オフトレイルの血統は、父ファー、母ローズトレイル、母父キングマンボという配合です。
父ファーは英国GⅠを2勝した競走馬で、その母ゴンバルダもドイツのGⅠを2勝しています。
母系にはフランスGⅢを勝った半姉ローザインペリアルや、豪州GⅠ馬ベニシオなどの重賞馬がいます。
さらに5代血統表には、ヌレイエフ4×4とノーザンダンサー5×5×5のクロスが確認できます。
この記事では、オフトレイルの父系・母系・近親馬・クロスを整理しながら、半姉との配合比較から見える血統の特徴について考察します。
この記事でわかること
- オフトレイルの父・母・母父
- 父ファーの競走実績と血統背景
- 母ローズトレイルと祖母マニントンの血統
- 半姉ローザインペリアルと近親馬の実績
- ヌレイエフ4×4とノーザンダンサー5×5×5の意味
- 半姉との配合比較から見える血統の特徴
オフトレイルの血統は?父ファー×母父キングマンボ
オフトレイルは、2021年5月14日生まれの英国産馬です。
父はファー、母はローズトレイル、母父はキングマンボ。
主要な血統を表にまとめました。
| 関係 | 馬名 |
|---|---|
| 父 | ファー |
| 父父 | ピヴォタル |
| 父母 | ゴンバルダ |
| 母 | ローズトレイル |
| 母父 | キングマンボ |
| 母母 | マニントン |
| 母母父 | デインヒル |
父方には英国とドイツで活躍した競走馬、母方には米国やオーストラリアにつながる血統が入っています。
まずは父系と母系を分けて見ていきましょう。
父ファーは英国GⅠを2勝した競走馬
オフトレイルの父ファーは、2008年生まれの英国産馬です。
ゴドルフィンの所有馬として英国を中心に活躍し、2013年にGⅠを2勝しました。
ロッキンジSとチャンピオンSを制覇
ファーの代表的な勝利は、2013年のロッキンジステークスとチャンピオンステークスです。
ロッキンジステークスは芝約1600m、チャンピオンステークスは芝約2000mで行われる英国のGⅠです。
2012年にもエクリプスステークス、サセックスステークス、インターナショナルステークスなどのGⅠで2着に入っています。
マイルから中距離のGⅠで実績を残した競走馬であり、引退後は種牡馬となりました。
父父ピヴォタルはヌレイエフ系
ファーの父ピヴォタルは、1993年生まれの英国産馬です。
現役時代は英国のナンソープステークスなどを勝ち、種牡馬としてもGⅠ馬を送り出しました。
ピヴォタルは父ポーラーファルコンを通じてヌレイエフへつながる父系を持っています。
オフトレイルは、父ファーを通じてヌレイエフ系の血を受け継いでいることになります。
父母ゴンバルダはドイツGⅠを2勝
ファーの母ゴンバルダも、競走馬として高い実績を残しています。
2005年にはドイツ賞とオイロパ賞を制覇。いずれも芝2400mのGⅠでした。
ゴンバルダの父ランドは、1995年のジャパンカップ優勝馬です。
父ファー自身は芝1600~2000mのGⅠで活躍しましたが、その母方にはドイツの中長距離GⅠで実績を残した血統が入っています。

父ファーだけでなく、母ゴンバルダもGⅠを2勝。父の一代奥まで見ると、異なる距離で活躍した馬がいることが分かりますね。
母ローズトレイルはキングマンボ産駒
オフトレイルの母ローズトレイルは、2007年生まれの米国産馬です。
父キングマンボ、母マニントンという血統で、競走成績は0戦0勝と記録されています。
母父キングマンボはミスタープロスペクター系
キングマンボの父はミスタープロスペクター、母はミエスクです。
ミエスクは欧米のGⅠを複数勝った名牝で、1987年と1988年のブリーダーズカップ・マイルも制しています。
キングマンボはこのミエスクを母に持ち、種牡馬としてキングカメハメハやエルコンドルパサーなどを送り出しました。
オフトレイルの母方には、ミスタープロスペクターとミエスクを祖先に持つキングマンボの血が入っています。
母母マニントンは豪州の重賞勝ち馬
ローズトレイルの母マニントンは、1997年生まれのオーストラリア産馬です。
父はデインヒルで、現役時代はオーストラリアで3勝を挙げました。
主な実績には、ブルーダイヤモンドプレリュードのGⅢ勝利があります。
また、ブルーダイヤモンドステークスとニューマーケットハンデキャップではGⅠ3着に入りました。
母ローズトレイル自身には出走記録がありませんが、その母マニントンはオーストラリアの重賞で活躍した牝馬です。
オフトレイルの兄弟・近親には重賞馬も
ローズトレイルとマニントンから広がる牝系には、フランスやオーストラリアで実績を残した馬がいます。
主な兄弟・近親馬を整理しました。
| 馬名 | 関係 | 主な実績 |
|---|---|---|
| ローザインペリアル | 半姉 | 仏リゾランジ賞GⅢ・1着 |
| リーディングエッジ | 半兄 | 中央1勝 |
| ベニシオ | 母の半兄 | 豪ヴィクトリアダービーGⅠ・1着 |
| ロムネヤ | 母の半姉 | 豪ムーニーヴァリーフィリーズクラシックGⅡ・1着 |
半姉ローザインペリアルはフランスGⅢ勝ち
オフトレイルの半姉ローザインペリアルは、2013年生まれの牝馬です。
父はピヴォタル、母はローズトレイルで、フランスのリゾランジ賞(GⅢ)を勝利しました。
さらにロートシルト賞(GⅠ)でも3着に入っています。
オフトレイルとは母が同じで父が異なるため、半姉にあたります。
近親ベニシオは豪州GⅠ馬
ベニシオは2002年生まれの牡馬で、ローズトレイルの母マニントンを同じく母に持つ馬です。
2005年のヴィクトリアダービー(GⅠ)を制し、オーストラリアで3勝を挙げました。
同じマニントンの産駒ロムネヤも、オーストラリアのGⅡやGⅢを勝っています。
この牝系は、ローズトレイルの産駒がフランスと日本で、マニントンの別の産駒がオーストラリアで重賞実績を残している点が特徴です。
オフトレイルにはヌレイエフ4×4のクロスがある
オフトレイルの5代血統表には、同じ祖先が父方と母方に複数回登場します。
確認できるクロスは次の通りです。
| クロス | 血量 |
|---|---|
| ヌレイエフ 4×4 | 12.50% |
| ノーザンダンサー 5×5×5 | 9.38% |
※クロスとは、血統表に同じ祖先が複数回登場することです。血量は血統上の世代から計算した割合で、実際に受け継いだ遺伝子の割合を直接測定したものではありません。
ヌレイエフ4×4はどこから入る?
「4×4」とは、ヌレイエフがオフトレイルから見て父方と母方の両方で4代前に入っていることを表します。
父方では、
ファー → ピヴォタル → ポーラーファルコン → ヌレイエフ
母方では、
ローズトレイル → キングマンボ → ミエスク → ヌレイエフ
という2本の経路があります。
父方と母方で同じ祖先に行き着くため、ヌレイエフ4×4・血量12.50%となっています。
ノーザンダンサー5×5×5も持つ
さらに、ヌレイエフの父にあたるノーザンダンサーも、5代血統表に3回登場します。
その経路は次の3本です。
- 父方のヌレイエフを経由する経路
- 母方のミエスクからヌレイエフを経由する経路
- 母母マニントンの父デインヒルからダンジグを経由する経路
この3本によって、ノーザンダンサー5×5×5・血量9.38%となります。
ヌレイエフ自身がノーザンダンサー産駒であるため、2つのクロスには共通する血統上のつながりがあります。
クロスだけで能力を決めつけない
ヌレイエフ4×4は、オフトレイルの配合を理解するうえで重要な特徴です。
ただし、同じクロスを持つ馬が必ず同じ能力や気性を示すわけではありません。
血統には多くの祖先が関わるため、クロスの割合だけで競走能力や距離適性を断定することはできません。
オフトレイルの血統全体から見える特徴を考察
ここからは、公開されている血統表と近親馬の情報を比較した筆者の考察です。
オフトレイルの配合で特に興味深いのは、同じ母から生まれた重賞馬2頭が、ピヴォタルを通じて異なる形でヌレイエフの血を受け継いでいることです。
半姉との比較でヌレイエフの位置が変わる
半姉ローザインペリアルの父はピヴォタルですが、オフトレイルの父ファーは、そのピヴォタルの息子です。
この違いを血統表で比較すると、次のようになります。
| 比較項目 | ローザインペリアル | オフトレイル |
|---|---|---|
| 母 | ローズトレイル | ローズトレイル |
| 父 | ピヴォタル | ファー |
| 父父 | ポーラーファルコン | ピヴォタル |
| ヌレイエフのクロス | 3×4 | 4×4 |
| 血量 | 18.75% | 12.50% |
ローザインペリアルでは、父方のヌレイエフが3代前に入っています。
一方、オフトレイルでは間にファーが入ることで、父方のヌレイエフが4代前になります。
母ローズトレイルからヌレイエフにつながる経路は共通しているため、変化しているのは父側です。
同じ母と近い父系の組み合わせでも、父が一代変わるだけでクロスの位置と血量が変化する。
これは、半姉との比較によって見えてくるオフトレイルの血統の特徴です。
ファーを通じて加わったゴンバルダの血
もう一つ注目したいのは、父が一代変わったことで新たに加わる血統です。
ローザインペリアルはピヴォタルを直接父に持ちますが、オフトレイルはその息子ファーを父に持ちます。
そのためオフトレイルには、ファーの母ゴンバルダを通じて、ランドなどのドイツで実績を残した血統も加わっています。
つまり2頭の違いは、ヌレイエフのクロスが3×4から4×4へ変化したことだけではなく、父側の血統構成そのものが広がっている点にあります。
半姉ローザインペリアルとオフトレイルは、ともに重賞を勝っています。
ただし、近い父系から重賞馬が誕生した理由を、ピヴォタルやヌレイエフの血だけで説明することはできません。
それでも、同じ母を基準に父系を比較すると、共通する祖先と、一代の違いによって加わった祖先の両方が見えてくるところに、この配合を読み解く面白さがあるのではないでしょうか。



半姉の父はピヴォタル、オフトレイルの父はその息子ファー。同じ母から生まれた2頭でも、血統表を比べると違いが見えてきますね。
オフトレイルの血統に関するよくある質問
- オフトレイルにサンデーサイレンスの血は入っていますか?
-
オフトレイルの5代血統表には、サンデーサイレンスは登場しません。
父系はヌレイエフ系で、母方にはキングマンボやデインヒルなどの血統が入っています。
- オフトレイルとキングカメハメハは血縁関係がありますか?
-
はい。
キングカメハメハとオフトレイルの母ローズトレイルは、父キングマンボが同じ異母きょうだいです。
そのため、オフトレイルはキングカメハメハの子孫ではありませんが、血縁関係があります。
- 血統で使われる「牝系」とは何ですか?
-
牝系とは、母から母方の祖母、そのさらに母へと、母馬を通じてさかのぼる血統のつながりです。
オフトレイルの場合、母ローズトレイル、母母マニントンへと続く系統が該当します。
まとめ|オフトレイルはヌレイエフを重ねた多彩な血統
オフトレイルの血統は、父ファー、母ローズトレイル、母父キングマンボという配合です。
父側には英国GⅠ馬ファーとドイツGⅠ馬ゴンバルダ、母系にはフランスやオーストラリアで活躍した重賞馬がいます。
また、ヌレイエフ4×4とノーザンダンサー5×5×5のクロスも特徴です。
特に興味深いのは、半姉ローザインペリアルと共通するピヴォタルの血を持ちながら、父ファーを通じてゴンバルダの血が加わっていることです。
父と母父だけでなく、半姉との配合まで比較することで、オフトレイルならではの血統構成が見えてきます。
【応援のその先へ】一頭でも多くの馬が幸せな未来を歩めるように
ターフを一生懸命に駆け抜ける馬たちの姿は、私たちに言葉以上の感動と勇気を届けてくれます。
そんな彼らが現役を退いたあとも、穏やかで幸せな時間を過ごせる場所を守ることは、競馬を愛する私たちにできる大切な「恩返し」だと考えています。
一頭でも多くの馬が、輝かしい競走生活のあとも、温かなセカンドキャリアを歩める未来を願っています。
この記事を通じて、引退馬支援の輪が少しでも広がることを心より願っています。
私たちにできる小さな一歩が、一頭でも多くの馬の未来につながります。まずは、できることから始めてみませんか。


※本記事は、公開されている血統表・牝系図・競走成績をもとに作成しています。半姉との配合比較や血統の特徴に関する部分には、公開データを整理した筆者の考察を含みます。特定の血統が競走能力や気性を決定すると断定するものではありません。
出典・参考資料
- 日本中央競馬会「オフトレイル 競走馬情報」
- ネットケイバ「オフトレイル 血統表・牝系図」
- ジェイビスサーチ「オフトレイル 競走馬情報・血統情報」
- ゴドルフィン「ファーの競走成績と血統」
- ネットケイバ「オイロパ賞、ゴンバルダがGⅠ・2勝目」
- ネットケイバ「ローザインペリアル 血統表・クロス」
- ジェイビスサーチ「ローズトレイル 牝系情報」
【オフトレイルをもっと知ろう】
オフトレイルの気性や脚質については、関連記事で詳しく紹介しています。




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