドラーズウェルズへと続く流れがあります。
そして、この血統を語るうえで特に目を引くのが、2020年の凱旋門賞馬ソットサスの全弟であることです。
さらに母スターレッツシスターからは、アメリカの芝GⅠを複数勝ったシスターチャリーも誕生しています。
そのためシンエンペラーは、「父シユーニ×母父ガリレオ」だけでなく、父系・母系、さらに母から広がるきょうだいまで見ることで全体像が分かりやすくなる血統です。
本記事では、シンエンペラーの父系・母系・牝系・きょうだいを順番に整理しながら、血統表全体から見える特徴について考察します。
この記事でわかること
- シンエンペラーの父・母・母父
- 父シユーニの血統背景
- 母スターレッツシスターから広がる牝系
- 母父ガリレオとのつながり
- 全兄ソットサスと半姉シスターチャリー
- 日本の主流血統とは異なる血統構成
- 血統表全体から見えるシンエンペラーの特徴
シンエンペラーの血統は?父シユーニ×母父ガリレオ
シンエンペラーの血統を最初に整理すると、父はシユーニ、母はスターレッツシスター、母父はガリレオです。
主要な血統を表にすると、次のようになります。
| 関係 | 馬名 |
|---|---|
| 父 | シユーニ |
| 父父 | ピヴォタル |
| 母 | スターレッツシスター |
| 母父 | ガリレオ |
| 母父父 | サドラーズウェルズ |
| 全兄 | ソットサス |
| 半姉 | シスターチャリー |
父側にはシユーニ、ピヴォタルと続く流れがあり、母側にはガリレオ、サドラーズウェルズという欧州競馬を代表する血統が入っています。
さらに、母スターレッツシスターから複数の世界的なGⅠ馬が誕生している点も、この血統を見るうえで重要です。
まずは父系と母系を分けて見ていきましょう。

父と母父だけでなく、全兄や半姉まで見ると、シンエンペラーの血統がより分かりやすくなりますね。
父シユーニはピヴォタルへつながる欧州血統
シンエンペラーの父は、フランスを代表する種牡馬の一頭であるシユーニです。
シユーニ自身は現役時代、フランスのGⅠジャン・リュック・ラガルデール賞を勝っています。
種牡馬としても多くの活躍馬を送り出しており、シンエンペラーの全兄ソットサスもその代表産駒の一頭です。
父父はピヴォタル
シユーニの父はピヴォタルです。
シンエンペラーから見ると、
シンエンペラー
↓
シユーニ
↓
ピヴォタル
というつながりになります。
シユーニは血統分類ではヌレイエフへつながる系統に位置付けられます。
ここでは「この血統だから特定の能力を持つ」と決めつけるのではなく、まずシンエンペラーの父側を構成する欧州血統の流れとして押さえておくと分かりやすいでしょう。
父シユーニからは世界的なGⅠ馬が誕生
シユーニの産駒には、欧州の大舞台で活躍した馬が複数います。
| 馬名 | 主な実績 |
|---|---|
| ソットサス | 凱旋門賞、仏ダービー、ガネー賞 |
| セントマークスバシリカ | 欧州GⅠ戦線で活躍 |
| シンエンペラー | 京都2歳S、ネオムターフCなど |
シユーニ自身の競走実績だけでなく、産駒からさまざまなタイプのトップホースが出ていることも、父系を見るうえでのポイントです。



シユーニだけを見るのではなく、ピヴォタルや代表産駒まで見ると父系の広がりが分かります。
母スターレッツシスターは世界的な活躍馬を送り出した繁殖牝馬
シンエンペラーの母は、スターレッツシスターです。
シンエンペラーの血統で特に注目したいのが、この母から広がる牝系です。
スターレッツシスター自身だけを見るのではなく、その産駒まで確認すると、この母系の実績が分かりやすくなります。
母父はガリレオ
スターレッツシスターの父、つまりシンエンペラーの母父にあたるのがガリレオです。
ガリレオは現役時代に英ダービーやキングジョージなどを勝ち、その後は種牡馬として数多くのGⅠ馬を送り出しました。
その父はサドラーズウェルズです。
母側を簡単にたどると、
シンエンペラー
↓
スターレッツシスター
↓
ガリレオ
↓
サドラーズウェルズ
という流れになります。
つまりシンエンペラーは、母を通じてガリレオ、さらにサドラーズウェルズへと続く欧州の血を持っています。
母から凱旋門賞馬ソットサスが誕生
スターレッツシスターの産駒として最もよく知られている一頭が、ソットサスです。
ソットサスはシンエンペラーと父も母も同じ全兄にあたります。
2019年には仏ダービーを制し、2020年にはガネー賞と凱旋門賞を勝利しました。
シンエンペラーと同じ「シユーニ×スターレッツシスター」という組み合わせから、すでに欧州の最高峰で結果を残した馬が出ていることになります。
半姉シスターチャリーはアメリカ芝GⅠで活躍
母スターレッツシスターからは、シスターチャリーも誕生しています。
シスターチャリーはシンエンペラーとは父が異なるため、血統上は半姉です。
アメリカを中心に活躍し、ブリーダーズカップ・フィリー&メアターフをはじめ、芝のGⅠを複数勝利しました。
同じ母から、欧州で活躍したソットサスと、アメリカで活躍したシスターチャリーが出ている点は、スターレッツシスターの牝系を見るうえで特に印象的です。



全兄は欧州、半姉はアメリカでGⅠを勝っている。母スターレッツシスターの存在が、この血統の大きなポイントですね。
シンエンペラーの牝系はスターレッツシスターから世界へ広がる
ここでは父シユーニの説明を繰り返さず、母スターレッツシスターからどのようにきょうだいが広がっているのかを整理します。
シンエンペラーを中心に見ると、主な関係は次のようになります。
| 馬名 | シンエンペラーとの関係 | 主な実績 |
|---|---|---|
| ソットサス | 全兄 | 2020年凱旋門賞、2019年仏ダービーなど |
| シスターチャリー | 半姉 | ブリーダーズカップ・フィリー&メアターフなどアメリカ芝GⅠで活躍 |
| シンエンペラー | 本人 | 京都2歳S、ネオムターフCなど |
牝系をシンプルに表すと、
スターレッツシスター
├ ソットサス
├ シスターチャリー
└ シンエンペラー
という形です。
一頭の繁殖牝馬から、欧州・アメリカ・日本で注目される競走馬が出ていることが、この牝系の大きな特徴です。
シンエンペラーは日本の主流血統とは異なる構成
シンエンペラーの血統を見ると、日本の競走馬でよく見かける血統構成とは少し違うことに気づきます。
父はフランスのシユーニ、母父はガリレオです。
主要な血統をたどっても、サンデーサイレンス系やキングカメハメハ系を中心とした配合ではありません。
父側はピヴォタルやヌレイエフへつながり、母側はガリレオ、サドラーズウェルズへと続きます。
| 血統を見るポイント | シンエンペラー |
|---|---|
| 父 | シユーニ |
| 父系 | ピヴォタルからヌレイエフ系へつながる |
| 母父 | ガリレオ |
| 母父系 | サドラーズウェルズへつながる |
| 日本の主流血統との違い | 欧州血統を中心とした構成 |
この点は、将来的な価値まで断定する材料ではありませんが、日本でよく見られる配合とは異なる血統を持つ競走馬としてシンエンペラーを見るうえで重要なポイントです。
血統全体から見えるシンエンペラーの特徴を考察
ここからは、公開されている血統表やきょうだいの実績をもとにした筆者の考察です。
シンエンペラーの血統は、「凱旋門賞馬ソットサスの全弟」という一言だけでも非常に印象的です。
しかし、血統表全体を見ると、それだけではありません。
「ソットサスの全弟」だけでは語れない血統
シンエンペラーとソットサスは、父シユーニ、母スターレッツシスターが同じ全兄弟です。
そのため両馬の近さが注目されるのは自然ですが、母スターレッツシスターからはシスターチャリーも誕生しています。
つまりこの血統を見る際は、ソットサスだけではなく、スターレッツシスターという母を中心に広がる牝系全体を見ることが重要です。
全兄が欧州、半姉がアメリカでGⅠ実績を残していることからも、一頭の活躍馬だけに依存した牝系ではないことが分かります。
父系と母系を一段奥へたどると特徴が見える
表面だけを見ると、父シユーニ、母父ガリレオという組み合わせです。
しかし、一段奥までたどると血統の構造がよりはっきりします。
父側にはピヴォタルからヌレイエフ系へ続く流れがあり、母側にはガリレオからサドラーズウェルズへ続く流れがあります。
さらに母スターレッツシスターからは、ソットサスとシスターチャリーという異なる地域で活躍した競走馬が誕生しています。
「シユーニ×ガリレオ」という配合だけを見る場合と、その一代奥、さらにきょうだいまで確認した場合では、血統の見え方が大きく変わる。
そこがシンエンペラーの血統を調べる面白さではないでしょうか。
レース適性は血統だけで決めつけない
シンエンペラーは日本だけでなく海外でもレースを経験しているため、血統と実際の走りを結び付けたくなる馬です。
ただし、競走馬の距離適性や馬場適性は、血統だけで決まるものではありません。
そのため、「ガリレオが入っているから長距離向き」「欧州血統だから重馬場が得意」と単純に決めるのではなく、血統は特徴を理解するための一つの材料として見るのが自然です。
実際の位置取りや走り方については、シンエンペラーの脚質記事で詳しく紹介しています。



「凱旋門賞馬の弟」で終わらず、父系・母系・きょうだいまでたどると、シンエンペラーの血統がより立体的に見えてきますね。
シンエンペラーの兄弟・近親馬
ここでは血統の説明を繰り返さず、シンエンペラーの代表的な兄姉を整理します。
全兄ソットサス
ソットサスはシンエンペラーと父・母が同じ全兄です。
主なGⅠ勝ちは、2019年の仏ダービー、2020年のガネー賞、凱旋門賞です。
特に凱旋門賞勝利によって、世界的に知られる存在となりました。
半姉シスターチャリー
シスターチャリーはスターレッツシスターを母に持つ、シンエンペラーの半姉です。
アメリカを中心に芝GⅠ戦線で活躍し、ブリーダーズカップ・フィリー&メアターフなどを勝利しています。
欧州で活躍したソットサスとは異なる舞台で結果を残しているところも、この母系を見るうえで興味深いポイントです。
シンエンペラーの血統に関するよくある質問
- ソットサスはシンエンペラーから見てどんな関係ですか?
-
ソットサスは、シンエンペラーの全兄です。
父シユーニ、母スターレッツシスターが同じで、2019年の仏ダービー、2020年の凱旋門賞などを勝っています。
- シスターチャリーはシンエンペラーから見てどんな関係ですか?
-
シスターチャリーは、母スターレッツシスターが同じ半姉です。
アメリカを中心に芝GⅠで活躍し、ブリーダーズカップ・フィリー&メアターフなどを勝っています。
- シンエンペラーの母父は誰ですか?
-
母父はガリレオです。
ガリレオの父はサドラーズウェルズで、シンエンペラーは母側からこの欧州血統を受け継いでいます。
- シンエンペラーの血統の大きな特徴は何ですか?
-
父シユーニ、母父ガリレオという欧州血統を持ち、全兄に凱旋門賞馬ソットサス、半姉にアメリカ芝GⅠで活躍したシスターチャリーがいることです。
父と母父だけでなく、母スターレッツシスターから広がるきょうだいまで見ることで、この血統の特徴が分かりやすくなります。
まとめ|シンエンペラーは母スターレッツシスターまで見ると特徴が分かりやすい血統
シンエンペラーの血統は、父シユーニ、母スターレッツシスター、母父ガリレオという配合です。
父側にはピヴォタルからヌレイエフ系へつながる流れがあり、母側にはガリレオ、サドラーズウェルズが入っています。
さらに、母スターレッツシスターからは、2020年の凱旋門賞馬ソットサスと、アメリカ芝GⅠで活躍したシスターチャリーが誕生しています。
特に興味深いのは、「シユーニ×ガリレオ」という表面上の配合だけでなく、母を中心に世界的な活躍馬へと枝が広がっていることです。
また、日本で主流となっている血統とは異なる欧州中心の構成を持っている点も、シンエンペラーの血統を理解するうえで重要です。
「凱旋門賞馬ソットサスの全弟」という一言だけで終わらず、父系・母系・きょうだいまでたどることで血統全体の構造が見えやすくなる。
そこが、シンエンペラーの血統を見るうえで最も興味深いポイントではないでしょうか。
【応援のその先へ】一頭でも多くの馬が幸せな未来を歩めるように
ターフを一生懸命に駆け抜ける馬たちの姿は、私たちに言葉以上の感動と勇気を届けてくれます。
そんな彼らが現役を退いたあとも、穏やかで幸せな時間を過ごせる場所を守ることは、競馬を愛する私たちにできる大切な「恩返し」だと考えています。
一頭でも多くの馬が、輝かしい競走生活のあとも、温かなセカンドキャリアを歩める未来を願っています。
この記事を通じて、引退馬支援の輪が少しでも広がることを心より願っています。
私たちにできる小さな一歩が、一頭でも多くの馬の未来につながります。まずは、できることから始めてみませんか。


※本記事は、公開されている血統表・競走馬情報・近親馬の実績をもとに作成しています。血統全体の特徴に関する部分には、公開データを整理したうえでの筆者の考察を含みます。また、血統のみから距離適性や馬場適性を断定するものではありません。
出典・参考資料
- JRA「競走馬情報 シンエンペラー」
- netkeiba「シンエンペラー 血統表・牝系図」
- アガ・カーン・スタッド「シユーニ」
【シンエンペラーをもっと知ろう】
シンエンペラーの気性や脚質については、関連記事で詳しく紹介しています。













