ランスオブカオスの血統は、父シルバーステート、母ハイドラン、母父ローエングリンという配合です。
父側にはディープインパクトとシルヴァースカヤ、母側にはローエングリンとダンスインザダークが入っています。
さらに5代血統表では、サンデーサイレンス3×4を中心に、ヘイロー4×5×5、ヘイルトゥリーズン5×5、ニジンスキー5×5のクロスも確認できます。
表面だけを見ると「シルバーステート×ローエングリン」ですが、父母系や母母系までたどると、ロベルトやサドラーズウェルズなど異なる流れも入っています。
本記事では、ランスオブカオスの父系・母系・牝系・クロスを整理しながら、血統表全体から見える特徴について考察します。
この記事でわかること
- ランスオブカオスの父・母・母父
- 父シルバーステートの血統背景
- 母ハイドランと母父ローエングリンの血統
- サンデーサイレンス3×4の意味
- そのほかに確認できるクロス
- 兄弟・近親馬
- 血統表全体から見える特徴
ランスオブカオスの血統は?シルバーステート×ローエングリン
ランスオブカオスの血統を最初に整理すると、父はシルバーステート、母はハイドラン、母父はローエングリンです。
主要な血統を表にすると、次のようになります。
| 関係 | 馬名 |
|---|---|
| 父 | シルバーステート |
| 父父 | ディープインパクト |
| 父母 | シルヴァースカヤ |
| 母 | ハイドラン |
| 母父 | ローエングリン |
| 母母 | ミミオブパラダイス |
| 母母父 | ダンスインザダーク |
父側はディープインパクトとシルヴァースカヤ、母側はローエングリンとミミオブパラダイスという構成です。
まずは父系と母系を分けて見ていきましょう。

父と母父だけでなく、父母や母母まで見ると血統の構造が分かりやすくなりますね。
父シルバーステートはディープインパクト産駒
ランスオブカオスの父シルバーステートは、父ディープインパクト、母シルヴァースカヤという血統です。
父父はディープインパクト
シルバーステートの父はディープインパクトです。
その父系をたどると、
シルバーステート
↓
ディープインパクト
↓
サンデーサイレンス
↓
ヘイロー
へとつながります。
父側には、ディープインパクトを通じてサンデーサイレンスの血が入っています。
父母シルヴァースカヤからロベルトへつながる
一方、シルバーステートの母はシルヴァースカヤです。
シルヴァースカヤの父はシルヴァーホーク。
さらにたどると、
シルヴァースカヤ
↓
シルヴァーホーク
↓
ロベルト
↓
ヘイルトゥリーズン
という流れがあります。
つまり父シルバーステートは、父系にサンデーサイレンス、母側にロベルトへ続く流れを持っています。



「ディープインパクト産駒」だけでなく、シルヴァースカヤ側まで見ると父シルバーステートの血統がより分かりやすくなりますね。
母ハイドランはローエングリン産駒
ランスオブカオスの母ハイドランは、ローエングリンを父に持つ黒鹿毛の牝馬です。
中央競馬では2勝を挙げています。
母父ローエングリンはシングスピール産駒
ランスオブカオスの母父にあたるローエングリンの父は、シングスピールです。
その父系をたどると、
ローエングリン
↓
シングスピール
↓
インザウイングス
↓
サドラーズウェルズ
へとつながります。
父シルバーステート側とは異なる流れが、母父から加わっていることが分かります。
シングスピールの母はグロリアスソング
シングスピールの母グロリアスソングの父はヘイローです。
このヘイローは、父側のサンデーサイレンスにつながるものとは別の経路から血統表に入っています。
このつながりは、後ほど紹介するクロスを見るうえでも注目したいポイントです。
母母はミミオブパラダイス
ハイドランの母、つまりランスオブカオスの母方の祖母がミミオブパラダイスです。
ミミオブパラダイスの父はダンスインザダーク、その父がサンデーサイレンスです。
母父ローエングリンとは別に、母母側にもサンデーサイレンスへ続く流れが入っています。



母側はローエングリンだけでなく、ミミオブパラダイスからダンスインザダークへ続く血も入っているのですね。
ランスオブカオスはサンデーサイレンス3×4
ランスオブカオスの5代血統表で特に目につくのが、サンデーサイレンス3×4です。
確認できる主なクロスを整理すると、次のようになります。
| クロス | 血量 |
|---|---|
| サンデーサイレンス 3×4 | 18.75% |
| ヘイロー 4×5×5 | 12.50% |
| ヘイルトゥリーズン 5×5 | 6.25% |
| ニジンスキー 5×5 | 6.25% |
サンデーサイレンス3×4とは?
「3×4」とは、同じ祖先であるサンデーサイレンスが父側の3代前と母側の4代前に入っていることを表します。
父側は、
シルバーステート
↓
ディープインパクト
↓
サンデーサイレンス
という流れです。
母側は、
ハイドラン
↓
ミミオブパラダイス
↓
ダンスインザダーク
↓
サンデーサイレンス
とつながります。
この2本が重なることでサンデーサイレンス3×4となり、血量は18.75%です。
ヘイローは4×5×5
サンデーサイレンスの父にあたるヘイローは、5代血統表に3回登場します。
そのため、ヘイロー4×5×5・血量12.50%のクロスが生じています。
そのうち一つは、母父ローエングリン側のグロリアスソングを通じて入るヘイローです。
サンデーサイレンス3×4とは異なる経路でも同じ祖先が重なっています。
ヘイルトゥリーズンとニジンスキーも5×5
さらに5代血統表では、ヘイルトゥリーズン5×5とニジンスキー5×5も確認できます。
どちらも血量は6.25%です。
ランスオブカオスの血統には、サンデーサイレンス以外にも複数の共通祖先が入っていることが分かります。
クロスだけで能力を決めつけない
クロスは血統を見る際の分かりやすいポイントですが、それだけで競走馬の能力や適性が決まるわけではありません。
そのため、「サンデーサイレンス3×4だから、この能力を持つ」と断定するのではなく、血統表の構成を理解する材料の一つとして見るのが自然です。
ランスオブカオスの牝系と近親馬
ここでは父系やクロスの説明を繰り返さず、母ハイドランから広がる牝系を整理します。
母ハイドランは中央2勝
母ハイドランは中央競馬で2勝しています。
その産駒には、ランスオブカオスをはじめ複数の競走馬がいます。
叔母アッシェンプッテルは中央4勝
母ハイドランの半妹にあたるのがアッシェンプッテルです。
アッシェンプッテルは中央4勝を挙げ、クイーン賞2着、ブリーダーズゴールドカップ3着の実績があります。
母系にも実績を残した近親馬がいることが分かります。
弟妹にはランスオブヒーローとランスオブボニー
ハイドランの産駒には、ランスオブカオスのほかにランスオブヒーロー、ランスオブボニーが確認できます。
| 馬名 | 性別 | 生年 |
|---|---|---|
| ランスオブカオス | 牡 | 2022年 |
| ランスオブヒーロー | 牡 | 2023年 |
| ランスオブボニー | 牝 | 2024年 |
今後、この母系からどのような競走馬が出てくるのかにも注目したいところです。
ランスオブカオスの血統の特徴を考察
ここからは、公開されている5代血統表をもとに、父系・母系・クロスを横断して見た本記事での考察です。
ランスオブカオスの血統で最も目につきやすいのは、サンデーサイレンス3×4です。
しかし、この馬の血統を「サンデーサイレンスを重ねた配合」とだけ見ると、全体像を捉えきれません。
サンデーサイレンス3×4の周囲に異なる流れがある
父シルバーステートの父系には、ディープインパクトからサンデーサイレンスへ続く流れがあります。
一方、その母シルヴァースカヤ側には、シルヴァーホークからロベルトへ続く流れが入っています。
母側では、ローエングリンからシングスピール、サドラーズウェルズへ続き、母母側ではダンスインザダークを通じてサンデーサイレンスへ戻ります。
つまり、サンデーサイレンスを父側と母側で重ねながら、その周囲にはロベルトやサドラーズウェルズなど異なる流れが配置されているのがランスオブカオスの血統です。
ヘイローは別の経路からも入っている
もう一つ興味深いのが、ヘイローの入り方です。
サンデーサイレンスを通じて重なるだけでなく、母父ローエングリン側のグロリアスソングからもヘイローが入っています。
同じ祖先が、別の経路から血統表に重なっている。
これはサンデーサイレンス3×4だけを見ていては分かりにくい、ランスオブカオスの血統表の特徴です。
父と母父だけでは見えない血統
表面だけを見ると、ランスオブカオスは「シルバーステート×ローエングリン」という配合です。
しかし一代、二代奥までたどると、ディープインパクト、ロベルト、シングスピール、サドラーズウェルズ、ダンスインザダークなど複数の流れが見えてきます。
「サンデーサイレンス3×4の馬」とだけ見るのではなく、そのクロスの周囲にどのような血が配置されているのかまで見る。
そこが、ランスオブカオスの血統を読み解くうえでの面白いポイントではないでしょうか。



目立つクロスだけでなく、その周囲まで見ることで血統表全体の個性が見えてきますね。
ランスオブカオスの血統に関するよくある質問
- ランスオブカオスの父は何ですか?
-
父はシルバーステートです。
シルバーステートはディープインパクト産駒で、母はシルヴァースカヤです。
- ランスオブカオスの母は?
-
母はハイドランです。
ハイドランはローエングリン産駒で、中央競馬で2勝しています。
- ランスオブカオスの母父は?
-
母父はローエングリンです。
ローエングリンの父はシングスピールです。
- ランスオブカオスのサンデーサイレンス3×4とは?
-
サンデーサイレンスが父側の3代前と母側の4代前に入っていることを表します。
5代血統表では、サンデーサイレンス3×4・血量18.75%のクロスが確認できます。
- ランスオブカオスとディープインパクトの関係は?
-
ディープインパクトは、ランスオブカオスの父シルバーステートの父です。
そのため、ランスオブカオスから見ると父方の祖父にあたります。
まとめ|ランスオブカオスはサンデー3×4だけでは語れない血統
ランスオブカオスの血統は、父シルバーステート、母ハイドラン、母父ローエングリンという配合です。
父父にはディープインパクト、母母父にはダンスインザダークが入り、5代血統表ではサンデーサイレンス3×4を中心に複数のクロスが確認できます。
一方、父母側にはシルヴァーホークからロベルト、母父側にはシングスピールからサドラーズウェルズへ続く流れがあります。
サンデーサイレンスを重ねながら、その周囲に異なる血統が配置されている。
「シルバーステート×ローエングリン」や「サンデー3×4」という表面だけでなく、一代、二代奥までたどることで、ランスオブカオスの血統全体の構造がより分かりやすくなるのではないでしょうか。
【応援のその先へ】一頭でも多くの馬が幸せな未来を歩めるように
ターフを一生懸命に駆け抜ける馬たちの姿は、私たちに言葉以上の感動と勇気を届けてくれます。
そんな彼らが現役を退いたあとも、穏やかで幸せな時間を過ごせる場所を守ることは、競馬を愛する私たちにできる大切な「恩返し」だと考えています。
一頭でも多くの馬が、輝かしい競走生活のあとも、温かなセカンドキャリアを歩める未来を願っています。
この記事を通じて、引退馬支援の輪が少しでも広がることを心より願っています。
私たちにできる小さな一歩が、一頭でも多くの馬の未来につながります。まずは、できることから始めてみませんか。


※本記事は、公開されている血統表・牝系図・競走馬情報をもとに作成しています。血統全体の特徴に関する部分には、公開データを整理したうえでの筆者の考察を含みます。クロスのみを根拠として競走能力や適性を断定するものではありません。
出典・参考資料
- JRA「競走馬情報 ランスオブカオス」
- netkeiba「ランスオブカオス 血統表・牝系図」
【ランスオブカオスをもっと知ろう】
ランスオブカオスの気性や脚質については、関連記事で詳しく紹介しています。













