カヴァレリッツォの脚質は、中団からの差しを基本にしながら、展開によって好位から先行することもできるタイプです。
2025年の朝日杯フューチュリティステークスを制したカヴァレリッツォ。
新馬戦や朝日杯FSでは中団から運んで勝利した一方、デイリー杯2歳ステークスや皐月賞では前の位置を取る競馬も見せています。
そのため、「カヴァレリッツォは差し馬なの?」「先行もできるの?」と脚質が気になっている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、これまでの通過順位・上がりタイム・レースごとの位置取りを整理しながら、カヴァレリッツォの脚質と末脚の特徴を分析します。
この記事でわかること
- カヴァレリッツォの基本的な脚質
- これまで5戦の位置取り
- レースごとの走り方の違い
- 末脚の特徴
- 現時点で好走している形
カヴァレリッツォの脚質は?中団差しを基本に先行もできる
カヴァレリッツォのこれまでの戦績を見ると、中団からの差しを基本にしながら、レースによって好位からも運べるタイプと考えられます。
最後方付近まで下げて直線だけにかける典型的な追い込み馬ではなく、かといって常に前へ行く先行馬でもありません。
5戦の位置取りを整理すると次の通りです。
| レース | 距離 | 通過順位 | 上がり | 着順 |
|---|---|---|---|---|
| 2歳新馬 | 芝1600m | 8-6-6 | 34.0秒 | 1着🥇 |
| デイリー杯2歳S | 芝1600m | 3-2 | 34.3秒 | 2着🥈 |
| 朝日杯FS | 芝1600m | 7-8 | 34.3秒 | 1着🥇 |
| 皐月賞 | 芝2000m | 3-3-3-3 | 35.0秒 | 13着 |
| NHKマイルC | 芝1600m | 7-7 | 35.0秒 | 12着 |
位置取りだけを見ると、中団・好位の両方からレースをしていることがわかります。
なかでも勝利した新馬戦と朝日杯FSはいずれも中団から。
現時点では、前へ行くこともできますが、基本形としては中団で流れに乗って直線で脚を使う競馬がイメージしやすいでしょう。

差し一辺倒ではありませんが、これまでの勝ち方を見ると中団からの競馬が印象的ですね。
カヴァレリッツォのレースごとの位置取りを分析
カヴァレリッツォは、5戦すべてを同じ位置から走っているわけではありません。
ここでは着順だけではなく、どこでレースを進め、直線へ向かったのかに注目して振り返ります。
2歳新馬|中団から伸びて0.8秒差で勝利
2025年8月31日の中京芝1600mで行われた新馬戦では、通過順位8-6-6から1着。
上がりは34.0秒で、2着タイセイアストロに0.8秒差をつけました。
序盤から積極的に前へ行くのではなく、中団で運んで直線へ向かう形です。
デビュー戦から見せたのは、最後方から一気に追い込む競馬ではなく、中団で流れに乗りながら末脚を使う走りでした。
カヴァレリッツォの基本的な脚質を考えるうえで、最初のヒントになったレースといえるでしょう。
デイリー杯2歳S|3番手付近から運んで2着
2戦目のデイリー杯2歳Sでは、新馬戦とは違う位置取りを見せました。
通過順位は3-2。
前走では中団だったカヴァレリッツォが、今度は好位からレースを進めています。
結果はアドマイヤクワッズとタイム差なしの2着。
このレースで確認できたのは、中団に控えなければ走れない馬ではないということです。
好位からでも直線まで脚を残し、上位争いに加わっています。
朝日杯FS|7~8番手からGI制覇
2025年の朝日杯フューチュリティステークスでは、再び中団からの競馬になりました。
通過順位は7-8。
上がり34.3秒を記録し、GI初制覇を果たしています。
新馬戦と同じく、序盤から前を取りにいく形ではなく、中団で運んでから直線で伸びる競馬でした。
カヴァレリッツォのこれまでのキャリアで、脚質を考えるうえでも重要な一戦です。
皐月賞|好位3番手から13着
2026年の皐月賞では、初めて芝2000mへ距離を延ばしました。
通過順位は3-3-3-3。
カヴァレリッツォは前のポジションを取り、好位でレースを進めています。
結果は13着でした。
ただし、この一戦だけから「先行が合わない」と判断するのは早いでしょう。
レース結果には距離、ペース、馬場、相手関係など複数の要素が関係します。
脚質という点では、2000mのGIでも好位から運ぶ競馬を経験したと整理しておくのが適切です。
NHKマイルC|中団7番手から12着
NHKマイルCでは芝1600mへ戻り、通過順位は7-7。
朝日杯FSと比較的近い中団からレースを進めました。
結果は12着で、上がりは35.0秒。
同じような位置から運んでも、朝日杯FSとは異なる結果になっています。
つまり、カヴァレリッツォについては「中団からなら必ず走る」と位置取りだけで好走条件を決めることはできません。
脚質はあくまでレースを構成するひとつの要素として見る必要があります。
カヴァレリッツォの末脚の特徴
位置取りとあわせて確認しておきたいのが、直線で使っている末脚です。
特に2歳時の3戦では、異なるポジションから安定して34秒台前半の上がりを記録しています。
2歳時は3戦続けて34秒台前半
2歳時の上がりタイムは次の通りです。
| レース | 位置取り | 上がり |
|---|---|---|
| 2歳新馬 | 中団 | 34.0秒 |
| デイリー杯2歳S | 好位 | 34.3秒 |
| 朝日杯FS | 中団 | 34.3秒 |
新馬戦では34.0秒。
好位から進めたデイリー杯2歳Sと、中団から運んだ朝日杯FSでは、ともに34.3秒でした。
位置取りが違っても直線まで脚を残せたレースがある点は、カヴァレリッツォの走りを見るうえで注目したいところです。
ただし、上がり時計は馬場状態・ペース・コースによって変わります。
そのため、数字だけを比較して「この馬は何秒の末脚を使える」と決めつけるのではなく、レース全体の流れとあわせて見ることが重要です。
追い込みより中団差しに近い
カヴァレリッツォは、最後方まで下げて直線だけで一気に差すタイプではありません。
勝った2戦も、
- 新馬戦:8-6-6
- 朝日杯FS:7-8
と中団から運んでいます。
そのため、現時点では「追い込み馬」というより、中団から直線へ向いて末脚を使う差しタイプと表現するほうが近いでしょう。
5戦から見るカヴァレリッツォの得意な位置取りを考察
カヴァレリッツォの5戦を位置取りだけで並べると、特徴がよりわかりやすくなります。
| レース | 主な位置取り | 着順 |
|---|---|---|
| 新馬 | 中団 | 1着🥇 |
| デイリー杯2歳S | 好位 | 2着🥈 |
| 朝日杯FS | 中団 | 1着🥇 |
| 皐月賞 | 好位 | 13着 |
| NHKマイルC | 中団 | 12着 |
ここから注目したいのは、単純に「差しが得意」ということではありません。
2勝はいずれも中団から
現時点での2勝は、新馬戦と朝日杯FS。
どちらも中団から運んでいます。
この2戦を見ると、カヴァレリッツォは自分から前でペースを作るより、ある程度前の馬を見ながら流れに乗る形で結果を残していることがわかります。
まだ5戦のため、これだけで「中団がベスト」と断定はできません。
それでも、現在までの勝ちパターンとしては見逃せない共通点です。
好位でも上位争いをした実績がある
一方、デイリー杯2歳Sでは好位の3番手付近から2着。
そのため、カヴァレリッツォを「中団にいなければ走れない馬」と見るのも適切ではありません。
これまでの結果をまとめるなら、
中団差しで2勝を挙げながら、好位からも重賞で2着に入った経験がある
というのが最も事実に近い評価でしょう。
同じマイルでも位置取りは固定されていない
芝1600mの4戦だけを抜き出しても、位置取りは異なります。
| レース | 通過順位 |
|---|---|
| 新馬 | 8-6-6 |
| デイリー杯2歳S | 3-2 |
| 朝日杯FS | 7-8 |
| NHKマイルC | 7-7 |
同じマイル戦でも、好位から走ったこともあれば中団から運んだこともあります。
つまりカヴァレリッツォは、現時点では「マイルなら必ずこの位置」という固定された競馬をしていません。
脚質をひとつに決めつけにくいこと自体が、この馬の特徴ともいえそうです。
今後レース数が増えることで、より力を発揮しやすい位置取りや展開が明確になってくるでしょう。



今の段階では「差しか先行か」の二択より、差しを軸に前からも競馬できる馬と見るのがよさそうです。
カヴァレリッツォの脚質についてよくある質問
- カヴァレリッツォは差し馬ですか?
-
現時点では、中団からの差しを基本とするタイプと考えるのが分かりやすいでしょう。
新馬戦と朝日杯FSの2勝はいずれも中団から運んでいます。
ただし、好位から重賞2着の実績もあるため、差しだけに限定された馬ではありません。
- カヴァレリッツォは先行できますか?
-
先行する競馬も経験しています。
デイリー杯2歳Sでは3-2、皐月賞では3-3-3-3と、前の位置からレースを進めました。
特にデイリー杯2歳Sでは、その形から2着に入っています。
- カヴァレリッツォは追い込み馬ですか?
-
現時点では、典型的な追い込み馬とは言いにくいでしょう。
最後方付近から直線だけで勝負する形が中心ではなく、中団から運んで末脚を使っています。
そのため、追い込みより中団差しに近いタイプです。
- カヴァレリッツォの得意な位置取りは?
-
まだ5戦のため、得意な位置取りを断定できる段階ではありません。
ただし、これまでの2勝はいずれも中団から。
一方で好位から2着の実績もあるため、今後のレースでどの形が最も安定するのか注目したいところです。
まとめ
カヴァレリッツォの脚質は、中団からの差しを基本にしながら、好位からも競馬ができるタイプと考えられます。
新馬戦では8-6-6、朝日杯FSでは7-8から運び、いずれも勝利。
一方、デイリー杯2歳Sでは3-2から2着に入っており、前につけても上位争いをしています。
また、2歳時の3戦では34.0~34.3秒の上がりを記録しており、異なる位置取りから直線まで脚を残した実績があります。
現時点でのポイントは、「差し馬か先行馬か」のどちらか一方に決めつけにくいことです。
まだキャリアは5戦。
これから経験を重ねる中で、中団差しがより明確な基本形になるのか、それとも好位からの競馬にも幅を広げていくのか、今後のレースぶりにも注目したいですね。
【応援のその先へ】一頭でも多くの馬が幸せな未来を歩めるように
ターフを一生懸命に駆け抜ける馬たちの姿は、私たちに言葉以上の感動と勇気を届けてくれます。
そんな彼らが現役を退いたあとも、穏やかで幸せな時間を過ごせる場所を守ることは、競馬を愛する私たちにできる大切な「恩返し」だと考えています。
一頭でも多くの馬が、輝かしい競走生活のあとも、温かなセカンドキャリアを歩める未来を願っています。
この記事を通じて、引退馬支援の輪が少しでも広がることを心より願っています。
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※本記事は、netkeibaなどで公開されている競走成績・通過順位・上がりタイムをもとに作成しています。脚質についての評価・考察には筆者の見解を含みます。
出典・参考資料
- netkeiba「カヴァレリッツォ 競走成績」
- JRA「競走馬情報 カヴァレリッツォ」
【カヴァレリッツォをもっと知ろう】
血統や気性についてもあわせて読むことで、エリカエクスプレスの特徴をより立体的に知ることができます。











