アクアヴァーナルの気性を調べると、若い頃は気持ちが高ぶりやすく、レース前に落ち着きを欠いたり、走り出してから前へ行きたがったりする面がありました。
アクアヴァーナルは、栗東・四位洋文厩舎に所属する芦毛の牝馬です。
2026年には万葉ステークスを勝ち、阪神大賞典2着、天皇賞・春4着と実績を重ねました。
現在の落ち着いた姿からは想像しにくいものの、デビュー当時は438kgと線が細く、気持ちの強さが競馬で難しさにつながる時期もあったと伝えられています。
しかし、年齢を重ねてカイバ食いが良くなり、馬体が460kg台、さらに470kg台まで充実すると精神面にも変化が表れました。
担当の安部厩務員が「こんなに変わってきた牝馬は初めてですよ」と語るほど、心身ともに大きく成長しています。
本記事では、安部厩務員や四位洋文調教師のコメントを中心に、アクアヴァーナルの気性、若い頃からの変化、厩舎エピソード、あだ名やかわいい一面について紹介します。
この記事でわかること
- アクアヴァーナルの気性や性格
- 若い頃に見せていた燃えやすい一面
- 馬体と精神面がどのように成長したのか
- 安部厩務員や四位洋文調教師との厩舎エピソード
- 天皇賞・春前に見せていた落ち着き
- アクアヴァーナルは気性難なのか
- ファンからのあだ名やかわいい一面
- 成長した気性から見える強み
アクアヴァーナルの気性は?若い頃は燃えやすいタイプだった
アクアヴァーナルは、若い頃から現在と同じように落ち着いていたわけではありません。
デビュー当初には気持ちが入りやすく、その強さがイレ込みや掛かる形で表れることがありました。
一方、5歳になった現在は、四位洋文調教師から普段はおっとりしたタイプと評価されています。
デビュー当時はイレ込みや掛かる面があった
アクアヴァーナルは2023年7月、中京競馬場でデビューしました。
当時の馬体重は438kg。
若い頃は線が細かったことに加え、気持ちが燃えやすいところがあり、レースでイレ込んだり掛かったりする面があったと伝えられています。
さらに、周囲を気にしてしまう場面もあったようです。
つまり当時のアクアヴァーナルは、単に「元気な馬」というより、強い気持ちをうまく自分の中で処理し切れない部分が残っていた馬と考えると分かりやすいでしょう。
現在は「おっとり」した一面を見せる
若い頃とは対照的に、現在のアクアヴァーナルについて四位調教師は、普段はおっとりしていて余計なことをしないタイプだと評価しています。
競馬を使った後にも必要以上にテンションが高くならず、普段の生活では落ち着いた様子を見せているようです。
若い頃の「燃えやすい」という印象だけで、現在の気性まで判断するのは少し違います。
| 時期 | 気性・精神面の様子 | 見られた変化 |
|---|---|---|
| 3歳・デビュー頃 | 気持ちが入りやすい | イレ込みや掛かる面があった |
| 4歳頃 | 徐々に安定 | 馬体の充実とともに精神面にも変化 |
| 5歳 | 普段はおっとり | 必要以上にテンションを上げにくくなる |
| 天皇賞・春前 | 落ち着いた状態 | 大舞台を前にしても平常心を保つ |

若い頃の「燃えやすい馬」という印象だけでなく、現在の「普段はおっとり」という姿まで見ると、精神面の成長がよく分かりますね。
アクアヴァーナルは馬体とともに精神面も成長
アクアヴァーナルの変化を語るうえで欠かせないのが、馬体の成長です。
若い頃にはなかなか体が増えなかったものの、カイバをしっかり食べられるようになると馬体も充実しました。
それと重なるように、精神面にも余裕が出てきたと伝えられています。
デビュー時は438kgと線の細い牝馬だった
若い頃のアクアヴァーナルは、調教で派手に目立つタイプではなかったといいます。
担当の安部厩務員によると、以前から騎乗していた助手からは「いい心臓をしています」と評価されていました。
一方で、デビュー時の馬体重は438kg。
約1年後でも440kgほどで、なかなか体が増えてこなかったことに苦労していました。
内面には評価される部分がありながら、肉体面はまだ成長途中だったのでしょう。
カイバ食いが良くなり470kg台まで成長
変化が表れたのは4歳以降です。
カイバをしっかり食べられるようになると、馬体重は460kg台で安定するようになり、その後は470kg台まで増えてきました。
2026年の阪神大賞典では478kgで出走しています。
デビュー時の438kgと比べると40kg増えたことになります。
若い頃には「体を増やしたいのになかなか増えない」ことが課題でしたが、食べたものをしっかり身にできるようになったことで、体にも余裕が生まれてきたようです。
安部厩務員も驚くほど変化した
その成長ぶりを象徴しているのが、担当する安部厩務員の言葉です。
アクアヴァーナルの変化について、
「こんなに変わってきた牝馬は初めてですよ」
と振り返っています。
変化したのは馬体だけではありません。
体が充実するにつれて、以前見られたイレ込みが減り、周囲を気にしすぎる面にも変化が表れたと伝えられています。
アクアヴァーナルの場合、
カイバを食べられるようになる
↓
馬体に余裕が生まれる
↓
精神面にも余裕が出る
↓
自分の気持ちをコントロールしやすくなる
という流れで成長してきたと考えると分かりやすいでしょう。



438kgだった馬体が470kg台まで成長。数字だけでなく、精神面まで変わったところがアクアヴァーナルの大きな成長ですね。
アクアヴァーナルと四位洋文厩舎のエピソード
アクアヴァーナルの成長の背景には、四位洋文厩舎で時間をかけて見守られてきた過程があります。
ここでは気性そのものではなく、日々アクアヴァーナルと接してきた厩舎スタッフとのエピソードを紹介します。
担当の安部厩務員が若い頃から変化を見守る
アクアヴァーナルについては、担当する安部厩務員のコメントが競馬メディアでたびたび紹介されています。
線が細かった若い頃から、カイバ食いの変化、馬体の成長、精神状態まで、長く近くで見守ってきた人物です。
レース結果だけを見ると、近年になって一気に成長したようにも見えます。
しかし、その背景では体調や食欲、日々の様子を確認しながら少しずつ育てられてきました。
「こんなに変わってきた牝馬は初めて」という安部厩務員の言葉にも、長く担当してきたからこその実感が込められているのでしょう。
若い頃から「いい心臓」を評価されていた
アクアヴァーナルは若い頃、追い切りで目立つタイプではなかったといいます。
それでも、以前から騎乗していた助手は「いい心臓をしています」と話していたことを、安部厩務員が明かしています。
当時は体が細く、精神面にも幼さが残っていたため、その良さが目立ちにくかったのかもしれません。
現在の結果だけでは分からない、若い頃から厩舎内で感じ取られていた長所を知ることができるエピソードです。
※アクアヴァーナルのレースでの走り方については、脚質記事で詳しく紹介します。
四位調教師も使うごとの成長を評価
四位洋文調教師も、アクアヴァーナルがレースを経験するごとに成長してきたことを評価しています。
若い頃は体が小さく、精神面にも課題がありました。
それが年齢を重ねるにつれて馬体が充実し、普段の様子にも落ち着きが出てきました。
一気に完成した馬ではなく、時間をかけながら少しずつ競走馬として成長してきたことが、アクアヴァーナルの特徴の一つといえそうです。



若い頃から完成していた馬ではなく、厩舎と一緒に少しずつ変わってきた馬。安部厩務員や四位調教師のコメントを追うと、その過程が見えてきます。
天皇賞・春前にも見せた精神面の落ち着き
若い頃からの変化が分かりやすく表れたのが、2026年の天皇賞・春へ向かう過程です。
かつてはイレ込みや掛かる面のあったアクアヴァーナルですが、大舞台を前にしても落ち着いた状態を保っていました。
馬体を意図的に調整できるまで成長
阪神大賞典でのアクアヴァーナルは478kgでした。
天皇賞・春前に発表された調教後馬体重は476kg。
安部厩務員は、前走時には少し余裕があったため、天皇賞・春へ向けて意図的に馬体を絞ってきたことを説明しています。
若い頃には、なかなか体を増やせないことに苦労した馬です。
それが5歳になると、出走するレースへ向けて状態を見ながら馬体を調整できるまでになりました。
これは、若い頃と比べて肉体面に余裕が生まれたことを感じさせる変化です。
前走後もイレ込まず落ち着いていた
さらに印象的なのが精神状態です。
天皇賞・春の2日前、安部厩務員は前走後について、
「変にイレ込むことなく落ち着いています」
と話していました。
四位調教師からも、普段はおっとりしていて余計なことをしないタイプであることが伝えられています。
3歳時には気持ちの高ぶりが課題になっていたことを考えると、大きな変化です。
※イレ込み:レース前などに興奮して落ち着かなくなること。汗をかいたり、ソワソワしたりして余計な体力を使うことがあります。
天皇賞・春では4着に健闘
2026年の天皇賞・春では、アクアヴァーナルは牡馬を相手に4着に入りました。
ここでは詳しい位置取りやレース内容には触れませんが、大舞台へ向かう過程で精神状態を崩さず、無事に力を発揮できたことは、若い頃からの成長を感じさせる結果の一つでしょう。



若い頃は気持ちが高ぶることが課題だった馬が、GⅠを前にしても落ち着いて過ごせるようになった。この変化は大きいですね。
アクアヴァーナルのあだ名は?かわいい一面も紹介
ここまでは競走馬としての成長を見てきましたが、アクアヴァーナルにはレースとは違った親しみやすい一面もあります。
ファンからは「アクアちゃん」などと呼ばれ、芦毛のかわいらしい姿にも注目が集まっています。
公式の固定あだ名は確認できない
現時点では、厩舎や馬主などから広く公表されている固定の公式愛称は確認できません。
一方、SNSでは、
- アクアちゃん
- アクアヴァーナルちゃん
- ヴァナち
など、ファンが親しみを込めて呼んでいる例が見られます。
「ヴァナち」などは一部のファンによる呼び方であり、広く定着した公式愛称ではありません。
そのため記事では、
「公式の固定愛称は確認できないが、ファンからは『アクアちゃん』などと呼ばれることがある」
と紹介するのが適切でしょう。
四位調教師が語る「人懐っこくて愛想がいい」素顔
アクアヴァーナルのかわいらしさについては、ファンの印象だけではありません。
四位調教師は普段のアクアヴァーナルについて、無駄なことをせず一生懸命な馬だと評価したうえで、
「人懐っこくて愛想がいい」
とも話しています。
大きなレースで見せる凛とした姿とは違い、厩舎では人との距離が近い一面も持っているようです。
普段がおっとりしているという性格と合わせても、親しみを感じさせるエピソードですね。
芦毛と額の白い模様にも注目
アクアヴァーナルは芦毛の牝馬です。
年齢を重ねるにつれて毛色の印象も変わり、額に見える白い模様もファンの目を引いています。
SNSでは、口取り写真やパドックでの姿、青草を待つ様子などを見たファンから、「かわいい」「美人さん」といった感想も投稿されています。
これらはあくまで写真や映像を見たファン個人の感想です。
ただ、競馬場で見せる真剣な表情と、普段の人懐っこい姿の違いに魅力を感じているファンがいることは分かります。



四位調教師から「人懐っこくて愛想がいい」と言われるアクアヴァーナル。普段のおっとりした姿も知ると、さらに親しみが湧きますね。
アクアヴァーナルは気性難なの?
アクアヴァーナルには若い頃、イレ込みや掛かる面があったため、「気性難の馬なの?」と思う方もいるかもしれません。
ただし、若い頃に気性面の課題があったことと、現在も気性難であることは分けて考える必要があります。
3歳時には、気持ちが高ぶることで自分自身をうまくコントロールできない場面がありました。
一方、5歳になった現在は、
- 普段はおっとりしている
- 余計なことをしない
- レース後も必要以上にテンションが上がりにくい
- 大舞台の前でも落ち着いている
と、関係者から精神面の安定を感じさせるコメントが出ています。
そのため現在のアクアヴァーナルについては、
「若い頃には燃えやすさが課題だったものの、心身の成長とともに気持ちをコントロールできるようになってきた馬」
と捉える方が、関係者コメントに沿った見方でしょう。
アクアヴァーナルの気性から見える強みを考察
ここまで紹介してきた関係者コメントを整理すると、アクアヴァーナルの精神面で特に興味深いのは、単純におとなしくなったのではなく、必要以上に気持ちを高ぶらせなくなったことではないでしょうか。
ここからは、公開されているコメントをもとにした筆者の考察です。
若い頃には、
気持ちが入りすぎる
↓
イレ込んだり掛かったりする
↓
自分のリズムを保ちにくくなる
という難しさがありました。
現在は、
普段はおっとり過ごす
↓
必要以上にテンションを上げない
↓
大きなレースの前でも落ち着いて過ごす
という方向へ変化しています。
つまり、アクアヴァーナルの精神面の成長は「気持ちが弱くなった」ということではありません。
もともと持っていた強い気持ちを、自分の中でコントロールできるようになってきた
と考える方が自然でしょう。
安部厩務員が驚くほど馬体が変化し、それと同時に精神面にも余裕が出てきたという経緯から考えても、肉体と精神の成長は切り離せないように感じます。
今後さらに経験を重ねる中で、この落ち着きがどのように変化していくのかも注目したいところです。



「気持ちの高ぶりやすさがなくなった」というより、「強い気持ちを自分で扱えるようになった」。そう考えると、アクアヴァーナルの成長がより分かりやすいですね。
アクアヴァーナルに関するよくある質問
- アクアヴァーナルは何歳の馬ですか?
-
アクアヴァーナルは2021年1月29日生まれの牝馬で、2026年現在は5歳です。
栗東・四位洋文厩舎に所属しています。
- アクアヴァーナルの毛色は何ですか?
-
毛色は芦毛です。
年齢を重ねるにつれて毛色の印象も変化しており、写真やパドックでの姿に注目するファンも見られます。
- アクアヴァーナルの名前にはどんな意味がありますか?
-
JRAでは、馬名意味を「水滴+春の、若々しい」と紹介しています。
英語表記は「Aqua Vernal」です。
まとめ|アクアヴァーナルは燃えやすい若い頃から心身ともに成長した牝馬
アクアヴァーナルの気性を関係者コメントから追っていくと、若い頃は気持ちが高ぶりやすかったものの、馬体の充実とともに精神面も大きく成長してきた牝馬であることが分かります。
デビュー時は438kgと線が細く、レース前に落ち着きを欠いたり、走り出してから前へ行きたがったりする面がありました。
しかし、カイバをしっかり食べられるようになって470kg台まで馬体が成長すると、精神面にも余裕が出てきます。
担当の安部厩務員が「こんなに変わってきた牝馬は初めて」と振り返るほど、その変化は大きなものでした。
5歳となった現在は、四位調教師から普段はおっとりした馬と評価され、大きなレースを前にしても落ち着いた様子が伝えられています。
さらに、厩舎では「人懐っこくて愛想がいい」という一面もあり、ファンからは「アクアちゃん」などと親しまれています。
気持ちが高ぶりやすかった若い頃から、自分の気持ちをコントロールできる牝馬へ。
馬体だけではなく精神面まで変化してきたことが、アクアヴァーナルの成長を語るうえで最も印象的なポイントではないでしょうか。
【応援のその先へ】一頭でも多くの馬が幸せな未来を歩めるように
ターフを一生懸命に駆け抜ける馬たちの姿は、私たちに言葉以上の感動と勇気を届けてくれます。
そんな彼らが現役を退いたあとも、穏やかで幸せな時間を過ごせる場所を守ることは、競馬を愛する私たちにできる大切な「恩返し」だと考えています。
一頭でも多くの馬が、輝かしい競走生活のあとも、温かなセカンドキャリアを歩める未来を願っています。
この記事を通じて、引退馬支援の輪が少しでも広がることを心より願っています。
私たちにできる小さな一歩が、一頭でも多くの馬の未来につながります。まずは、できることから始めてみませんか。


※本記事は、JRAおよび公開されている競馬メディア、関係者コメントをもとに作成しています。SNS上のあだ名や「かわいい」といった表現には、ファン個人の感想を含みます。また、気性面に関する考察は、公開情報を整理したうえでの筆者の見解です。
出典・参考資料
- JRA「競走馬情報 アクアヴァーナル」
- 日刊ゲンダイ競馬「天皇賞・春 成長急な牝馬アクアヴァーナル」
- netkeiba「天皇賞・春 アクアヴァーナルの四位洋文調教師」
- netkeiba「天皇賞 アクアヴァーナル 馬体重絞って調整」
- サンケイスポーツ「天皇賞・春 われかく戦う アクアヴァーナル」
【アクアヴァーナルをもっと知ろう】
アクアヴァーナルの血統や脚質については、関連記事で詳しく紹介しています。













