ランスオブカオスの気性を調べると、牧場時代から「肝が据わっている」と評価されるほど、精神面の強さが目立つ馬だったことが分かります。
ランスオブカオスは、栗東・奥村豊厩舎に所属する黒鹿毛の牡馬です。
育成時代には騎乗者からの指示を理解するのが速く、競走馬になってからも大舞台で落ち着きを保ち、勝負どころでは狭いスペースにも怯まない姿を見せています。
一方、写真では澄んだ瞳や舌を少し出した表情など、力強い馬名からは少し意外なかわいい一面も見せています。
本記事では、牧場・調教師・騎手のコメントをもとに、ランスオブカオスの気性や性格、強靭な精神力、かわいい素顔について紹介します。
この記事でわかること
- ランスオブカオスの気性や性格
- 牧場時代から評価されていた精神力
- 奥村豊厩舎で見せる落ち着き
- 吉村誠之助騎手が評価した「度胸」
- 澄んだ瞳やかわいい表情
- 気性から見えるランスオブカオスの強み
ランスオブカオスの気性は?肝が据わったタイプ
ランスオブカオスの気性で最も特徴的なのは、周囲の状況に左右されにくい精神面の強さです。
単純におとなしい馬というより、人の指示を理解しながら、自分のやるべきことに集中できるタイプと考えると分かりやすいでしょう。
| 特徴 | 関係者から伝えられている様子 |
|---|---|
| 理解力 | 騎乗者からの指示の呑み込みが速い |
| 精神力 | 育成時代から肝が据わっていた |
| 落ち着き | 大舞台でも落ち着いて力を発揮した |
| タフさ | 複数のレースで落ち着いて臨めている |
| 度胸 | 狭いスペースにも怯まず進める |
こうした特徴は、競走馬になってから突然表れたものではありません。
その土台は、育成時代からすでに見えていました。

「おとなしい」というより、落ち着いて状況に対応できるタイプと見ると、ランスオブカオスらしさが分かりやすいですね。
牧場時代から強靭な精神力を評価されていた
ランスオブカオスの性格を知るうえで興味深いのが、生まれ故郷であるフジワラファーム時代のエピソードです。
母ハイドランの初仔として誕生
ランスオブカオスは、母ハイドランの初仔として誕生しました。
初仔らしくやや小ぶりだったものの、大きな病気や怪我もなく成長し、幼い頃から馬体のバランスの良さが目立っていたといいます。
母ハイドランは気性の激しい面があったため心配もされたそうですが、出産後は子育て上手な母馬となり、ランスオブカオスも順調に育ちました。
指示の呑み込みが速かった
育成が始まると、ランスオブカオスは走る姿勢のバランスだけでなく、騎乗者からの指示を理解する速さでも評価されました。
人から求められていることを理解し、それに応えられる素直さは、競走馬にとって大切な資質のひとつです。
若い頃から、そうした理解力の高さが感じられていたのでしょう。
「肝が据わっている」と評価された
さらに、牧場では性格面についても高く評価されていました。
ランスオブカオスは肝が据わっており、精神力の強さが際立っていたと振り返られています。
まだ競馬場を経験する前から、精神面が長所として見られていたことになります。



理解力の高さと肝の据わった性格。現在の強さにつながる土台は、牧場時代から見えていたのですね。
奥村豊厩舎でも見せる落ち着いた性格
奥村豊厩舎へ入ってからは、ランスオブカオスの精神面の強さが、実際の競馬でも表れるようになります。
デビュー2戦目のGⅠにも対応
ランスオブカオスは2024年12月にデビューすると、わずか2戦目で朝日杯フューチュリティステークスへ挑戦しました。
新馬戦から中1週という短い間隔に加え、いきなりのGⅠという条件です。
それでも奥村豊調教師は、大舞台で落ち着いて力を発揮できた点を評価していました。
経験の浅さや舞台の大きさに必要以上に気持ちを乱されなかったことは、ランスオブカオスの精神面を知るうえで印象的なポイントです。
精神的なタフさも長所
その後も、奥村調教師はランスオブカオスについて、これまでのレースに落ち着いて臨めていることや、精神的なタフさを評価しています。
一度だけ平常心を保てたのではなく、レース経験を重ねても安定した精神状態を保ちやすい点が、この馬の長所といえそうです。
厩舎も性格に合わせて準備
一方で、「精神力が強い=何をしてもまったく動じない」というわけではありません。
初めて東京競馬場へ向かったNHKマイルカップでは、気負う可能性も考えて通常より早めに輸送し、前日にスクーリングを行いました。
ランスオブカオス自身の精神力に加えて、厩舎が性格を理解し、落ち着いて本番を迎えられる環境を整えていることも大切なのでしょう。



もともとの強い精神力だけでなく、馬の個性に合わせた厩舎の工夫も安定感につながっているのですね。
勝負どころでは「度胸がある」一面も
ランスオブカオスの性格を語るうえで、吉村誠之助騎手が評価した「度胸」も外せません。
狭いスペースにも怯まなかった
2025年のチャーチルダウンズカップでは、直線で簡単には進路が開きませんでした。
吉村騎手が一瞬できたスペースへ導くと、ランスオブカオスは怯まず前へ進み、重賞初制覇を飾りました。
レース後、吉村騎手はその姿について「度胸がある」と評価しています。
周囲に馬がいる狭い場所でもためらわず進めたことは、育成時代から言われていた「肝の据わった性格」が実戦でも表れた場面といえるでしょう。
※ランスオブカオスの位置取りやレースでの走り方については、脚質記事で詳しく紹介します。
ランスオブカオスのあだ名は?かわいい素顔も紹介
「ランスオブカオス」という力強い馬名とは対照的に、写真では親しみを感じる表情も見せています。
公式の固定あだ名は確認できない
現時点では、厩舎や馬主、牧場などから広く公表され、定着している公式の固定愛称は確認できません。
そのため、ファンによる呼び方を公式のあだ名として紹介するのは避けた方がよいでしょう。
澄んだきれいな瞳が印象的
ランスオブカオスのかわいいポイントのひとつが、澄んだ瞳です。
2025年のNHKマイルカップ前に行われた馬体診断では、そのきれいな目元が印象的な特徴として取り上げられました。
競馬で見せる力強い姿とは少し違う、柔らかな表情も魅力のひとつです。
舌を少し出した表情も
同じ馬体診断の写真では、リングバミを緩めにつけた状態で、舌を少し出した姿も確認されています。
ただし、普段から舌を出す癖があると確認されているわけではありません。
力強い馬名やレースでの勝負強さとのギャップが感じられる、印象的な一枚といえそうです。



競馬では頼もしいのに、写真ではかわいい表情も。そんなギャップもランスオブカオスの魅力ですね。
ランスオブカオスの気性から見える強みを考察
ここからは、公開されている牧場・調教師・騎手のコメントを整理したうえでの筆者の考察です。
ランスオブカオスの精神面で興味深いのは、単に「おとなしくて動じない馬」ではないことです。
牧場では指示を理解する速さを評価され、キャリアの浅い段階でも大舞台に対応しました。
さらに、実戦では狭い進路へも怯まず入っています。
これらをまとめて見ると、ランスオブカオスの強みは、ただ周囲を気にしないことではなく、状況が変化しても必要な行動を選びやすいことにあるのではないでしょうか。
指示を理解する力、環境の変化に対応する力、勝負どころで迷わず動く力。
こうした特徴が組み合わさって、関係者が評価する「強靭な精神力」につながっているように感じます。
また、東京競馬場への早めの輸送やスクーリングからは、厩舎側も「何をしても平気な馬」と決めつけず、個性に合わせて準備していることが分かります。
「動じない馬」というより、「状況に適応しながら自分の力を出せる馬」。
これが、公開されているエピソードから見えてくるランスオブカオスの気性の大きな強みではないでしょうか。
ランスオブカオスに関するよくある質問
- ランスオブカオスは気性難ですか?
-
公開されている関係者コメントを見る限り、気性難という評価は当てはまりにくいでしょう。
牧場時代から肝の据わった性格を評価され、競走馬になってからも落ち着きや精神的なタフさが長所として挙げられています。
- ランスオブカオスはどんな性格ですか?
-
指示の理解が速く、環境が変わっても落ち着いて対応しやすいタイプと考えられます。
レースでは狭いスペースにも怯まず進む度胸も見せています。
- ランスオブカオスにあだ名はありますか?
-
現時点では、厩舎や馬主などから広く公表されている固定の公式愛称は確認できません。
- ランスオブカオスのかわいいところは?
-
NHKマイルカップ前の馬体診断では、澄んだきれいな瞳や舌を少し出した表情が見られました。
ただし、舌を出すことが普段からの癖だと確認されているわけではありません。
- ランスオブカオスの馬名にはどんな意味がありますか?
-
JRAでは、馬名意味を「混沌に対する槍」と紹介しています。
英語表記は「Lance of Chaos」です。
まとめ|ランスオブカオスは肝が据わった精神力の強い馬
ランスオブカオスの気性を関係者のコメントから追うと、若い頃から理解力と精神面の強さを評価されてきた馬であることが分かります。
育成時代には指示の呑み込みの速さが目立ち、競走馬になってからは大舞台での落ち着きや、狭い進路へ怯まず入れる度胸を見せています。
一方で、写真ではレース中とは違った親しみやすい表情も見せています。
周囲に動じないだけでなく、状況に合わせて必要な行動を取れる。
そんな適応力を含めた精神面の強さが、ランスオブカオスという馬の大きな個性なのではないでしょうか。
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※本記事は、JRAおよび公開されている競馬メディア、牧場・調教師・騎手など関係者のコメントをもとに作成しています。「かわいい」などの表現には筆者の印象を含みます。また、気性面に関する考察は、公開情報を整理したうえでの筆者の見解です。
出典・参考資料
- JRA「競走馬情報 ランスオブカオス」
- 競走馬のふるさと案内所「2025年04月05日 チャーチルダウンズC G3|重賞ウィナーレポート」
- ラジオNIKKEI「【きさらぎ賞】栗東レポート ランスオブカオス 奥村豊調教師『落ち着きが今回もあれば1ハロン延長は何ら問題ないのではないか』」
- ラジオNIKKEI「【スワンS】栗東レポート ランスオブカオス 奥村豊調教師『休み明けでも自分の力を出せるような精神状態でレースに出られれば』」
- netkeiba「【チャーチルダウンズCレース後コメント】ランスオブカオス吉村誠之助騎手ら」
- スポニチ「【NHKマイルC】ランスオブカオス90点 マイラーの見本のような体形」
- スポニチ「【NHKマイルC】(5)ランスオブカオス 馬混みも大丈夫 奥村豊師『前に壁をつくれそう』」
【ランスオブカオスをもっと知ろう】
ランスオブカオスの血統や脚質については、関連記事で詳しく紹介しています。













