ウインマーベルの血統は?父アイルハヴアナザーと母コスモマーベラスを解説

草地に並ぶ栗毛と白毛に見える2頭の馬。「ウインマーベル 血統」の文字入りアイキャッチ画像

ウインマーベルの血統は、父アイルハヴアナザー、母コスモマーベラス、母父フジキセキという配合です。

父は米国クラシック二冠馬、母は日本の芝で7勝した実績馬。さらに父側には、ミスタープロスペクター5×5とダンジグ5×5のクロスがあります。

また、全姉ウインジェルベーラは函館2歳ステークスで2着に入り、同じ父母から複数の勝ち馬が誕生しています。

この記事では、ウインマーベルの父系・母系・牝系・クロス・兄弟馬を整理し、血統表と競走成績から見える配合の特徴を考察します。

この記事でわかること

  • ウインマーベルの父・母・母父
  • 父アイルハヴアナザーの血統背景
  • 母コスモマーベラスの競走実績
  • 祖母ロモーラから続く牝系
  • ミスタープロスペクターとダンジグの5×5クロス
  • 全きょうだい・近親馬の特徴
  • 血統表全体から読み取れる配合の特徴
目次

ウインマーベルの血統は?父アイルハヴアナザー×母父フジキセキ

ウインマーベルの主要な血統を表にまとめました。

関係馬名
父アイルハヴアナザー
父父フラワーアリー
父母アーチズギャルエディス
母コスモマーベラス
母父フジキセキ
母母ロモーラ
母母父ニジンスキー

父側にはミスタープロスペクターやロベルトへつながる血統があり、母側にはサンデーサイレンスとニジンスキーが入っています。

それぞれの祖先をたどると、ウインマーベルの配合がより分かりやすくなります。

父アイルハヴアナザーは米国クラシック二冠馬

ウインマーベルの父アイルハヴアナザーは、2009年に米国で生まれた栗毛の牡馬です。

現役時代は米国のダート競走で活躍し、引退後は日本でも種牡馬として供用されました。

ケンタッキーダービーとプリークネスステークスを制覇

アイルハヴアナザーは、2012年のケンタッキーダービーとプリークネスステークスを制した米国二冠馬です。

三冠達成にも期待が集まりましたが、ベルモントステークスを前に左前脚の腱に炎症が見つかり、出走せずに引退しました。

その後、日本へ輸入され、北海道のビッグレッドファームで種牡馬生活を始めています。

米国のクラシック二冠という実績は、アイルハヴアナザーの血統背景を知るうえで重要です。

父父フラワーアリーはミスタープロスペクター系

アイルハヴアナザーの父はフラワーアリーです。

父系をたどると、次のようにつながります。

アイルハヴアナザー → フラワーアリー → ディストーテッドヒューマー → フォーティナイナー

フォーティナイナーの父がミスタープロスペクターであり、アイルハヴアナザーはその系統に属します。

父母アーチズギャルエディスにはロベルトの血も

アイルハヴアナザーの母はアーチズギャルエディスです。

その父アーチをたどると、

アーチ → クリスエス → ロベルト

という流れになります。

父系のミスタープロスペクターに加え、父母を通じてロベルトの血も受け継いでいることが分かります。

このように、父アイルハヴアナザー自身の血統にも複数の系統が組み込まれていることが特徴です。

母コスモマーベラスは中央7勝の実績馬

ウインマーベルの母コスモマーベラスは、2002年生まれの栗毛の牝馬です。

地方交流競走を含めて通算33戦7勝。中央の芝1600~2000mを中心に活躍しました。

ターコイズステークス連覇と愛知杯2着

コスモマーベラスは、2006年と2007年のターコイズステークスを連覇しています。

さらに2006年の愛知杯では、アドマイヤキッスに次ぐ2着に入りました。

主な競走成績は次の通りです。

スクロールできます
レース距離着順
2006年ヴィクトリアマイル芝1600m4着
2006年ターコイズS芝1600m1着
2006年愛知杯芝2000m2着
2007年ターコイズS芝1600m1着

当時のターコイズステークスは、現在とは異なり重賞ではなくオープン特別として行われていました。

それでも芝のマイル戦でオープン競走を連覇し、GⅠでも4着に入ったことは、母自身の競走実績として注目できます。

母父フジキセキはサンデーサイレンス産駒

コスモマーベラスの父はフジキセキです。

フジキセキはサンデーサイレンスの産駒で、1994年の朝日杯3歳ステークスを制しています。

ウインマーベルから見たつながりは、次の通りです。

ウインマーベル → コスモマーベラス → フジキセキ → サンデーサイレンス

父側がミスタープロスペクター系であるのに対し、母父にはサンデーサイレンスの血が入っています。

母コスモマーベラス自身も芝で実績を残した競走馬なのですね。父と母の競走歴を分けて知ると、配合の背景が見えてきます。

ウインマーベルの牝系はロモーラから広がる

ウインマーベルの母方の祖母はロモーラです。

1992年生まれのロモーラは、コスモマーベラスなど複数の産駒を残し、その娘たちを通じて牝系が広がっています。

母母ロモーラの父はニジンスキー

ロモーラの父はニジンスキーです。

ニジンスキーは1970年の英国三冠馬で、その父はノーザンダンサーです。

ロモーラ → ニジンスキー → ノーザンダンサー

この血統が、ウインマーベルの母方の祖母を通じて入っています。

母側にはフジキセキから続くサンデーサイレンスだけでなく、ニジンスキーへつながる流れもあるのです。

ロモーラからコスモマーベラスへ続く牝系

ロモーラの産駒には、コスモマーベラスのほかにロゼットブランシュなどがいます。

ロゼットブランシュの系統からはペプチドルビー、さらにその産駒のペプチドヤマトなども誕生しました。

一方、ウインマーベルへ続く牝系は、

ロモーラ → コスモマーベラス → ウインマーベル

というつながりです。

ロモーラを起点とする複数の枝のうち、コスモマーベラスから続く系統にウインマーベルが属しています。

なお、血統資料ではファミリーナンバー9-aに分類されています。

ウインマーベルには2つの5×5クロスがある

ウインマーベルの5代血統表には、同じ祖先が複数回登場するクロスが2つあります。

特徴的なのは、どちらも父アイルハヴアナザー側だけで成立していることです。

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クロス血量登場位置
ミスタープロスペクター5×56.25%父側に2回
ダンジグ5×56.25%父側に2回

※クロスとは、同じ祖先が血統表に複数回登場することです。5×5は5代前に2回登場することを表し、一般的な血量計算では6.25%となります。

ミスタープロスペクター5×5の経路

ミスタープロスペクターは、父アイルハヴアナザー側の次の2経路に登場します。

  • フラワーアリー → ディストーテッドヒューマー → フォーティナイナー → ミスタープロスペクター
  • フラワーアリー → プリンセスオリビア → リシウス → ミスタープロスペクター

この2つの経路によって、ミスタープロスペクター5×5が成立しています。

ダンジグ5×5の経路

ダンジグも、父側の異なる2経路に入っています。

  • フラワーアリー → ディストーテッドヒューマー → ダンジグズビューティー → ダンジグ
  • アーチズギャルエディス → アーチ → オーロラ → ダンジグ

これにより、ダンジグ5×5が成立しています。

いずれも父側の祖先が重なったもので、父と母の双方から同じ祖先を受け継いで成立したクロスではありません。

ただし、クロスがあることだけで競走能力や距離適性を決めつけることはできません。

同じ祖先がどの位置に配置されているのかを理解するための材料として見ることが重要です。

ウインマーベルの兄弟・近親馬

ウインマーベルの母コスモマーベラスは、複数の産駒を残しています。

なかでも注目したいのは、同じアイルハヴアナザーを父に持つ全きょうだいです。

全姉ウインジェルベーラは函館2歳ステークス2着

2015年生まれのウインジェルベーラは、ウインマーベルの全姉です。

2017年7月の函館新馬戦を勝利し、続く函館2歳ステークスでは2着に入りました。

函館2歳ステークスでは12番人気ながら、勝ち馬カシアスにアタマ差まで迫っています。

ウインマーベルと全姉の両方が、芝短距離の重賞で上位に入った実績を持つ点は注目できます。

同じ父母から生まれた兄弟も紹介

ウインアイルビータとウインオーサムも、父アイルハヴアナザー、母コスモマーベラスという配合です。

一方、ウインアチーヴは父エピファネイアの半弟にあたります。

主な兄弟馬を表にまとめました。

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馬名生年父主な実績
ウインジェルベーラ2015年アイルハヴアナザー函館2歳S 2着
ウインアイルビータ2016年アイルハヴアナザー中央2勝
ウインオーサム2017年アイルハヴアナザー地方8勝
ウインマーベル2019年アイルハヴアナザー中央重賞4勝
ウインアチーヴ2020年エピファネイア中央1勝

※ウインジェルベーラ、ウインアイルビータ、ウインオーサムは全きょうだい。ウインアチーヴは母が同じで父が異なる半弟です。

同じ母から複数の勝ち馬が誕生しており、なかでもアイルハヴアナザーとの配合では4頭が競走実績を残しています。

血統全体から見えるウインマーベルの特徴を考察

ここからは、公開されている血統表と競走成績をもとにした筆者の考察です。

ウインマーベルの配合で考えたいのは、血統から予想できる可能性と、実際の競走成績が必ずしも一致するわけではないという点です。

父の競走実績だけでは産駒の適性を説明できない

種牡馬の競走実績は、産駒の特徴を考える際の重要な手がかりです。

しかし、父が活躍した条件と、その産駒が得意とする条件が必ず一致するわけではありません。

ウインマーベルも、米国のダートクラシックで活躍した父から生まれながら、日本の芝短距離からマイルで結果を残しました。

この違いを考えるとき、母コスモマーベラスの芝での実績は興味深い材料です。

ただし、母が芝で活躍したことが、そのままウインマーベルの芝適性につながったと断定することはできません。

父母双方から受け継ぐ遺伝的な組み合わせに加え、馬体の成長や育成環境なども競走能力に関わるためです。

むしろ注目したいのは、父の競走成績だけで産駒の適性を分類することには限界があるという点ではないでしょうか。

同じ血統表でも兄弟の能力は同じにならない

もう一つ、ウインマーベルの血統を考えるうえで興味深いのが、全きょうだいとの比較です。

全きょうだいは父母が同じため、5代血統表に記載される祖先の配置も共通します。

今回紹介したミスタープロスペクター5×5とダンジグ5×5も、同じ父を持つ全きょうだいに共通するものです。

それでも、競走成績や活躍した舞台は同じではありません。

その理由を考えるうえで重要なのが、全きょうだいでも、父母から受け継ぐ遺伝的な組み合わせが完全に一致するわけではないということです。

血統表に登場する祖先は同じでも、個々の馬が受け継ぐ遺伝情報の組み合わせには違いがあります。

さらに育成や調教、成長の過程も一頭ずつ異なります。

したがって、同じ5×5クロスがあるからといって、同じ能力や距離適性が表れるとは限りません。

このことから、血統表は競走馬が持つ可能性を考えるための資料であり、実際の成績を保証するものではないと考えられます。

ウインマーベルの配合は、父母の特徴だけでなく、全きょうだいの違いまで見てこそ理解が深まる血統ではないでしょうか。

全きょうだいでも、受け継ぐ遺伝的な組み合わせは同じではないのですね。血統表と実際の成績を分けて見ることが大切だと分かります。

ウインマーベルの血統に関するよくある質問

ウインマーベルの父は米国の二冠馬ですか?

はい。父アイルハヴアナザーは、2012年のケンタッキーダービーとプリークネスステークスを制した米国二冠馬です。

ウインジェルベーラはウインマーベルの全姉ですか?

はい。父アイルハヴアナザー、母コスモマーベラスが共通する全姉です。2017年の函館2歳ステークスで2着に入りました。

ウインマーベルの牝系は何号族ですか?

ウインマーベルの牝系は、ファミリーナンバー9-aに属します。母コスモマーベラス、祖母ロモーラへとつながる牝系です。

まとめ|ウインマーベルは米国二冠馬の父と芝で活躍した母を持つ血統

ウインマーベルは、父アイルハヴアナザー、母コスモマーベラス、母父フジキセキという配合です。

父は米国クラシック二冠馬、母は日本の芝で7勝した実績馬という異なる競走背景を持っています。

また、父側にはミスタープロスペクター5×5とダンジグ5×5のクロスがあり、同じ父母から生まれた全きょうだいも複数います。

父母の競走実績、クロスの位置、兄弟馬の違いを合わせて見ることが、ウインマーベルの血統を理解するポイントです。

血統表の構造と実際の競走成績を比べることで、この配合の特徴をより立体的に捉えられるでしょう。

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※本記事は、公開されている5代血統表・牝系図・競走成績をもとに作成しています。血統と競走能力の関係については筆者の考察を含みます。特定の祖先やクロスだけで能力・距離適性が決まると断定するものではありません。

出典・参考資料

【ウインマーベルをもっと知ろう】

ウインマーベルの気性や脚質については、関連記事で詳しく紹介しています。

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