ラベルセーヌの血統は、父キズナ、母ラフォルス、母父パワーという配合です。
母ラフォルスは、米国のサンタマリアステークス(GⅡ)を制し、GⅠでも複数回好走した実績馬です。
父側にはディープインパクトとストームキャット、母側にはオアシスドリームやサムム、モンズーンなどが入っています。
また、5代血統表には同じ祖先のクロスが確認されません。
この記事では、ラベルセーヌの父系・母系・牝系・クロス・兄弟馬を整理し、血統全体から見える特徴について考察します。
この記事でわかること
- ラベルセーヌの父・母・母父
- 父キズナの血統背景
- 母ラフォルスの米国重賞実績
- 母父パワーと欧州の血統
- 母系に入るサムム・モンズーン
- 5代以内のクロスと兄弟馬
- 血統全体から見える特徴
ラベルセーヌの血統は?父キズナ×母父パワー
ラベルセーヌは2023年2月9日生まれの黒鹿毛の牝馬で、父はキズナ、母はラフォルスです。
主要な血統を表にまとめました。
| 関係 | 馬名 |
|---|---|
| 父 | キズナ |
| 父父 | ディープインパクト |
| 父母 | キャットクイル |
| 母 | ラフォルス |
| 母父 | パワー |
| 母父父 | オアシスドリーム |
| 母母 | ラミラキュルーズ |
| 母母父 | サムム |
| 牝系 | ファミリーナンバー5-h |
| 5代以内のクロス | なし |
日本ダービー馬キズナと、海外重賞で活躍したラフォルスを組み合わせた配合であることが大きな特徴です。
ここからは父系と母系を分けて見ていきます。
父キズナはディープインパクト×キャットクイル
ラベルセーヌの父キズナは、2013年の日本ダービーを制した種牡馬です。
父父ディープインパクトからサンデーサイレンスへ
キズナの父ディープインパクトは、2005年のクラシック三冠馬です。
さらにディープインパクトの父は、日本競馬に大きな影響を与えたサンデーサイレンスです。
ラベルセーヌは、キズナを通じてディープインパクト、サンデーサイレンスへと続く父系を持っています。
父母キャットクイルからストームキャットへ
キズナの母キャットクイルは、ストームキャットを父に持つ繁殖牝馬です。
ストームキャットの父はストームバードで、さらにノーザンダンサーへとつながります。
キャットクイルの母パシフィックプリンセスからは、ダマスカスの血も入っています。
つまり父キズナは、サンデーサイレンス系にストームキャットなどの血が組み合わされた血統です。
母ラフォルスは米国GⅡを制した実績馬
ラベルセーヌの母ラフォルスは、2014年生まれのドイツ産馬です。
海外で3勝を挙げ、米国のダート重賞でも上位争いを経験しています。
サンタマリアSを勝ちGⅠでも好走
ラフォルスの代表的な勝利は、2019年のサンタマリアステークス(GⅡ)です。
米国サンタアニタ競馬場のダート約1700mで行われたレースを制しました。
主な重賞実績は次の通りです。
| レース | 格 | 着順 |
|---|---|---|
| サンタマリアS | GⅡ | 1着 |
| ゼニヤッタS | GⅠ | 2着 |
| クレメントL.ハーシュS | GⅠ | 2着 |
| ビホルダーマイルS | GⅠ | 2着 |
| サンタマルガリータS | GⅡ | 2着 |
ラフォルスは、米国のダート重賞でGⅠ級の相手とも戦ってきた実績牝馬です。
母父パワーはアイルランド2000ギニーの勝ち馬
ラフォルスの父、つまりラベルセーヌの母父はパワーです。
パワーは2011年のナショナルステークス、2012年のアイリッシュ2000ギニーを制したGⅠ馬です。
その父オアシスドリームも、英国の短距離GⅠで活躍した競走馬でした。
オアシスドリームからグリーンデザート、ダンジグへとつながる血統は、ラベルセーヌの母方に入っています。
母ラフォルスの重賞実績だけでなく、母父にも芝のマイルGⅠを制したパワーがいることが、この配合の特徴です。

父キズナだけでなく、母ラフォルスと母父パワーにも重賞実績がある点は見逃せませんね。
ラベルセーヌの母系にはサムム・モンズーンの血が入る
ラベルセーヌの母方には、ドイツ競馬で活躍したサムムやモンズーンの血も入っています。
母母ラミラキュルーズの父はサムム
ラフォルスの母ラミラキュルーズは、ラベルセーヌの母方の祖母にあたります。
その父サムムは、2000年のドイツダービーとバーデン大賞を制したGⅠ馬です。
さらにサムムの父モンズーンも、ドイツ競馬で活躍した名種牡馬として知られています。
ラベルセーヌは、母方の祖母ラミラキュルーズを通じて、サムムとモンズーンの血を受け継いでいます。
牝系はルールブルーへとつながる
ラミラキュルーズの母は、1993年生まれのルールブルーです。
ルールブルーの父はケンドールで、さらにケンメアへとつながります。
母から母へと続く牝系を整理すると、次のようになります。
ルールブルー → ラミラキュルーズ → ラフォルス → ラベルセーヌ
また、この牝系には2007年のカドラン賞(GⅠ)を制したルミラクルという近親馬もいます。
母から母へ続く牝系と、そこに入る種牡馬の血統を分けて見ることで、ラベルセーヌの母系全体を整理しやすくなります。
ラベルセーヌには5代以内のクロスがない
ラベルセーヌの5代血統表には、同じ祖先の重複によるクロスが確認されません。
クロスとは、血統表の複数の経路に同じ祖先が登場することです。
例えば、同じ祖先が4代前と3代前に登場する場合は「4×3」と表します。
一方、ラベルセーヌのnetkeiba血統表には、「5代目までに生じたクロスなし」と表示されています。
ただし、6代以上までさかのぼれば共通祖先が存在する可能性はあります。
また、クロスがないことが特定の競走能力や適性を保証するわけではありません。
クロスの有無だけで能力を判断せず、血統全体の構成を理解する材料の一つとして見るのが適切でしょう。
ラベルセーヌの兄弟・近親馬
母ラフォルスからは、ラベルセーヌ以外にも産駒が誕生しています。
確認できる兄弟馬を一覧にまとめました。
| 馬名 | 生年 | 父 |
|---|---|---|
| ラドロテア | 2021年 | ロペデヴェガ |
| ラミアメンテ | 2022年 | ドゥラメンテ |
| ラベルセーヌ | 2023年 | キズナ |
| ラフォルスの2025 | 2025年 | イクイノックス |
ラミアメンテは中央競馬で2勝を挙げています。
また、2025年生まれの妹はイクイノックス産駒です。
同じ母ラフォルスから、異なる種牡馬との配合によって産駒が誕生しています。
父の異なるきょうだいが今後どのような競走実績を残すのかも、この母系を追ううえで注目したいところです。
血統全体から見えるラベルセーヌの特徴を考察
ここからは、公開されている血統表と競走成績をもとにした筆者の考察です。
ラベルセーヌの血統で興味深いのは、母が米国のダート重賞で活躍した一方、娘は日本の芝で結果を残していることです。
競走馬の適性を考える際、父母の競走実績は重要な材料ですが、親が得意とした条件がそのまま子どもに受け継がれるとは限りません。
実際、ラフォルスには芝での出走経験もあり、ダートだけの適性を持つ馬だったとは決めつけられません。
また、ラベルセーヌが芝で結果を残している理由についても、父キズナの影響なのか、母系との組み合わせによるものなのかを断定することはできません。
ここで大切なのは、父母の実績を血統背景として捉え、産駒自身の競走適性とは分けて評価することではないでしょうか。
例えば、母がダート重賞で活躍していても、それだけで産駒の芝適性が低いとはいえません。反対に、芝で結果を残しているからといって、ダートへの適性がないとも判断できません。
ラベルセーヌは2026年10月16日時点で芝の競走に4回出走し、3勝を挙げていますが、ダートでの競走実績はありません。
したがって、現時点で確認できるのは芝での実績であり、ダートへの適性は未知数です。
血統は可能性を考える材料であり、実際の適性を判断するには競走成績も必要になる。
この点が、ラベルセーヌの父母の実績と自身の成績を比較して見えてくる特徴だと考えます。



母の代表的な重賞実績だけで産駒の適性を決めず、ラベルセーヌ自身がどの条件で結果を残しているかを見ることが大切なのですね。
ラベルセーヌの血統に関するよくある質問
- ラベルセーヌの生産牧場はどこですか?
-
ラベルセーヌの生産者は、北海道白老町の社台コーポレーション白老ファームです。
馬主はサンデーレーシングで、美浦・鹿戸雄一厩舎に所属しています。
- 血統でいう「母系」と「牝系」は同じ意味ですか?
-
母系は母方の血統全体を指す広い意味で使われ、牝系は母から母へと続く血筋を指します。
ラベルセーヌの場合、サムムやモンズーンは母系に入る種牡馬ですが、母から母へと続く牝系そのものには含まれません。
まとめ|ラベルセーヌは米国重賞馬の母と欧州血統を持つキズナ産駒
ラベルセーヌの血統は、父キズナ、母ラフォルス、母父パワーという配合です。
母ラフォルスは米国GⅡ勝利とGⅠ好走の実績を持ち、母系にはサムムやモンズーンなど、ドイツ競馬で活躍した馬の血が入っています。
5代以内にクロスはなく、母ラフォルスからはドゥラメンテ産駒やイクイノックス産駒も誕生しています。
父キズナだけでなく、母の競走実績や欧州につながる母系まで見ることで、ラベルセーヌの血統の全体像がわかりやすくなります。
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※本記事は執筆時点の公開されている血統表・牝系図・競走成績をもとに作成しています。血統全体の特徴に関する部分には筆者の考察を含みます。血統だけで競走能力や距離適性、芝・ダートの適性を断定するものではありません。
出典・参考資料
- netkeiba「ラベルセーヌ 5代血統表・牝系図」
- netkeiba「母ラフォルスの産駒一覧」
- JBISサーチ「ラフォルスの年度別成績・主な重賞実績」
- アイルランド放送協会「母父パワーの競走実績と引退報道」
- レーシングポスト「サムムの競走実績と種牡馬としての歩み」
- netkeiba「ラベルセーヌ 基本情報・生産者」
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