ウインマーベルの気性は、普段はおっとりしていながら、競馬になると集中力を見せるオン・オフのはっきりしたタイプです。
美浦・深山雅史厩舎に所属する栗毛の牡馬で、2026年現在は7歳。ブリンカーの着用をきっかけに競馬への真面目さが増し、重賞4勝を挙げてきました。
一方、普段の調教では、近くでカラスが飛び立っても動じないような、のんびりした姿を見せたこともあります。
この記事では、ウインマーベルの気性や性格、精神面の成長、深山厩舎とのエピソード、あだ名やかわいい素顔を、関係者のコメントから紹介します。
※ブリンカー:馬の視界を一部制限し、周囲への気散りを抑えて集中を促すための馬具です。
この記事でわかること
- ウインマーベルの普段の気性とオン・オフの特徴
- ブリンカーの効果と精神面の成長
- 深山厩舎との関係やかわいいエピソード
- 関係者コメントから考える気性の強み
ウインマーベルの気性は?普段はおっとりした性格
ウインマーベルは、短距離の重賞で活躍してきた競走馬ですが、普段から気持ちを高ぶらせるタイプではありません。
その穏やかな性格は、深山雅史調教師や芝崎智和調教助手のコメントから確認できます。
深山雅史調教師が語るおっとりした素顔
2022年のスプリンターズステークス前、深山調教師は、ウインマーベルには普段おっとりしたところがあると説明しています。
当時は自分から積極的に進んでいかない面もあり、調教では適度に気合をつける工夫が行われていました。
周囲に対して過剰に反応するというより、自分のペースを保つ穏やかな性格だったことがうかがえます。
芝崎智和調教助手が評価したオン・オフの違い
ウインマーベルの気性を端的に表しているのが、芝崎智和調教助手の言葉です。
2022年8月、ラジオNIKKEIの取材で芝崎助手は、短距離馬ながら普段はおっとりしており、競馬ではスイッチが入ると評価しています。
同日の追い切りでも、前の馬を積極的に追いかける様子はありませんでしたが、促されると反応していました。
芝崎助手は、むきになりすぎないことが競馬に良い方向へ働いている可能性にも触れています。
| 場面 | 気性・精神面の特徴 |
|---|---|
| 普段 | おっとりしていて穏やか |
| 追い切り | 自分から積極的に動かなくても、促されると反応する |
| 競馬 | 気持ちが切り替わり、真面目に取り組む |
このように、普段の落ち着きと競馬への集中力を併せ持っていることが、ウインマーベルの特徴です。
ウインマーベルはブリンカーで競馬への集中力が変化
ウインマーベルの精神面には、ブリンカーの着用をきっかけとした変化がありました。
6戦目の初着用から競馬への真面目さが増した
初めてブリンカーを着用したのは、2021年10月の未勝利戦です。
キャリア6戦目で初勝利を挙げると、続く福島2歳ステークスも勝利しました。
2022年のキーンランドカップ前、芝崎助手は、ブリンカーを着け始めてから競馬で真面目に走るようになったことを評価しています。
深山調教師も、普段のおっとりした性格に対して、ブリンカーが適度な刺激になっていると説明していました。
ただし、着用後の勝利をすべて馬具の効果だけで説明することはできません。成長や調整なども含めて考える必要があります。
ゲート裏で着用するタイミングにも工夫
興味深いのは、ブリンカーを着けるタイミングです。
2022年8月のスポニチでは、芝崎助手が、馬具に慣れて効果が薄れることを避けるため、発走直前のゲート裏まで着用させないと説明しています。
普段から刺激を与え続けるのではなく、競馬へ向かうタイミングで気持ちを切り替えられるようにしていたのです。
5歳になると調教でも前向きさが出てきた
2024年2月の阪急杯を勝った際、深山調教師は、以前のおっとりした印象と比べて前向きさが出てきたと評価しました。
同年3月の高松宮記念前にも、普段の調教で時計を出せるようになり、精神的な成長があったと話しています。
3歳時には競馬で引き出していた積極性が、5歳時には調教でも感じられるようになったことが、関係者のコメントから分かります。

ブリンカーを着けるタイミングまで考えられていたのですね。馬の性格に合わせた工夫が印象的です。
ウインマーベルと深山雅史厩舎のエピソード
ウインマーベルは、深山雅史厩舎の歴史に大きな足跡を残してきた競走馬です。
深山厩舎に初めての重賞勝利をもたらした
2022年5月の葵ステークスで、ウインマーベルは重賞初勝利を挙げました。
これは深山雅史厩舎にとっても初めての重賞タイトルでした。
その後も2023年の阪神カップ、2024年の阪急杯、京王杯スプリングカップを制し、重賞4勝を挙げています。
2024年のスプリンターズステークス前には、深山調教師が、開業間もない時期に重賞を勝たせてくれた馬であり、GⅠを狙える機会を大切にしたいという思いを語っています。
その発言からは、厩舎を支えてきたウインマーベルへの強い期待が伝わってきます。
本間祥輝調教助手が伝えたレース前の様子
2025年6月の安田記念前には、本間祥輝調教助手がウインマーベルの状態についてコメントしています。
レース前日の運動では、キャンターの動きや発汗状態が良く、コンディションに問題はないと説明していました。
また、無事にレースへ送り出すことを重視する姿勢も伝えられています。
長く活躍を続ける競走馬の背景には、こうした日々の状態確認があります。
華やかな重賞実績だけでなく、一頭の馬の特徴やコンディションと向き合う厩舎スタッフの存在も、ウインマーベルの歩みには欠かせません。
ウインマーベルのあだ名は?かわいい一面も紹介
ウインマーベルには、競馬場での真剣な姿とは違った、思わず笑顔になるエピソードもあります。
カラスが飛び立っても動じなかった
2022年8月、スポニチは札幌競馬場でのウインマーベルの様子を紹介しています。
早朝の調教中、馬場の門扉に止まっていたカラスが突然飛び立ち、周囲の馬が驚く場面がありました。
ところが、ウインマーベルは大きく反応せず、眠たそうな目でカラスを眺めていたといいます。
馬上の芝崎助手も、普段からぼんやりしている馬だと苦笑いしていました。
周囲の騒ぎにもマイペースな姿を見せた、ウインマーベルらしいエピソードです。
もちろん、この出来事だけですべての状況に動じない馬だとは判断できませんが、普段の素顔がよく伝わってきます。
公式のあだ名は?ファンからは「マーベル様」の声も
ウインマーベルについて、広く定着した公式の固定愛称は確認できません。
一方、ファンの間では「マーベル様」といった敬意や親しみを込めた呼び方も見られます。
ただし、これらはファン個人による表現であり、公式愛称ではありません。
ウインレーシングクラブの公式サイトでは、ウインマーベルの写真も公開されています。
写真で見せる表情にも注目すると、競走馬としての力強さとは違った魅力を感じられるかもしれません。



カラスを眠たそうに眺めていたなんて、かわいらしいですね。普段の姿を知ると、親しみが湧きます。
ウインマーベルの気性から見える強みを考察
ここからは、公開されている関係者コメントをもとにした筆者の考察です。
ウインマーベルの気性を考えるうえで注目したいのは、自分から動こうとする積極性と、人の働きかけに応じる反応のよさは、必ずしも同じではないという点です。
例えば、調教で前の馬を積極的に追いかけないからといって、能力を発揮する意欲がないとは限りません。
ウインマーベルは、促されると反応する一方、むやみに気持ちを高ぶらせない様子も伝えられています。
ここから考えられるのは、自分の気持ちだけで動くタイプではなく、周囲からの合図をきっかけに力を発揮できる可能性です。
この特徴を踏まえると、ブリンカーの使い方にも別の見方ができます。
単に闘争心を強めるためではなく、必要な場面で注意を向けるための合図として役立っていたのではないでしょうか。
そして、年齢を重ねて調教から前向きさが出てきたことは、そうした外からの働きかけに加え、馬自身の競馬への取り組み方にも変化が生まれた可能性を感じさせます。
もちろん、ブリンカーによる心理的な効果や、関係者の指示をどのように受け取っていたかを断定することはできません。
それでも、ウインマーベルの歩みからは、馬の性格を無理に変えるのではなく、もともとの個性に合った方法で能力を引き出すことの大切さが見えてきます。
競走馬の強さは、常に激しい気性を見せることだけでは測れない。そのことを考えさせてくれる一頭だと思います。
ウインマーベルに関するよくある質問
- ウインマーベルは何歳の馬ですか?
-
ウインマーベルは2019年5月8日生まれの牡馬で、2026年現在は7歳です。
美浦・深山雅史厩舎に所属しています。
- ウインマーベルの名前にはどんな意味がありますか?
-
JRAでは、馬名の意味を「冠名+驚くべきこと」と紹介しています。
英語表記は「Win Marvel」です。「ウイン」は馬主の冠名で、「マーベル」は驚くべきことを意味します。
- ウインマーベルはどこで生まれた馬ですか?
-
ウインマーベルは、北海道新冠町のコスモヴューファームで生産された競走馬です。
毛色は栗毛で、馬主はウインレーシングクラブ(株式会社ウイン)です。
まとめ|ウインマーベルはおっとりした性格と競馬への集中力が魅力
ウインマーベルの気性は、普段のおっとりした性格と、競馬で見せる真剣な姿とのギャップが特徴です。
ブリンカーの着用や経験を重ねる中で、精神面にも変化が見られるようになりました。
深山厩舎の重賞初勝利に貢献した実績の一方で、カラスにも動じなかったというかわいい素顔も持っています。
穏やかな個性を持ちながら、必要な場面では競馬に集中できる。
関係者の言葉や厩舎でのエピソードを知ると、ウインマーベルの魅力がさらに深く伝わってきます。
【応援のその先へ】一頭でも多くの馬が幸せな未来を歩めるように
ターフを一生懸命に駆け抜ける馬たちの姿は、私たちに言葉以上の感動と勇気を届けてくれます。
そんな彼らが現役を退いたあとも、穏やかで幸せな時間を過ごせる場所を守ることは、競馬を愛する私たちにできる大切な「恩返し」だと考えています。
一頭でも多くの馬が、輝かしい競走生活のあとも、温かなセカンドキャリアを歩める未来を願っています。
この記事を通じて、引退馬支援の輪が少しでも広がることを心より願っています。
私たちにできる小さな一歩が、一頭でも多くの馬の未来につながります。まずは、できることから始めてみませんか。


※本記事は、ウインレーシングクラブの公式情報および公開されている競馬メディアの関係者コメントをもとに作成しています。あだ名にはファン個人の呼び方を含みます。気性面に関する考察は筆者の見解であり、馬の心理や行動の理由を断定するものではありません。
出典・参考資料
- JRA「競走馬情報 ウインマーベル」
- ウインレーシングクラブ「ウインマーベル 公式プロフィール」
- ラジオNIKKEI「キーンランドC 札幌レポート ウインマーベル」
- スポニチ「ウインマーベル ブリンカー大変身」
- 日刊スポーツ「ウインマーベルはブリンカー効果大」
- スポニチ「深山厩舎GⅠ初制覇へ ウインマーベル充実」
- 日刊スポーツ「阪急杯 ウインマーベルの精神面の成長」
- ラジオNIKKEI「高松宮記念 美浦レポート 深山雅史調教師」
- netkeiba「安田記念 ウインマーベルの本間祥輝助手・深山調教師コメント」
【ウインマーベルをもっと知ろう】
ウインマーベルの血統や脚質については、関連記事で詳しく紹介しています。




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