ステレンボッシュの気性を調べると、若い頃は「走りたい」という気持ちが強かったものの、成長とともに人の指示を受け入れて我慢できるようになったことが分かります。
ステレンボッシュは、2024年の桜花賞を制した鹿毛の牝馬です。
国枝栄厩舎時代に担当した田村亮平助手からは、2歳頃よりも精神面がどっしりし、調教でも我慢が利くようになったことが伝えられてきました。
その一方で、馬房ではスタッフに顔を寄せたり、ご飯に夢中になったりする愛嬌のある姿も見せています。
香港遠征では1歳年上のリバティアイランドと仲良くなるなど、競馬場で見せる凛とした姿とは違う一面も注目されました。
本記事では、田村助手など関係者のコメントや公開された映像・記事をもとに、ステレンボッシュの気性、精神面の成長、厩舎でのエピソード、あだ名やかわいい素顔について紹介します。
※「優等生」「甘えん坊」などの表現は、公開されている関係者コメントやエピソードをもとに、本記事で分かりやすく表現したものです。
この記事でわかること
- ステレンボッシュの気性や性格
- 2歳頃からの精神面の成長
- 田村亮平助手との厩舎エピソード
- 馬房で見せるかわいい素顔
- リバティアイランドとの香港でのエピソード
- 「ボッシュちゃん」などのあだ名
- 宮田敬介厩舎へ転厩後の様子
ステレンボッシュの気性は?賢く我慢強い優等生タイプ
ステレンボッシュの気性を関係者のコメントから追っていくと、前向きな気持ちを持ちながら、人の指示を受け入れられる賢さを持った馬という姿が見えてきます。
最初から何事にも動じない完成されたタイプだったわけではありません。
2歳から3歳へ成長する過程で、気持ちのコントロールが上手になっていきました。
2歳頃は「走りたい」という気持ちが強かった
田村助手によると、2歳頃のステレンボッシュは「走りたい」という気持ちが前に出るタイプだったそうです。
これは人の指示を聞かないという意味ではなく、若い時期らしい前向きさが強く表れていたと考えると分かりやすいでしょう。
2023年末に阪神ジュベナイルフィリーズへ向かった際には、前走後の高ぶった気持ちが残った状態で栗東へ入ったことも伝えられています。
当時は能力だけでなく、強い前向きさをどうコントロールするかという点でも成長途中だったようです。
「ダメよ」と言われると我慢できるように成長
3歳になると、精神面に変化が表れます。
田村助手は、以前は走りたい気持ちが先に出ていたステレンボッシュについて、成長後は「ダメよ」と伝えると我慢してくれるようになったと話しています。
自分の気持ちだけで動かず、人からの合図を受け取って待てるようになったということですね。
桜花賞へ向かう時期にも、調教で我慢が利くようになったことが陣営から伝えられていました。
ステレンボッシュの賢さを表す、印象的な成長エピソードです。
桜花賞前には精神面もどっしり
2024年の桜花賞前には、前年の栗東滞在時より落ち着きが増し、必要以上にピリピリすることも少なくなっていたと田村助手が評価しています。
若い頃の前向きさを残しながらも、精神面には余裕が生まれていました。
| 時期 | 気性・精神面の様子 |
|---|---|
| 2歳頃 | 「走りたい」という気持ちが前に出やすかった |
| 3歳・桜花賞前 | 調教で我慢が利くようになり、精神面にも余裕が出る |
| 3歳秋 | 栗東でも落ち着きを見せ、田村助手から精神面の成長を評価された |
そのためステレンボッシュは、単に「おとなしい馬」というより、前向きな気持ちを持ちながら、それをコントロールできるようになった馬と見る方が近いでしょう。

「走りたい」という気持ちはそのままに、必要な時には待てるようになったところに賢さを感じますね。
ステレンボッシュが馬房で見せるかわいい素顔
競馬場では凛とした印象のステレンボッシュですが、普段は親しみやすい姿も見せています。
公開されている写真や動画には、レースだけでは分からない日常の表情が残されています。
ご飯を食べ始めると夢中になるマイペースさ
ステレンボッシュのかわいい姿として紹介されているのが、ご飯に夢中になっている様子です。
食べ始めるとなかなか顔を上げず、自分のペースで黙々と食事。
田村助手から精神的にどっしりしたタイプと評されていたステレンボッシュらしい、マイペースな一面といえそうです。
なでられると顔を寄せる人懐っこい姿
人との距離が近いところも、ステレンボッシュのかわいらしい一面です。
公開された映像では、スタッフになでられながら、自分から顔を寄せるような姿も見られます。
レースで見せる集中した表情とは違い、厩舎では人のそばで穏やかに過ごす様子が印象的です。
鳥の声に耳を動かす穏やかな表情も
鳥のさえずりに反応して耳を動かし、遠くを眺めている姿が紹介されたこともあります。
厩舎周辺では、周囲の音に静かに反応しながら落ち着いて過ごすステレンボッシュ。
こうした何気ない仕草も、ファンから「かわいい」と親しまれる理由の一つでしょう。



ご飯に夢中になったり、スタッフに顔を寄せたり。レース中とは違う表情も魅力ですね。
ステレンボッシュと田村亮平助手の心温まるエピソード
ステレンボッシュを語るうえで欠かせない人物の一人が、国枝栄厩舎時代に担当していた田村亮平助手です。
田村助手は日々の調教だけでなく、若い頃から精神面の変化を見守ってきました。
ホースマン26年目で担当馬初のGⅠ制覇
2024年の桜花賞は、ステレンボッシュにとって初めてのGⅠタイトルでした。
同時に、田村助手にとってもホースマンとして歩み始めて26年目で、担当馬による初めてのGⅠ制覇となりました。
長く競走馬と向き合ってきた中で訪れた、大きな節目だったことが分かります。
桜花賞のゴール後は涙が止まらなかった
桜花賞当日、田村助手は移動中のバスの中でレースを見守っていました。
ステレンボッシュが勝利すると感情があふれ、後に「天にも昇る気持ち」だったと振り返っています。
涙が止まらなくなり、モレイラ騎手が笑顔で戻ってきた時には、さらに胸がいっぱいになったそうです。
日々近くで成長を見守ってきた担当者だからこその、喜びの大きさが伝わってくるエピソードです。
桜花賞翌朝には馬房でじゃれ合う姿も
激戦から一夜明けたステレンボッシュは、栗東トレセンで元気な姿を見せました。
カイバもしっかり食べ、脚元にも大きな問題はなく、田村助手もひと安心。
報道陣の前では、田村助手と馬房でじゃれ合うような場面も見せています。
前日に桜花賞を制したGⅠ馬とは思えないほど穏やかな時間で、普段からの距離の近さを感じさせる姿でした。



GⅠを勝った翌日も、担当スタッフとはいつもの距離感。長く一緒に過ごしてきた関係が伝わりますね。
香港ではリバティアイランドと仲良しに
ステレンボッシュには、人との関係だけでなく、ほかの馬との間にも印象的なエピソードがあります。
その一つが、2024年の香港遠征で一緒になったリバティアイランドとの関係です。
香港遠征をきっかけに仲良しに
2023年の牝馬三冠馬リバティアイランドと、2024年の桜花賞馬ステレンボッシュ。
世代の違うGⅠ牝馬2頭ですが、香港遠征で同じ時間を過ごしたことをきっかけに、仲良くなったことが伝えられています。
普段とは異なる海外遠征という環境の中で、1歳年上のリバティアイランドと距離を縮めていったようです。
2頭の仲良しエピソードは公式グッズにも
ステレンボッシュとリバティアイランドの関係は、ファンの間だけで語られているものではありません。
香港遠征で仲良くなった2頭のエピソードは、後にnetkeiba公式ショップのグッズにも取り上げられました。
競馬場では落ち着いた印象を見せるステレンボッシュですが、ほかの馬と自然に距離を縮める姿からは、普段とは少し違った親しみやすさも感じられます。
人だけでなく、仲間との関係にも柔らかさが見えるところは、ステレンボッシュのかわいらしい一面といえるでしょう。
ステレンボッシュのあだ名は?「ボッシュちゃん」と親しまれる
ステレンボッシュには、ファンや競馬メディアから親しみを込めた呼び方もされています。
「ボッシュちゃん」と呼ばれることがある
代表的なのが「ボッシュちゃん」です。
競馬番組の動画タイトルなどでも使われており、親しみを込めた呼び方として見かけることがあります。
SNSでは「ステレンちゃん」と呼ぶファンの声も見られます。
ただし、これらを馬主や厩舎が定めた公式の固定愛称と断定するのは避けた方がよいでしょう。
「優等生」のような印象を持つファンも
精神面の落ち着きや賢さから、SNSでは「優等生」や「お嬢さん」のような印象を持つファンの声も見られます。
「ボッシュちゃん」という柔らかな呼び方が広まっていることからも、ファンから親しみを持って見守られていることがうかがえます。
宮田敬介厩舎へ転厩後のステレンボッシュ
ステレンボッシュは、国枝栄調教師の定年引退に伴い、2026年に美浦・宮田敬介厩舎へ転厩しました。
厩舎が変われば、日々接するスタッフや調教環境も変化します。
新しい環境でどのように過ごしているのかも、現在のステレンボッシュを知るうえで注目したいポイントです。
牧場から「乗りやすくなっている」と伝えられた
宮田厩舎へ移った後には、牧場で馬具などを工夫しながら調整され、以前より乗りやすくなっているという評価も伝えられました。
新しい環境でもスタッフと調整を重ねながら、現在のステレンボッシュに合った形を探っていることがうかがえます。
ステレンボッシュの気性から見える強みを考察
ここからは、公開されている関係者コメントやエピソードをもとにした筆者の考察です。
ステレンボッシュの気性で興味深いのは、「おとなしいから扱いやすい」のではないところではないでしょうか。
若い頃から持っていた「走りたい」という意欲そのものが弱くなったのではなく、成長によってその気持ちを人の指示に合わせられるようになったと考えられます。
ステレンボッシュの性格を整理すると、3つの特徴が見えてきます。
- 前向きさ:走ることへの気持ちが強い
- 賢さ:人からの指示を受け入れて我慢できる
- 親和性:スタッフやほかの馬との距離が近い
つまり、ステレンボッシュの「優等生らしさ」は感情の起伏が少ないことではなく、自分の意思を持ちながら周囲に合わせられることにあるのではないでしょうか。
さらに、人に顔を寄せたり、香港でリバティアイランドと仲良くなったりする姿からは、周囲との関係を自然に作る柔らかさも感じられます。
「賢い優等生」と「甘えん坊」は、ステレンボッシュにとって相反する性格ではありません。
しっかり自分の意思を持ちながら、人や仲間にも心を向けられる。
そのバランスこそ、ステレンボッシュらしい気性の魅力ではないでしょうか。



「おとなしい優等生」ではなく、「走りたい気持ちを持ちながら待てる優等生」と考えると、ステレンボッシュらしさがよく分かりますね。
ステレンボッシュの気性に関するよくある質問
- ステレンボッシュは気性難ですか?
-
公開されている関係者コメントを見る限り、単純に「気性難」と表現するのは適切ではないでしょう。
2歳頃は走りたい気持ちが強かったものの、成長して調教でも我慢が利くようになったと評価されています。
- ステレンボッシュは人懐っこい馬ですか?
-
公開された写真や映像では、スタッフになでられながら顔を寄せたり、馬房で田村助手とじゃれ合ったりする姿が見られます。
人との距離が近い一面を持っているようです。
- ステレンボッシュのあだ名は何ですか?
-
「ボッシュちゃん」と呼ばれることがあります。
競馬メディアの企画などでも見られる呼び方ですが、馬主や厩舎が定めた公式の固定愛称とは限りません。
- リバティアイランドとは仲良しだったのですか?
-
2024年の香港遠征をきっかけに、2頭が仲良くなったことが伝えられています。
後には2頭のエピソードを題材にした公式グッズも作られました。
- ステレンボッシュは現在どこの厩舎ですか?
-
2026年現在は、美浦・宮田敬介厩舎に所属しています。
国枝栄調教師の定年引退に伴い、2026年に国枝厩舎から転厩しました。
まとめ|ステレンボッシュは賢く我慢強い優等生と甘えん坊な一面を持つ牝馬
ステレンボッシュの気性を関係者のコメントや厩舎でのエピソードから見ていくと、前向きな気持ちを持ちながら、人の指示を受け入れられる賢さを持った牝馬であることが分かります。
2歳頃は「走りたい」という気持ちが強く出ていましたが、3歳になると我慢が利くようになり、精神面にも余裕が生まれました。
普段はご飯に夢中になったり、スタッフに顔を寄せたりする愛嬌のある姿も見せています。
香港ではリバティアイランドと仲良くなり、競馬場とは違う親しみやすい一面も知られるようになりました。
走ることへの強い気持ちを持ちながら、必要な場面では我慢できる。そして普段は人や仲間との距離が近い。
そんな「優等生」と「甘えん坊」の両方を持っているところが、ステレンボッシュの大きな魅力といえるでしょう。
【応援のその先へ】一頭でも多くの馬が幸せな未来を歩めるように
ターフを一生懸命に駆け抜ける馬たちの姿は、私たちに言葉以上の感動と勇気を届けてくれます。
そんな彼らが現役を退いたあとも、穏やかで幸せな時間を過ごせる場所を守ることは、競馬を愛する私たちにできる大切な「恩返し」だと考えています。
一頭でも多くの馬が、輝かしい競走生活のあとも、温かなセカンドキャリアを歩める未来を願っています。
この記事を通じて、引退馬支援の輪が少しでも広がることを心より願っています。
私たちにできる小さな一歩が、一頭でも多くの馬の未来につながります。まずは、できることから始めてみませんか。


※本記事は、JRA、競馬メディア、関係者コメント、公開されている動画・投稿などをもとに作成しています。SNS上のあだ名や「かわいい」といった表現にはファン個人の感想を含みます。また、気性に関する考察は公開情報を整理したうえでの筆者の見解です。
出典・参考資料
- JRA「競走馬情報 ステレンボッシュ」
- テレ東スポーツ「【オークス】牝馬三冠馬に勝るとも劣らぬステレンボッシュの実力」
- テレ東スポーツ「【オークス直前】桜花賞馬ステレンボッシュ(秘)カワイイ映像」
- netkeiba「【桜花賞】ステレンボッシュ 前走とは落ち着きが違う 陣営も自信『間違いなく我慢利く』」
- netkeiba「GⅠ初制覇を決めたステレンボッシュ 田村助手『元気ひと安心』 桜花賞Vから一夜明け」
- netkeibaショップ「リバティアイランド&ステレンボッシュ・缶バッジ」
- netkeiba「24年桜花賞馬ステレンボッシュが宮田厩舎に転厩 国枝師が3月3日で定年引退のため」
- netkeiba「【エプソムC】桜花賞馬に復活の気配 ステレンボッシュが転厩2戦目で結果を出すか」
【ステレンボッシュをもっと知ろう】
ステレンボッシュの血統や脚質については、関連記事で詳しく紹介しています。











